○○「行ってきます」
幽香「行ってらっしゃい……早く帰ってくるのよ」

八時ちょっと過ぎ、○○が仕事に出かけた
事前に断りもいれず仕事を決めてくるなんて許せないけれど、私に負担をかけたくないからなんて言われちゃ何も言い返せないじゃないの
本当は、いつも私のそばにいてほしい。でもそんなこと、恥ずかしくて面と向かっては絶対に言えない


[10:00]

いつも隣にいたあの人がいない
まだほんの少ししか経っていないのに、どんどん不安が押し寄せてくる
私に冷汗をかかせるなんて、帰ってきたらどんなお仕置きをしてあげようかしら


[12:00]

○○は大丈夫かしら。妖怪に襲われていないかしら。他の女に色目を使われていないかしら
いえ、きっと大丈夫。天狗の新聞を使って、○○は私の恋人だと大々的に公表したんだもの
よほどの命知らずでもない限り、○○を襲ったりしない
でも万一、その命知らずが現われたらどうすればいいの?


[14:00]

絶対に君に寂しい思いをさせないって、○○は言ってた
嘘つき
寂しいわよ
あなたがいなくて、寂しくて死にそうよ


[16:00]

喉かカラカラなのにお茶も喉を通らない
胃がキリキリ顫動してる
こんな姿、○○以外には誰にも見せられない
だから○○、早く帰ってきて


[18:00]

もうきっと帰ってきてくれる
あの人は約束を守る人だから
私に寂しい思いをさせないって言った人だから


[20:00]

なんで? どうしてまだ帰らないの?
私がこんなに帰ってきてほしいって思ってるのよ?
涙を流してお願いしているのよ?
私に、逆らってもいいと思ってるの?


[22:00]

……………まだなの?
………………あなたは、いまどこで、なにをしてるの?
…………………もう、わたしのことなんてどうでもいいの?
……………………寂しいよぉ


[23:58]

わかった
○○はきっと、他の妖怪か女にさらわれたんだ
命知らずの馬鹿なんて出ないと思ったけれど、それが甘かったんだ
私を怒らせたことを後悔させてやる
○○に手を出すなんて、生まれてきたことを後悔させてやる
誰がやったかなんて分からない
けれど、○○は村に向かうまでにさらわれたに決まってる
だったら、そのルートの生き物みんな私と○○の敵だ
泣いても、叫んでも、謝ったって許さない
○○が私の元に帰るまで報復は続くんだ
覚悟しなさい
私の恋人に手を出したんだから、きちんとツケは支払ってもらうわよ




コチ

[23:59]

コチ

[24:00]

コチ

[24:01]

コチ

[08:24:02]

コチ

[08:24:03]

コチ

[08:24:04]

コチ コチ コチ コチ コチ…………

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最終更新:2011年03月04日 01:21