今日、○○を試すことにした。
試すと言っても、別にナイフを突きつけたりはしない。
ただ料理に少し手を加えるだけだ。
彼が作ったものならまだしも、他の誰かがこんなものを入れていたりしたら、私は問答無用で殴り倒すだろう。
そう、彼が作るなら、例えどんな汚物がはいっていたとしても…
…おっと、別の方向に話がそれてしまった。
とにかく、これを彼に渡して、食べてくれないようだったら、その時は、彼を疑うしかないだろう。
だって、愛する人が作ったのなら、どんな物でも食べてくれるはずだから。
何てことだろう。
○○は私の料理を食べてくれた。
それも一切躊躇わずに、だ。
それだけでも幸せなのに、彼はあの料理をもう一度食べたいと言ってくれた。
しかも、「これから毎日俺のために飯を作ってくれないか」なんてプロポーズ付きで。
ああ、彼の愛は本物だった。
ただ一つ残念なのは、材料がもうないことだ。
そう簡単には調達もできない。
だって、この幻想郷には、もう、無いのだから。
「あー、腹がいっぱいだ、満足満足。
いやでも、まさか
アリスも俺のことが好きだったとはなぁ。
まあ少々恰好はつかんがプロポーズも成功したしなによりだ。
…あー、そういや、何であいつ、俺がタコ好きだってわかったんだろう…」
最終更新:2011年03月04日 01:04