ねんがんのサードアイを手にいれたぞ

この幻想郷に来てから半年くらいたっただろうか。俺に「~程度の能力」が出来た。人間である俺が能力を身につける事自体、変な事かもしれないが、幻想郷だから仕方がない。
俺の能力は「相手の心の闇を見る程度の能力」。相手が何か悪巧みを考えている時や、相手の心がどこか暗いとそれが自分に伝わってくるのだ。今のところの使用方法は、妖精などが悪戯しようとしている所を妨害してやったり、暗くなっている人の気持ちを読んで慰めたりするぐらいだ。ちなみに能力が出来たのと同時に、なんか丸い目玉みたいなものも出てきた。コード的な物が伸びていて、コードをたどると自分の体と繋がっている事が分かった。乱暴に扱わないように気をつけなけないといけない。こんな物が付いてると知られてしまえば怖がらてしまうので、普段は服の中に隠している。どこか苦しい感じがするので、最近は入れておくためのポーチ的な物を作ろうかとも考えてる。色々な場所で使ってきたが、まだ使ってない場所がある。地霊殿だ。あそこには同じように第三の目を持っている人がいる。普段は心を読まれっぱなしだが、能力がある今なら逆に心を読む事が出来るかもしれない。俺は会いにいく事にした。地霊殿の主、さとりに。


やっと地霊殿に着いた。途中で鬼女に酒に誘われたり、橋の上にいた女に妬まれたり色々あったがなんとか着いた。俺は地霊殿の入口のドアを叩く。しばらくして猫耳の少女が出て来た。
お燐「あれ?お兄さん久しぶりだね」

○○「あぁ、久しぶり」

地霊殿の中から来たお燐に挨拶して地霊殿に入れてもらう。途中で心を読んでみたが、特に暗い感情は読み取れなかった。元気そうでなによりだ。俺はお燐に頼んでさとりの部屋まで案内してもらった。

お燐「じゃあ、あたいは仕事があるからもう行くね」

○○「ありがとな。お燐」

お燐の背中を見送った後、さとりの部屋の戸を開ける。そこには前会った時と同じようにさとりが椅子に座っていた。

さとり「待ってましたよ○○さん。あなたがこの地霊殿に近付いた時くらいからあなたの心が伝わってきました」

○○「とゆうことは・・・」

さとり「えぇ、あなたも人の心が読めるみたいですね。さっきもお燐の心を覗うとしてたみたいですし」

バレバレみたいだ。まぁ、相手が相手だし仕方がないか。俺は気を取り直してさとりの心を見ようとした・・・飛び込んでくる強い気持ち。それは全て自分にむけての物だった。

さとり「(○○を自分の物にしたい。○○を愛したい。○○を抱きしめたい。○○を離れられないようにしたい。○○を自分だけを見るようにしたい。○○を・・・)」

とてつもない勢いで流れ込んでくる黒い強い気持ち。思わず吐き気に襲われるが、なんとか我慢してさとりの方を見る。さとりは椅子には座っておらず自分の目の前にいた。

さとり「そこですか?」

俺の服の中に手をいれて俺の第三の目を探すさとり。抵抗しようとするが、妖怪の力には敵わなず、されるがままだ。いつの間にか第三の目は取り出されており、さとりの手の中だった。

さとり「綺麗な目ですね」

○○「返してくれ!」

さとり「色々な汚れを見てきたわりには純粋な目をしていますね。でも、これじゃ駄目です。もっと黒いものを見なくては」

さとりは自分の第三の目に俺の第三の目を近付ける。
さとり「私の思い・・・こんな至近距離で見たらどうなるでしょう?」

さとりの意図が分かり、止めようとするが間に合わず、俺はなにか重い物に押し潰されるような感覚で意識を落とした。

さとり「○○さんには見せ続けてあげます。私の心の中を。目は閉じさせませんよ?私が開き続けてあげますから・・・」

さとりは○○を優しく抱きしめた。

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最終更新:2011年03月04日 01:37