<某月 某日,
 夜、永遠亭の面子と(永琳さんは製薬で忙しいせいでいなかったが)麻雀をやった。
 姫様に運気が回っていたようで、やたらついていた。
 今日こそは皆を凍りつかせるつもりだったのだが。


某月 某日,
 今日、永琳さんから新薬の試用を頼まれた。
 昨日、彼女が熱心に作っていた奴だ。
 特別な副作用はないらしいので、日頃のお礼も兼ねて快諾する。
 いつだったか、この永遠亭に拾われてから、本当にここの皆には頭があがらない。


某月 某日,
 いやにうるさい野鳥にたたき起こされ、随分と早い朝を迎えることになった。
 気分も空模様もさわやかなので、別に悪い気ではしない。たまにはいいだろう。
 不意に物音がしたので永琳さんの作業部屋を覗いてみたら、何やら薬の効果をノートに記録していた。
 なんでも、日々の積み重ねが成功につながるらしい。
 確かにその通りだと思ったので手伝いを申し出たが、やんわりと断られた。
 ……情けないので、薬の勉強もしようかと思った。


某月 某日,
 昨日と同じく、早起きしてしまう。今日は別に鳥にたたき起こされたのではない。
 何やら、むずむずすると言うか、頭が妙にぼんやりすると言うか。
 むらむらするんで、思わず鈴仙の脚をガン見してしまった。あの子は動作が天然でかわいくて困る。
 女の子はこの手の視線に敏感だと言うし、もしかしたら気づいているかもしれない。
 明日謝ろう。


某月 某日,
 あまりに欲求を持て余すので永琳さんのところにいったら、新しい薬をもらった。
 それから、何かあったら次はすぐ自分に伝えてくれと言われた。
 おかげで今夜はよく眠れそうだ。


某月 某日,
 朝おきてから、永琳さんの顔があたまから離れない。やっぱり美人だよなぁ。
 本人に直接告げるのははばかられたが、ああいわれた以上は行くしかない。
 なので永琳さんに報こくしたら、あらあらと微笑んでいた。
 くそう、大人の女性はひきょうだ。おもわずみとれてしまった。


某月 某日,
 今朝、永琳さん 添 寝され る幻覚を見 。
 二度寝し ら なくなって 。
 そ なに 永 さんが好きか。
 夜、からだ中 あつい。
 思 期じゃないん から


某月 某,
 今日 永琳 んいた いか むらむ する
 でも 慢、同いを るまで 手は さない

某月 ,
 あつい あつい またえい んいた
 ヒャッハーもうがまんで ねぇ



 えいりん
 かわいい




某月 某日,
 ものっすごい永琳さんの二の腕を触りたい。
 朝からそればかり考えている。どうにかならないものか。

 それと、昨日まで体調が悪かったのだが、何か気づいたら大丈夫になってた。
 DG細胞みたいなものなのだろう、気合を入れれば治るとかそう言うことなのだと思われる。
 永琳さんも驚いていた。すっごいびっくりしてた。
 え? え? 何で? と慌てていたのが印象的だ。かわいい。
 と言うかあのままで生活させるつもりだったのか。でもかわいいので許す。


某月 某日,
 二の腕を触らせてくださいと永琳さんに土下座したところ、呆れていたものの「もう仕方ないなぁ」と触らせてくれた。
 すげえええええええやわらけええええええええええええ
 一日中つっついていたかったのだが、互いに仕事があるので適度なところで切り上げる。
 一日が四十八時間だったら残りの二十四時間永琳さんの二の腕触ってられるのに。


某月 某日,
 二の腕に執着しすぎていたためか、永琳さんに二の腕触り禁止令を出される。
 何と言うことだ! そんな!
 永琳さんに触れられなくなっては、これから先何を生きがいにしていけばいいのか……

 絶望感と脱力感に身を任せていたら、見かねたのか鈴仙が心配してくれたので、事情を話した。
 すると、恥ずかしそうに「私のでよければ……」とおずおず差し出してくれたので、堪能することに。

 すごい! 鈴仙の二の腕すごいよ!
 永琳のものに勝るとも劣らない逸品を堪能していたら、気づけば二時間も経っていた。
 鈴仙も疲れ気味だったので、ここで一区切り。
 実は未だ満足していないのだが、かと言って無理に付き合わせるのも気が引ける。


某月 某日,
 鈴仙とのやり取りを見ていたのか、「二の腕好きなんでしょ?」と、てゐがやってきた。
 据え膳食わぬは男の恥、しからば満喫させて頂こう。

 未成熟ってのも……いいよね。
 我を忘れて挑んでいたためか、気づけば三時間も経過していた。
 案の定、てゐはぐったりしている。いかん、やりすぎた。
 謝りつつ彼女の自室に運んで、寝かしつけてやる。
 ……悪いことをした。


某月 某日,
 一人だけ残ってしまったと思ったのか、
 姫様も「私だけ触らないなんて言わないでしょ? ……言わないよね? 触ってくれるよね? 私だけ仲間はずれとかやめてね本当に」
 と訪問してきたので、さあ……満足させてくれよ? とレッツトライ。

 なんつーか気品に満ちてるっつーか、脂肪と筋肉の程よいバランスっつーか
 つまり『すごい二の腕だ……』
 調子に乗りすぎたためか、ふと時計を見たら、時計の針は随分と傾いていた。
 いつの間にやら姫様も寝ている。
 就寝中だったら好きなようにできるかもと思ったが、それはフェアじゃない。きちんと許可を得ねば。



某月 某日,
 図らずして永遠亭のメンバーの二の腕をコンプリートする形になった。
 三者三様、実際は四人だが、それぞれに良さがあり、特色がある。
 すごい。二の腕って奥が深い。




――――日記はここで途切れている――――

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最終更新:2010年10月31日 03:25