突然だけどここで催眠ネタを。
少女は好きなキャラで想像してね!
ある日、とある外界の催眠術師が幻想入りした。
外界では名の知れた有名な催眠術師だったがその能力を幻想郷で使うことは無かった
…彼女と出会うまでは
幻想入りして数ヵ月後、彼は悩んでいた、幻想郷での生活には何の支障も無かったものの、
自分の性格ゆえか、孤独で、友人もいなければ知り合いも数人程だった、
そして、一番の悩みは彼女、恋人、自分の人生の良きパートナーがいないことだった。
だがある日、彼はある女性に一目惚れしてしまった。
その後も何度もその女性を見かけ、彼女への欲望はさらに高まっていく。
そして彼は決心した、自分の催眠術で恋人にしてしまおうと―――
数週間後、催眠術は成功し、ついに感ずかれずに催眠を掛けることが出来た。
最初に掛けた催眠は「自分に少し好意を持つ」
文字通り、彼女は自分に少し好意を持った。
次の催眠は「自分を恋人の様に普通に好きになる」だった。
彼女を見つめ、こう言ってみた「俺はお前が好きだ、俺の恋人になってくれ」と、
すると彼女は顔を赤く染め、照れつつも了承した。
この後、彼女とデートしたり、色んな話をしたり、傍から見ればごく普通のカップルの様に付き合った。
しかし、さっぱり楽しくも嬉しくもなかった。
そんな生活を続けていたある時、彼女にキスを迫られた。
普通の恋人同士なら多分嬉しくて堪らないことだろうが、
やはり自分は全然嬉しくなかった。
近づいてくる彼女の唇を見て思った、自分は誰かとキスしたことが無かったが、
恐らく、多分、きっと、彼女は始めてする好きな人へのキスなのだろう
冗談じゃない お前は俺に操られてるんだぞ?
なんで俺がお前の初恋の相手なんだ ふざけるな
なんで俺が 俺が………
つづく
唇が重なる …ことは無かった。
唇が重なる直前で催眠で動きを止めた。今の彼女は何の反応も起こさない。
催眠とはいえ、自分は彼女のファーストキスさえ奪う度胸が無かったみたいだ、まったく可笑しいね
けれど、よく考えよう、本当の恋人ってなんだ?
相思相愛とか?純愛とか?とにかく愛、Loveが無ければ恋人にはなれない彼女は俺を愛してたか?
まさか、所詮催眠で創り出した張りぼてみたいな愛が純愛なんて言う筈も無い、分かりきった事だ、
しかし冗談じゃない、俺がお前の初恋の相手?お前なら俺みたいなクズよりもっと相応しい男出来る筈だろうに
ってつい考えてた事を口に出してしまった。
彼女に掛けた催眠は動きを止めるだけで言ってることは聞こえてしまう。
まあいい、このまま催眠を解いて、記憶もそのままにする。
そうすれば自分がどんな男かよく分かる筈だ。
そして、全てを話して謝る、俺には、これしか出来ない。
「戻れ」「戻れ」「戻る」
これで完全に催眠は解けた。
彼女が無表情のまま自分を見つめている。
まだはっきり状況が掴めてないのだろうか。
「なんと言ったらいいか…事の発端はおま…君に一目惚れして……」
突然 彼女に押し倒された
さらに 重なる筈のことの無かった唇が重なって 彼女の舌が俺の口内を弄る
なんだ?何が起こった?催眠は解いた筈だこんなことが起きるはずが無い
彼女が唇を離すと俺に何か喋りだした
…なに?この気持ちは催眠でもなんでもない?自分の本心だって?
俺が幻想入りした時からずっと気になっていた…!?
どういうことだ?どうしてこうなった?なんでこんな…
…そういえば聞いた事があるな…
とある仕事熱心でマジメな人物に何週間か仕事が出来る催眠を掛けた
数週間後、その人物の催眠状態を解くと、狂ったように仕事をし始めた、
この話の通りに考えるなら、もともと彼女は俺に強い恋慕を抱いていて、
俺がその感情を遥かに下回る催眠を掛けたから…
つまり 彼女は俺を強く愛していた?こんな俺を?
しかも、純愛なんてもんじゃない、歪みきって愛に狂ってしまうほど…
薄れてく意識の中、一つの感情が芽生えた、
それはいままで感じることの無かった、愛への喜びと嬉しさだった。
完
ん?どうしてこうなった?しかも大半は○○も病んでたし…どうしてこうなった?
最終更新:2020年09月13日 13:35