今日から○○に魔法を教えることになった。
○○は魔法使いになって恋人とずっと一緒にいるためと言っていた。
理由は気に入らないけど○○と一緒にいられれば構わない、
それに人間が魔法使いになるまでには時間がかかるし、いざとなれば外に出さなければいいだけのことだから。
魔法を教え始めてから一週間がたった。○○は実に優秀でこの分なら直ぐに魔法使いになれてしまいそうだった。
もちろんそのことは黙っておく、○○が魔法使いになってしまっては私の元から離れてしまう。
そんなのは許せない、そんなことは私が許さない、○○は私と一緒にいなければいけないんだから。
なので○○に魔法が使えるようになったことを意識させないようにする魔法をかけた。
でも強力なものでは危ないから四六時中一緒にいながらゆっくりとかけていくことにする。
これならいつも○○と一緒にいられる、そう思うと体の芯がゾクゾクと震えた。
○○の才能は驚くべきものであっと言う間に魔法使いになってしまった。
だけど私のかけた魔法のせいで○○にはそれがわからない、これならずっとずっと○○と一緒にいられる。
そう思っていたけど久々に○○が外に出たいと言い出した、もちろん許しはしなかった。
外に出られたら魔法がとけてしまうかも知れないし、なによりもう何十年も経っているのだ外に出られてはそれがばれてしまう。
そんなことは○○が知らなくていい、○○は私だけを見ていればいいんだから。
最終更新:2010年08月26日 23:49