趣味が山登りと共通する三人の外来人が山登りの最中、幻想郷に迷い込んでもうすぐ一年になる。
始めは困惑していた三人だが、人間とはやがては環境に慣れる。
三人は人里に住み日雇いの仕事や畑の手伝いをしながら各々生計を立て外来長屋で暮らしていた。
三人の中の一人である〇〇は幻想の力に引き付けられ、博麗の巫女に頼んで師事し何とか半年をかけて空を飛ぶ能力を手に入れていた。
そんな彼を残り二人である●●と△△は羨ましさ半分、呆れ半分で見ていた。
ある日、里の自警団の手伝いをしていた三人。
空を飛べる〇〇は上空から、●●と△△地上から見回りをしていた。
その時ー、〇〇は自分に向かって異常のスピードで飛んで来る何かが見え回避するべく蛇行しながら飛ぶがすぐに追い付かれ振り向き様に見えたのは…。
〇〇「れ…霊夢?うあああぁーー!!」
その瞬間、里の上空で閃光が起きた。
●●「スカイライ…違った〇〇ーー!!」
里の近くの森へ墜落して行く〇〇を助けに向かう二人だが
●●「うわっ!?な…なんだ!?」
突然、気が付けばあらぬ方向へ弾かれて行く様に跳ぶ●●
それを追おうする△△。しかし、彼もこめかみに何かがクリーンヒットした衝撃を受け意識を手放した。
意識を手放す瞬間、△△は見た。自分の側に白黒の魔法使いが。〇〇を抱える博麗の巫女が。●●を抱える紅魔館のメイド長が。
それぞれの、歪んだ笑顔と濁った目をしていたのを。
最終更新:2013年01月19日 10:48