霊夢/7スレ/716
ドロドロの匙加減がわからん…>>712でまだ薄いか…!
「やだ、やだやだやだやだやだやだいっちゃやだいっちゃやだ!」
「霊夢、落ち着け、仕事に行くだけだ、昼過ぎには帰る」
神社の鳥居の真下で二人の人間がもめあっている
…否、巫女服の方が一方的に喚き散らしている
「やだやだやだ!○○が心配だからやだ!妖怪に襲われちゃうかもしれないじゃない!神社の中なら安全じゃない!」
「霊夢、僕たちの食い扶持を稼ぐためにも働かなきゃいけないんだ…いったいどうした、昨日までは僕が仕事に行ってもいい子で待っていただろう」
○○にすがりつき子供のように喚き散らす霊夢の
頭をなでながら、背中に回した手で軽く背を叩きながら○○は悩む
…日に日に症状が悪化している…
「…○、○…」
ポソリと霊夢がつぶやいた
○○の胸に顔を埋め、表情は見えない
「…霊夢?」
「○○、○○、○○、○○…○○○○○○○○○○○○○○」歯をガチガチと打ち鳴らしながら霊夢が猛烈な勢いで○○の名を呼び始めた
握る手が白くなるほど力がこもっている
その様子の異常性に○○はあわてた
「落ち着け霊夢!舌を噛む!」左手の指を口に差し込み歯に挟ませ、右手でぎゅっと霊夢を抱き寄せた
ガチン、と指を噛まれた、痛みに顔をしかめる○○
「あ…ごめんなふぁい…」
その様子を霊夢は見た、見てしまった…
「ごめんなふぁいごめんなふぁいふてないでふてないでふてないでふてないでふてないでふてないで」
指を口に挟んだまま、もはや言葉でない言葉を言い続ける霊夢
指を幾度も噛まれながらも○○は耐え、霊夢を強く抱く
…次第にペースは遅くなり、霊夢は気絶したかのように胸にもたれ掛かり眠っていた
霊夢を抱え、布団に寝かした○○
心配で心配で仕方がないが、仕事に行かなければ、暮らしていけなくなってしまう
○○は霊夢の部屋を後にした
「誰かに食料支援だけでも頼もうか…」
悩みで頭がいっぱいな○○
そんな彼の顔にはなぜか歪んだ笑みが浮かんでいた
今日も明日も明後日も、霊夢は○○を過剰なほど心配し、異常なほど依存するだろう
○○にとってそんな毎日は、心労と疲労で体が追い込まれていく毎日のはずだ
霊夢は涙を流しながら寝言を言う
「私…幸せだから…」
○○は人里への道を歩みながらつぶやく
「僕は幸せ者だ」
なんか違う気がするのぜ?
感想
最終更新:2019年02月09日 18:37