霊夢/8スレ/56
目が覚めて、一番最初に見たモノはこちらを見下ろす紅白の巫女服に身を包んだ少女の姿だった。
……なんで博麗の巫女が。
「○○ったらぐっすりと眠ってるんだもの、だから寝てる内に神社に連れて来たのよ」
この人と会話していると俺の脳細胞が一つ一つ破壊されていくのを感じる。
そも、巫女さんが神社に男を連れ込んでもいいんですかい? 勝手が過ぎると妖怪の賢者とかに何かされるんじゃないか?
「あら、○○ったら私のことを心配してくれるのね。ふふ」
チラチラと顔を赤らめて俺を見る霊夢さん。勘違いここに極まれりだ。
「でも大丈夫……」
そう言った霊夢さんが押入れを開けると、びっしりと呪言が書かれた荒縄で後ろ手に縛られ猿轡までされた簀巻き(すまき)状態のスキマ妖怪がゴロリと転がり落ちてきた。
意識はあるのだろう。むーむーと唸りながら、涙目で体を捩っている。
「何かされる前になんとかしたから」
神様、僕は生まれて初めてあなたに祈ります。助けて下さい。
感想
最終更新:2019年02月09日 18:40