前に慧音で「七草粥」の時季ネタを書いたから今回も時季書いたが…駄文過ぎる。
容赦と理解を持って読んで下さい。
〇〇「熱つ…おっとっと…ぷはぁ~、美味い。」
春を前に寒さがより厳しく二月の初旬の夜。
人里の外れにある小屋に住んでいる外来人の青年〇〇は手酌で熱燗を飲んでいた。
〇〇「炒り豆も初めてやったが我ながら中々美味いな。」
今日は節分で里人から差し入れに貰った豆を酒の肴にしていた。
ふと〇〇は思った。
〇〇(萃香や勇儀は当たり前だが、
レミリアと
フランドールも炒り豆は嫌いなのか?)
豆をつまみながら、幻想郷で知り合った屈指の力を持つ種族の少女達を思い出した。
〇〇「そう考えるとみんなに何か悪い気がするが、昔からの風習・行事だからとりあえずは…」
戸をガラッと開け。
〇〇「鬼は外~福は内~。」
勢いよく外へ豆を蒔く〇〇。すると、何処からか声が聞こえた。
「「「「鬼が内に居てもいいじゃない。」」」」
〇〇「え?あれ…皆さん何をしているんで?」
空を見上げると先ほど思い出した四人が四人ともボロボロの格好で飛んでいて〇〇を見下ろしていた。
萃香「そりゃあ今日はな?」
勇儀「日が日だけに。」
レミリア「私達【吸血】鬼は外に居た方がいいみたいだし。」
フランドール「大人しく〇〇を見ていたの~。」
〇〇「あぁ…成る程ね…」
全員の…特にフランドールの発言に驚き〇〇は苦笑した。
レミリア「でも、『鬼』だから油断したらダメよ〇〇?特に大酒飲みの品が無い鬼はね。」
フランドール「こいつ達、〇〇を攫おうとしていたんだよ~。」
そう言うとフランドールが萃香と勇儀を指差した。
萃香「何が品が無いだ!お前達こそ『〇〇を保護する。』って無理矢理住み処に連れて行こうとしていただろう!!」
勇儀「それに攫うなんて随分な言い方だな。地下の都で一緒に飲もうとしていただけだ!!」
レミリア「はんっ!嘘を嫌うくせに、平気で嘘を吐くとは笑えない冗談ね。」
萃香「我が儘なお嬢様が何でも手に入ると思うな。」
フランドール「もういい、お前達きゅっとして、ドカーンで壊してやる!!」
勇儀「面白い、私と力比べしようってか?チビスケが。」
全員が目が笑ってない笑顔で言い争いをしていたかと思えば、全員が〇〇の方を見た。
「「「「〇〇、待っていてね?この邪気を追い払うまで。」」」」
そう言う全員が獲物を狩る目で見ていた。
〇〇(…今ある炒り豆じゃあ何もならないな…。)
そう諦観した〇〇が見たのは夜空に煌めく四人に弾幕だった。
最終更新:2023年11月05日 17:38