幻想郷の朝ー、
ニワトリが朝日を見て盛大な鳴き声を響き渡らせる。
そんな朝、人里にある外来長屋の一部屋に住む青年が目を覚ました。
青年の名前は●●、外来人だ。半年前に人里の近くに倒れていたのを保護され、農家の手伝いや日雇いの仕事で気長に暮らしていた。
●●「ん~…?朝か…。よし、今日も一日頑張るか。」
そう独り言を呟き、外にある井戸で顔を洗おうと部屋の戸を開けると…半紙よりやや大きめの紙が戸に挟まっていたのかヒラッと落ちてきた。
拾って、その紙を見ると四人の男性…いや、一人は赤ん坊だが全員が片腕の握っている拳から小指だけを開き前に出して真剣な表情している新聞のチラシみたいものだった。
その紙には文章が書かれていた。
『〇〇「俺はこれで、人間をやめ【させられ】て吸血鬼になりました。」
□□「俺もこれで、人間をやめ【させられ】て魔法使いになりました。」
××「俺もこれで、人間をやめ【させられ】て亡霊になりました。」
◇◇「俺もこれで、人間をやめ【させられ】て不老不死になりました。」
△△「ちゃー、あぶー。(俺もこれで、人間をやめ【させられ】て神様に転生しました。)』」
●●「…?何のことだ?」
何のことかさっぱり分からず首を傾げる●●
紙を丸めてゴミ箱へ捨て顔を洗いに行った。
数日後ー、
里の近くにある命蓮寺に遣いへ行った時に、ようやく理解をした●●であった。
最終更新:2011年02月11日 22:11