早苗「おじゃまします。○○さんの家をお掃除しに来ました」

男の人の一人暮らしだけあって、ずいぶんと汚れています
でも○○さんの家というだけで、私にとっては癒しの空間のように感じる
思い切り深呼吸。肺に満たされる空気が美味しい
敷きっぱなしの万年床。積みあがった洗濯物。台所からほのかに香る腐臭
そんな○○さんの生活臭を余すところ無く感じようと、何度も深呼吸してしまいました

早苗「いけない。始めなくっちゃ」

そうだった、今日はあんまり時間があるわけじゃないんでした
まずは、縁側に万年床を引っ張り出し、よく叩いて埃を飛ばしてから天日干し
できることなら○○さんの匂いに包まれてお昼寝したかったです 残念
その間によーく箒をかけて畳から埃を追い出して、雑巾がけ
○○さんの家を拭いた雑巾は私が持って帰ります 返せといわれても返しません
お皿とお鍋もしっかりピッカピカに磨き上げて、ゴミを捨ててしまえばとりあえずは終了
あ、もちろんゴミの中身はチェックしましたよ。理由は分別は出来ているかのチェック……ということにしておきます
ここからは私の良妻ぶりを美味しいご飯でアピールです

早苗「○○さんはお肉が好きだって言ってましたから、今日の晩ご飯はハンバーグです」

え? 何のお肉かって? 嫌ですね、市販のお肉です
他の女性をお肉にしてるなんて思わないでくださいよ。まるで私がヤンデレの女の子みたいじゃないですか
……まぁ、私の髪の毛ちょっぴりとトマトソースには血を少し入れちゃいますけど
だってだって、○○さんが私の味を美味しいって言ってくれたら嬉しいじゃないですかぁ

早苗「………うん、これでお掃除は終了! 喜んでくれるといいんですけど」

○○さんが帰る前に、裏口から神社に帰ります
願わくば、今度この家に来るときは、○○さんの恋人として来られますように

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最終更新:2011年03月22日 22:11