弾幕によって削がれた地面 折れた木 倒壊した柱 
マヨヒガは変わり果てた姿となっていた
そんな中、弾幕から身を隠すために木の影に隠れている○○ 彼はこの弾幕を放った張本人である八雲藍となんとか話をつけようと奮闘していた

八雲藍は前々から○○に興味を持っていた 時間がたつとその興味が好意へと変わっていった
その思いを今さっき伝えたのだが見事に撃沈してしまい
怒り狂った藍は橙を人質とし弾幕を放ち始めたのだ 頼みの綱である紫は早々とスキマの中へ隠れてしまいどうしようもなくなっていた

藍「○○。体の傷はどうだ?」

○○「こっちに来て確かめたらどうだ」

藍「今すぐそうしたい所だが遠慮しておくよ」

今の藍は妖力に満ち溢れていて迂闊な事をすればすぐにやられてしまう
橙が藍の腕の中で震えている 普段通りのご主人の姿がいきなりあんなふうに変われば当然だろう

○○「藍。橙は放してやれ、目的は俺だろう」

そう言われると藍は橙を腕から放した 橙は素早く近くの茂みの中に隠れて見守っている

○○「こいよ藍。弾幕なんか捨ててかかって来い。楽に自分の物にしちゃつまらんだろう。舌をつきたて、俺が悶えながらお前の物になっていくのが望みだったんだろう。そうじゃないのか藍」

痛む体を何とか奮い立たせながら木の陰から出てくる○○ しかし そこに居たのは藍とは思えないものだった

妖力によって大きくそそり立っている尻尾
獲物しか見えてない眼
そして勝利を確信して笑っている顔

藍「オマエヲワタシノモノニシテヤル。チモ、ニクモ、タマシイモ。ゼンブワタシノモノダ」

○○「シュワちゃんみたいにカッコ良くはいかないか・・・」

○○は藍の尻尾により何も見えなくなった これからはもう藍しか見られなくなるのだ     永遠に・・・

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最終更新:2011年03月24日 01:11