好意以外の感情でも、自分に都合よく解釈してしまうのもヤンデレの一つじゃないかと思うんだ。
と言うわけでボディーブローネタで○○のなれの果てを3つほど投下、グロは無し
ケース1
あれから更に何日が経ったのか、箱庭のような世界に閉じ込められてストレスが溜まった俺は、
何度目かの暴力を彼女に振るった。
「ボディが!がら空きだぜ!」
振り下ろし気味の一撃を受けて、小柄な彼女の体が叩きつけられる、しかし…
「結構痛いわ…けど、○○はこういうのが好みなのかしら?」
大の男の一撃を受けたのだから、相当痛いのは間違い無いはずだろうに
涙ぐんでいるとはいえ、倒れたままの彼女は決して微笑を崩さない
その狂気に彩られながらも美しい顔に、俺は不覚にもぞくりと来てしまった。
「うわっ」
ほんの一瞬気を取られた隙に、いつの間にか足元に来ていた彼女に足をすくわれた。
あっと思った時には既に遅く、馬乗りになられ、彼女は俺の顎に手をかけてきた。
殴られると思って歯を食い縛り、目をつぶった次の瞬間、襲ってきたのは痛み等では無く、生暖かく柔らかい感触だった。
何が起こったかわからず目を開けた俺の視界には、唇と食いしばった歯の間に舌を入れて舐めまわす彼女の顔が写っていた。
俺が目を開けた事に気づいた彼女は、顔を離すと微笑んでこう言った。
「そうなのよ、○○」
まだ先ほどの痛みが残っているのか、それとも別の理由か、彼女は荒い息をつきながら言葉を続ける。
「○○が言う通り私の体の中はがら空きで、私の心は空っぽよ、だから…」
狂気に染まった瞳を見てしまい、俺は体が動かなくなる。
「だから…○○がどんな心の持ち主でも私は受け入れるし、○○の赤ちゃんを受け入れる準備も、体のほうは出来ているわ。」
俺の上に馬乗りになったまま、彼女は自分の服を緩めていく
「だから…ね?しよ?」
どうやら俺の地獄は終わりそうに無い
ケース2
今度こそ、いや、今日こそ全ての誘惑を断ち切る。
そんな決意を秘めた○○は、渾身の拳を彼女の腹部に目掛けて放った。
「ボディが!お留守だぜ!」
だが、複雑なフェイントを絡めて打ち込まれた拳も、人外の彼女にはあっさりと避けられてしまう。
「嫌だなー○○さん、お留守なんかじゃありませんよ」
渾身の拳を外し、硬直する○○の前で、挑発するかの様な動作で服をめくり、白い腹部を露出させる。
「こ・こ・は、○○さんの為に今も卵を育てている最中なんですから」
クスクスと笑いながら、彼女は少し膨れた自分の腹を撫でる。
「○○さんは男の子と女の子とどっちがいいですか?」
今度こそ無精卵じゃなければいいんですけどね、そう言いながら笑うが、彼女の目はどこか虚ろだ。
○○が誘惑を断ち切る日は、まだ遠い。
ケース3
何時までたっても人里に連れて行ってくれない彼女に、何時しか僕は不安を抱くようになっていた。
時間の感覚もあやふやで、かれこれもう一年半以上辿り着けずに彷徨わされている気がする。
最近では彼女はその事を隠す気すら無くなってきた様だ。
だが、開放してくれと言った所で彼女が素直に聞いてくれるとは思えない。
意を決した僕は不意をついた一撃を入れて、その隙に彼女から逃亡する事にした。
「ボディが甘いぜ!」
「あれ?○○はしょっぱい方が好みっすか?私はマーガリンやバターがかかってるほうが好みなんですけど」
僕が放った渾身の拳はあっさりと彼女に片手で止められて、それどころか僕の手をペロリと舐めてこういった。
「じゃあ○○の為にもこれから晩御飯をとってくるついでに一汗かいてきますね、その間○○は自由にしてていいっすよ」
狩りを前にしているからなのか、それとも別の獲物が目に写っているのか、いつか見た獣の目をしながら彼女はこういった。
「どれだけ離れていても、ちゃんと"見て"いるから安心して遊んでいるといいっす。○○」
最終更新:2011年04月24日 21:32