最近朝起きると妙に気怠くて、体が重いんです・・・変な夢は毎日見るし・・・とてもじゃないけど他人には言えないような内容です。
別段病気でもなければ体調不良を起こすような理由に心当たりもありません。至って健全な生活を毎日送っています。
かと思えば夜は妙に体が軽くなって力のようなものが体の芯から強く滲み出るような感覚があったり。
ところで毎朝御叮嚀に我が家の郵便受けに朝刊を捩じ込んで行く妖怪の山の記者烏天狗が御懐妊されたようです。
自分の近況をわざわざ一々新聞に掲載するなんて本当にこの方は記者なのでしょうか、、、ブログではないのだから。。。
そのお相手は・・・世にも珍しい、外来人の若い男とか。まあ実際はそこまで珍しい存在でもないのですがね。外来人。
かく言う自分も2年程前にこっちに来ましてね。
あれはまだ雪も止まぬ季節。
医師試験合格祝いの飲み会の帰路の途中でつい足を滑らせてしまいました。10メートル近く落下したのでしょうか。
幸い繁った木々の葉があったのと咄嗟に受身をとったことでこうして今は元気にしていられるわけですが、ショックと傷の痛みで気を失ってしまいました。
次に目覚めた時はこの幻想郷の妖怪の山奥の林中で私を凝視する蒼い河童と黒い烏天狗の顔が目の前に。
なにはともあれ、割と早くこちらの世界にも馴染み、今はこうして妖怪の山から少し離れた人里で医者と薬剤師の真似の様な事をしております。
竹林の奥の薬師殿の所に弟子入りする話も頂いていたのですが、やはり人里で人として生活し里に貢献したいと思い今に至ります。
外の世界ではとても考えられないような緩やかな時の流れに身を任せて同化する。不便もありますがそれなりに幸せに生活を送れています。
さて今晩は例の烏天狗と、彼女曰く
デート
・・・らしいですが博麗の巫女の主催する宴会に同伴して出席する取り付けをされていまして、
あくまであちらから一方的に取り決めをしてきたのですが・・・一応約束した手前今更断ることもできません。
何やらその席で皆さんに対しての重大な
プレスリリース
とやらがあるようですが、ついに新聞を廃刊にでもするのでしょうか。
それはそれで良いとは思いますけどね。紙の資源は貴重なはずです。時代はエコですよエコ。
そうこうしている内にいつの間にか日も落ちて戸を叩く音が、言うまでもなく彼女でしょう。相変わらず時間には正確な方です。できれば記事ももっと・・・
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なんということだ・・・彼女が私の子を孕んでいたなどとは・・・
しかし私は彼女と婚約した覚えも彼女が孕む様な行為をした覚えも・・・
法螺吹にしては彼女のあの心底嬉しそうな笑顔は・・・
ああ今日は頭がひどく痛い・・・酒の影響だろうか・・・
それにしてもやけに外の風が強い・・・すきま風が非常に寒い・・・酔いで意識が・・・
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すやすやとねんねんころーりー♪ なーんて柄でもないですね。私は夜雀ではありませんし。
ああそれにしても本当に愛おしいあなた様・・・私は貴方なしではもう生きていけませんよ?
女の子に優しくしすぎては駄目って習いませんでしたか?
ほんとにもう・・・今晩もいっぱいいただきます☆
つむじ風は止み、家戸が僅かに開き、満月の影が二人を射す、今宵は妖の夜、人の幕は無し、雲陰れど月陰らず、郷には陰満ち足り
最終更新:2011年04月24日 21:13