「貴方って何デレが好みなのかしら」
「は? でれ? ごまとか?」
「違うわよ。ほら、私って貴方の人形だから、衣服を着せ替えるように性格も入れ替えようかなって。魔法で。
 ツンデレ、ヤンデレ、クーデレの準備はできてるわね。外見も、紅白や黒白あたりなら万全よ」
「あれか、あなた好みのわたしになります的な」
「前に言ったでしょ? 『家族にも友人にも恋人にも強敵にもできる万能人形として貴方のモノになる』ってね。
 人形作りは得意よ。外も中も弄り上手」
「真顔でそれを言う時点でヤンデレだ」
「そう? ……そうかもね。なにせこの人形は強力な呪いの一品よ」
「髪が伸びて涙を流すのは確かだな」
「それをすてるなんてとんでもない」
「イベントアイテムかよ。人生における重要な物なのは認めるから、七色の人形遣いから転職すんな」
「淡泊ねぇ。使うコマンドで人形遊びして欲しいのに」
「あー……唇だけな。くそ、はずいからそういう物言いやめてくれ。わざとだろ? なんて人形だ」
「呪いの効果よ。仕様ね」
「解呪不可も仕様か」
「パーティ解散が無いのよ」
「それなら仕方ない、ずっと一緒か」
「ええ、一緒ね」


ヤンデレかなぁ……?

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最終更新:2011年04月24日 22:05