「最低で最悪で最高のプロポーズ」
ギィ・・・・
紅魔館の離れ、紅美鈴に与えられた詰所兼住居の扉が開く。
「○○さんおとなしくしていましたか?」
紅魔館門番、紅美鈴はベットの上の人影に声をかける。
人影からの返事はない。
扉から差し込む光が人影を浮かびあがらせる。
両手両足にはには革製の拘束具が嵌められ、口には頑丈な口枷がご丁寧にも噛まされていた。
武道家であり、かつては鍛え抜かれた○○の黄金の身体は監禁生活の所為で野獣じみたものに成り果てていた。ただ、一点を除いて・・・
「グゥゥゥゥゥゥッッッ!!!!!!」
紅美鈴が部屋に入り込むと同時に○○は踏み込み、円運動を込めた「波動突き」を放つ。
だが・・・・
「おぉこわいこわい。以前よりも威力が上がってますが、まだまだですね~」
鎖をベットに括りつけ、○○を押し倒す。
「わるいわるい○○には教育が必要ですね。教えてあげますよ貴方には私しかいないことを」
美鈴は緑のチャイナドレスを捲りあげ、○○を迎え入れた。
○○は外界では名の知れた武道家だった。
しかし、外界でのルール上の武道には彼は満足できなかった。
そんな○○が山籠りの際、幻想郷に招かれたのも運命だったのかもしれない。
チルノが野犬の化生に襲われているのを助けて、重傷を負った○○が紅美鈴に手当てをしてもらったがなれそめだった。
同じ武の道を歩むもの同士、美鈴と○○は引かれ合い庭師の手伝いと引き換えに組み手や稽古をする日々。
だが・・・
「美鈴、私に内緒で野良犬を飼っているそうじゃないか?」
紅魔館の女主人、レミリア・スカーレットは紅美鈴を見下ろしていた。
「○○さんは野良犬じゃなくて・・・その・・・・」
「ほぅ、あの野良犬は○○というのか」
美鈴の視線に殺気がにじむ。
「冗談だ。そう睨んでくれるな美鈴。」
「○○さんはただの「人間」です。庭の手入れを手伝ってくれるだけの・・・」
「ただの人間か、ならなおさらだ。妖怪は人を喰らう。喰わずとも人はいずれは老いて塵になる。お前がどう思ってもな。」
老いて全て失くして死んでいく○○を見たくない
ナライッソノコト・・・・
「「ナカマ」にすればいいんですよ・・・・」
何度となくまぐわい愛液にまみれて気絶した○○に頬ずりしながら美鈴はそう呟いた。
○○を監禁し、まぐわいとともに○○に気を送り込むことにより妖怪化させる。
聡明な○○はきっと自分が妖怪になっていることに気がつくだろう
そしたら「死ぬ気」で自分を殺しにくるだろう
その時が○○を真の意味で屈服させることができるだろう。
「待っていますよ○○さん・・・」
そう耳元で囁く美鈴の顔はプロポーズを待つ少女のように可憐だった。
→美鈴SIDE終了
→○○SIDE開始しますか?
最終更新:2011年04月24日 22:44