自己犠牲って何だか美しい響きだわ。そう思わない永琳?
我が身を痛めて愛する者に尽くす。我が身に罪を背負って愛する者に尽くす。
かつて貴女が月からの使者を殺めてすら私を庇ってくれた様に。
あれから随分経つけど、私も後悔はしていないわ。多分、貴女もだろうけど。
月の都での立場や役割も捨てた。
貴女も同胞殺しの罪を負い、貴女を盲目的に慕う弟子達を切り捨てた。
月を隠して永遠亭を隠す為に異変を起こし管理者と巫女と対峙した。
敗北したけどもそれも後悔に入らない。
少なくとも、私自身は今までの選択に後悔なんて無いわ。

そう、今だって後悔なんかしていない。
永琳、貴女も同じだから、それを我が身から引き摺り出したのでしょ?
ふふふ、それは痛いわよ。でも、これで○○を永遠に愛せるならば何ら問題は無いわ。
……ああ、これじゃ食べにくそうね。包丁で叩いて2つとも混ぜちゃいましょう。これなら公平に彼を愛せるわ。
わっ、血が飛んじゃった……だって、料理作った事無いし。そんな事言うなら永琳も手伝ってよ。

私ね、○○の為だったらまた異変を起こすのも悪くないと思うわ。
あのスキマ妖怪や巫女と本気で殺し合うのも構わない。
本当に永遠亭を閉ざすのも○○さえ居れば問題ない。
貴女だって、○○の為なら貴女を慕う弟子二人の背中に矢を突き立てるのも躊躇わないでしょ?
ふふふ、妹紅の事もどうだって良いわ。
○○が永遠に存在するなら、あの子の事なんてどうでもいいのよ。

○○にだったら、幾らでも愛を注げるのが私達なんだから。
他はどうでもいいのよ。

うん、良い具合に混ざったわね。
これって外の世界ではユッケとか言うんだっけ? ……どうでもいいか。
さて、○○の部屋に行きましょうか。
私達の○○を愛する為に。

○○、私達はね、本当に貴方を愛せればそれだけで幸せだわ。
例え貴方から愛が返ってこなくても、憎しみが返って来たとしても、

それでも、貴方を愛せると言うだけで幸せだわ。

ね、そうでしょ、永琳?

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最終更新:2011年05月06日 02:10