「さ、私の手料理、たんと召し上がれ」
「ではいただきます、と」

 ザ・ワールド!

「――そして時は動き出す」
「いやあの咲夜さん? さっきから箸伸ばす度に皿の位置変わってて食べられないんですけど?」
「それは大変ね。私は食べられますけど(もぐもぐ)」
「……オラァッ」
「無駄無駄無駄(もぐもぐ)」
「ラッシュの速さ比べだッ!」
「我が能力はまさに世界(食卓)を支配するわ(もぐもぐ)」
「てめーは俺を怒らせた……!」
「やってみなさい、この十六夜咲夜に対して(もぐもぐ)」


「……くぅくぅお腹が鳴りました。咲夜さーん、何で食わせてくれないのさー……」
「あら、私はずっと食べさせるつもりでいるわよ」
「ええ?」
「言ったでしょ。私は食べられる、って。ほら、ここから食べればいいのよ」
「く、口? それって……」
「これからは貴方用の食器はこんなにいらないから処分しておくわ。瀟洒な品の一つで足りますし」

 ――はい、あーん。

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最終更新:2011年05月06日 02:58