○○「………もう朝か。」
寝室(牢屋)で何時ものように目を覚ます。
彼女は自分の上に組み伏せて覆いかぶさるようにして静かに眠っていた。
僕が身じろぎすると彼女は目を覚ました。
彼女は逃がさんとばかりに細い肢体を僕の背にキツく絡めベットから出してくれない。
そして僕の体にギシリと力が加わり、じんわりとした鈍痛が襲う。
○○「うぐっ………。」
呻き声に興奮したのか、彼女はもっと力を込める。
???「もっと…もっと聴かせて……。あなたの色んな声を♡」
恍惚とした声と蕩けた顔で狂った愛の言葉を吐く彼女は、僕の深層心理に何度も恐怖を刻む。
○○「もういやだ……やめてくれ……許してくれ………!!」
少しだけ締め付ける力が弱くなったような気がした。
???「そうね…許してあげてもいいし、止めてあげてもいいけど………」
虚ろな目をした彼女は口元を歪ませ僕の目を覗き込む。僕は恐怖で目を瞑った。
???「うふふふ。やっぱりダメね……私のことをまだ怖いと思っている。」
そして、また彼女は力を込める。さっきよりもより強く。
○○「うっ…ゴホッ………」
背中に激痛が走り目に涙が滲む。
???「まだ駄目。心から私を愛するようになるまでずっと、ずーっとね♡」
あれから数か月、彼女の暴力はエスカレートし僕は会話ができなくなった。
痛覚はなくなり、味覚も嗅覚も視覚でさえも狂い始めた。
これだけ痛めつけ人間としての感覚を奪ってもなお、
愛情だと囁き、ボロボロの僕の体と心をまだ彼女は求める。
彼女は僕を嬲り、弄びそして妖怪に墜とすまでこの行為を続けるだろう。
それまでに僕もこの人(妖怪)の心を
も っ と 壊 そ う か な 。
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追記
???の部分に当てはまる人を入れて読んでくだせえ。
最終更新:2011年05月06日 03:19