地上へ永琳に面会しに降下した守護者二人。
そしたら何だか自分の師匠が地上の民(♂)を自室に監禁してました。
様子を見たら泣きながら「何で蓬莱人になる事へ同意してくれないの」と良いながらのたうち回ってました。
のたうち回ってたかと思えば回収した衣服をくんかしたり、食べ残しの食事を興奮しながら食い散らしてたり。
果てには自分の肝を取り出し、○○が何時か食べてくれる時を願って夕食万歳していました。
ドン引きした二人ですが、師匠を崇拝してた所為か、原因を地上の民……○○と決めつけました。
あの汚らわしい地上の民、○○が師匠を誑かしているのではないか。
この男を引き離せば師匠がかつてのような聡明な師に戻るのではないかと。
そして二人は輝夜ではなく○○を掠い、月へと帰還したのです。
殺さなかったのは引き離して駄目だった場合に解決策を講ずる為の研究用です。
これで師が正気を取り戻してくれれば……そう願いつつ、○○の入った葛籠を担いで二人は帰還しました。
暫しの後、○○の行き先を突き止めた永琳は夜叉の面持ちで月の都に戻りました。
「必死と書いて必ず死なす」そんな殺気全開の彼女が姉妹の屋敷で見たもの。
それは上半身と下半身が良い具合に泣き別れながらも蓬莱の力で生きている○○と。
扇子と刀が頭に突き刺さり倒れている姉妹の姿でした。
ミイラ取りがミイラになる。
月の守護者達も女の情に目覚めれば愚かになる。
深すぎる情愛は痴情を産み、堅固だった姉妹の絆さえ引き裂いたのです。
最終更新:2011年05月06日 03:49