博麗神社の階段を複数の青年達が駆け登る。
彼らは所謂、外来人だ。
それぞれ迷い込んで来た時期は違えど幻想郷に興味を示し、しばらくの間だけ留まることにし暮らしていた。
ーが、知り合った人妖問わずの実力者の女性達が「いつ誰と会っていた。」や「あの女は誰?」の質問攻め、何かしら入っている手料理、果ては監視にストーキングなどが当たり前の苛烈な愛情に恐れて外界へ帰ろうと決意した。
しかし、一人では逃げ切るのは無理。
ならば徒党を組めばいい、と同じ境遇の外来人の青年達が集まり今日、決行した次第だが…。
離れた所から彼らを見つめる獲物を狩る獣のような目をした件の実力者の女性達。
「みんな、行くぜ!!」
「ええ!」
「はい!」
「わかっているわ!!」
そう言うと彼女達は少し駆け出し、宙に飛んで一回転をし各々が魔力、霊力、妖力を全開にすると彼女達の体が様々な色に発光し青年達に突っ込んで行った。
「「「「待てぇぇぇーーー!!」」」」
各々が目当ての青年を抱き抱えて行った。
●●「いつか、病みが幻想郷を支配する…。だああぁぁーー!!」
青年達のリーダー格の青年●●がそう叫ぶと白黒の魔法使いに連れ攫われて行った。
霊夢「全くうるさいわね。ね、〇〇?」
博麗の巫女もまた然りだった。
最終更新:2011年05月10日 22:07