【アスラの呼びかけ】
???
「とうとうこの境地に達したな」
ルカ
「!!
あなたは…、アスラ?」
アスラ
「俺の物真似とはいえ、
よくぞここまで剣術を極めたものだ。
呆れつつもほめてやろう
このアスラの力、自在の物とするがいい」
ルカ
「物真似なんかじゃないよ。
僕はあなた自身なんだから…。
あなたの技は僕のものだよ」
アスラ
「はっ、ひよっこが何を言う!
お前が俺だと?
ふざけられては困る」
ルカ
「けど、あなたは…、僕の…」
アスラ
「魂の輪廻の越し方はお前である事は
認めよう
だが考えてみよ。
俺にも前世があり、
お前にも来世がある
その連綿と続く輪廻転生のすべてを
「同じ」だと捉えるべきか?」
ルカ
「………」
アスラ
「俺の事など気にするな。
お前はお前自身。
自分を疑うな」
ルカ
「僕は…僕?」
アスラ
「そうだ。
俺に頼らず進め。
俺の技はあくまで借り物と心得よ
真実の力とは
己自身から発せられる。
…わかるな?」
ルカ
「…でも、僕は自信ないよ」
アスラ
「いや、すでに気がついているはずだ。
俺への執着を捨てろ…
その中に活路がある」
ルカ
「ま、待ってよ!」
アスラ
「…忘れるな、お前は…
お前…自身…だ…」
ルカ
「僕はアスラじゃない…
僕は…、僕…」


【イナンナの呼びかけ】
???
「立派になったものね」
イリア
「げげっ、あんた…」
イナンナ
「あのアスラの転生者に会って以来、
あなたも変わったわ」
イリア
「な~によぉ、
そんな事言いに来たってワケ?」
イナンナ
「私は喜んでるのよ。
私の力を、アスラのために
使ってくれて」
イリア
「あんたなんかを喜ばせたくて
天術を使ったんじゃないってのよ!」
イリア
「それに…、別に
ルカのためなんかじゃないし…」
イナンナ
「素直におなりなさい。
本当はあの少年に奉仕する喜びを
心の底で押し殺しているくせに」
イリア
「そ、それは…」
イナンナ
「私みたいな女が嫌いなのは、
男に尽くしたいという欲求の
裏返し…なのでしょう?」
イリア
「ちっ、ちがっ…」
イナンナ
「私はあなたなのよ。
すべてお見通しなんだから。
ほら、認めてしまいなさいな」
イリア
「そうなの…かも?
ううん…、きっとそう…なのね」
イナンナ
「よく言えたわね。
ご褒美をあげましょう。
私の力、好きに使わせてあげるわ」
イリア
「フンだ!
なによ、恩着せがましいっ!」
イナンナ
「女の子は素直さが一番よ。
心を開放して生きる素晴らしさを
決して忘れないでね」
イリア「あ、あんたなんかに言われなくても
わかってるってばっ」
イナンナ
「そう…、それでいいの…、
私の代わりに…あなたは…
自由に…」
イリア 
「……」
「あたしは…、あんたの代わりなんじゃ
ないってのよ…」


【デュランダルの呼びかけ】
???
「我よ。
我が魂の転生よ」
スパーダ
「ああ?
ンだよ、デュランダルじゃねェか」
デュランダル
「人の身で、よくぞ剣となった。
我は敬意を表そう」
スパーダ
「へっ…、お前ェに言われるまでも
ねーって。
うちの家訓に従っただけさ」
デュランダル
「我も作り手の意図に従った。
やはり貴殿と我は似ているようだ」
スパーダ
「けっ、よせよ。
嬉しかねぇっての」
デュランダル
「我が魂に込められし力。
制するがために使うがいい」
スパーダ
「ああ、そうさせてもらう」
デュランダル
「では、さらばだ。
我は常に貴殿の魂の元にある。
貴殿の活躍、拝見させてもらうぞ…」
スパーダ
「相変わらず、口うるせぇヤツだぜ…」


【オリフィエルの呼びかけ】
???
「アンジュ…、起きておられるか?」
アンジュ
「…あなたはオリフィエルさん?」
オリフィエル
「そうです。
私との出会いを
覚えておりますかな?」
アンジュ
「もちろんです
10年以上も前、図書室にあった
記憶の場に触れて、
あなたの記憶と力を得ました
その時、記憶に呼び覚まされた
天上の光景に、心引かれたことこそが
わたしの信仰心の起源ですから」
オリフィエル
「あなたは立派に精進された。
僭越ですが、あなたに報いましょう。
わずかながら我が力、ここに授けますぞ」
アンジュ
「もったいない事です!
この力…、ありがたく
役立たせていただきますね。
天地を守るために…」
オリフィエル
「夢でも謙虚なのですね」
アンジュ
「そんな事ありませんよ
この夢は、あなたの姿を借りて
わたし自身が言わせているだけです。
本当は結構図々しいんですよ」
オリフィエル
「さてさて、それもあなたの
本心なのですかな?
まあ、よいでしょう…」
アンジュ
「あら、もうお別れですか?」
オリフィエル
「ええ、もう十分でしょう。
夢の中でなら、いつでも私に会えます。
あなたが会いたい時に、ね」
アンジュ
「さようなら、オリフィエルさん…
……………
………

目が覚めれば、
わたしはこの夢の事なんて
忘れちゃうんだろうな…」


【ヒュプノスの呼びかけ】
???
「悲しい事だな」
リカルド
「お前は…」
ヒュプノス
「私は転生してまで
死を看取らねばならぬのか…」
リカルド
「勘違いするな。
看取っているのは俺だ。
お前ではない」
ヒュプノス
「お前を通じて、私は見ているのだ。
魂は循環し、引き継がれる。
お前が知らぬわけがあるまい」
リカルド
「勝手に見てるがいい。
だが、俺の人生だ。
お前に関係は無い」
ヒュプノス
「本当にそう思うか?
私の記憶や能力が、お前の人生に
なんの影響も与えていないなどと?」
リカルド
「ああ、その通りだ。
俺はお前の力を
利用しているだけに過ぎん」
ヒュプノス
「…馬鹿馬鹿しい。
私の力に見入られたからこそ
技を極めようとしているくせに」
リカルド
「………」
ヒュプノス
「まあよい。
私の力、上手く使え。
そして魂を循環させるんだ」
リカルド
「フン、言われるまでもない…」
ヒュプノス
「ではさらばだ…」
リカルド
「…お前の力。
遠慮なく使わせてもらうぞ。
ガキどもを守るために、な」

【ヴリトラの呼びかけ】
???
「これ、起きんかえ。
小さき子よ。」
エルマーナ
「うーん、むにゃむにゃ、
もう食べられないー」
ヴリトラ
「これこれ、ベタな寝言を
言うフリは止めておくがよいぞ」
エルマーナ
「…なんや、自分。
何の用なん?」
ヴリトラ
「「自分」とな?
ワシを自分と呼ぶのかえ?
お前がワシをそう思っておったとはのう」
エルマーナ
「あ、ちゃうねんちゃうねん!
ウチの口癖で、「あなた」って
意味で使うてんねんで」
ヴリトラ
「ややこしい言葉よのう…」
エルマーナ
「ほんで…、何やのん?
何しに来たん?」
ヴリトラ
「そうそう、忘れる所だったわい」
「お前が頑張っておるのを見てな、
少し力を貸してやりとおなってのぅ」
エルマーナ
「ホンマ?
おおきに!」
ヴリトラ
「ほっほっほ、素直で物怖じしない
良い子じゃて…」
「ではその力で、アスラの坊やを
助けてやっておくれ。
この婆からのお願いじゃ」
エルマーナ
「おう、まかせときっ!」
ヴリトラ
「おうおう、本当に良い子じゃて…。
転生してよかったわ…」
エルマーナ
「ウチも自分が前世で良かったでー!
ほな、またなー」

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最終更新:2008年03月16日 20:49