■アクトトレーラー
人は生まれたときから死にはじめている。
己の死期を悟った老人は、すべての力をもってこの運命に立ち向かった。
遠い未来、人が死すら病として克服するときが来ると信じて。
しかし、老人は静かに息を引き取った。
老人の一族も、後を追うように死神によって命を刈り取られた。
彼らの遺体は人体冷凍保存(クライオニクス)施設に送られ、氷の玉座で復活のときを待つ。
残る二輪の花に託されたものは、歪んだ理想か、家族への愛か。
トーキョーN◎VA the Detonation
『クライオニクス』
固く閉ざされた氷の奥に、運命の扉は眠っている。
■シナリオハンドアウト
PC:1 フェイト(探偵/必ずしも名探偵でなくてもよい)
コネ:ローズ 推奨:【外界】
名探偵。それが君だ。君の元へ、また事件の依頼がやってきた。
今回の依頼主はリムジンで君の事務所に乗り付けてきて、運転手にドアを開けさせるような”お嬢様(シンデレラ)”だ。
「お願いします。私の親族を襲った連続殺人事件を調査していただけないでしょうか…」
彼女は見た目とは裏腹に、剣呑な事件を突き付けてきた。
君は難事件の匂いを嗅ぎつけた。これは自分の出番であると確信したのだった。
PS:連続殺人事件を解決する。
PC:2 カブト(ボディガード)
コネ:フェルナンド 推奨:【理性】
君はかつて、フェルナンドという千早の重役のボディガードをしていた。
彼は大変紳士的な人物で、ボディガードである君に対しても、いつも感謝の言葉をかけ、労をねぎらうような人物であった。
彼が死に、PC1と共に仕事をするようになったある日、彼の孫娘からボディガードの依頼が届いた。彼女の名はローズ。
君はフェルナンドから受けた恩を返すためにも、ローズの依頼を受けることにした。
PS:ローズの生命を守る。
PC:3 クグツ(千早重工後方処理課第三班)
コネ:ロレッタ村上※ 推奨:【外界】
※保険会社モンテマール・インシュランス社の保険屋。『ストレイライト』p.43 参照。
故人となった千早の重役幹部による不透明な資金の流れの調査。
本来は二班の仕事となる"お堅い仕事(ルーティンワーク)"。
しかし、今回は莫大な資金が動いていることに加え、故人の親族を襲った連続殺人事件の火消しも必要となる"高度な(テクニカル)"な"仕事(ビズ))"だ。
“火喰い鳥”小上紫乃は笑う。
「この事件、貴方にぴったりの火種ですわ」
どうやら簡単な仕事にはならないようだ。
PS:怪しい資金の流れを解明する。
PC:4 カブトワリ(カタナなどでもよいが、射程のある攻撃はできたほうがよい)
コネ:“グリムリーパー” 推奨:【外界】
ある日、闇のネットワークにメッセージが流れた。
ここ半年で17件もの連続変死事件を起こした殺し屋"グリムリーパー"に莫大な賞金がかけられたのだ。
ドーリスは言う。
グリムリーパー"は死神の名を冠する暗殺者。キミの手に負える相手ではない、と。
彼女の言葉はキミの撃鉄を起こした。ヤツを殺す弾丸となって、喉笛を貫いてやる。
PS:グリムリーパーを殺害する。
■登場人物
ローズ(エグゼク◎):お嬢様。
フェルナンド氏(エグゼク◎):先代のフェルナンド家の当主。故人。
リリー(マネキン◎):もう一人のお嬢様。
ロレッタ村上:M.I.社の保険屋※『ストレイライト』p.43 参照。
グリムリーパー:死神の名を冠する暗殺者
■レギュレーション
●必要防御神業
- 本シナリオでは、キャストが神業などで死亡する事を防ぐために、
最低で3枚の《難攻不落》《黄泉還り》等の神業が必要となる。
これにはPC2の《難攻不落》も含まれる。
●[達成値]
■特記事項
- 本シナリオは"死生観"がテーマとなる。命を軽く扱うキャストでの参加は推奨しない。
- キャストとプレイヤーは別物である。この区別ができる大人のプレイヤーの参加を推奨する。
■シナリオルール
- 経験点や達成値に制限はない。
- シャーロックホームズ、オシログラフ、サイコメトリ、インタビューなどのリサーチ特技には使い道がある。
■RLからの一言
緋といいます。よろしくお願いします。
かなやんさん作の名作シナリオです。許可を得てRLすることになりました。
『マルドゥック・フラグメンツ』の"マルドゥック・スクランブル -200"にインスパイアされて作成されたシナリオです。
読んだことある人は結末がイメージできてしまうので、避けた方が無難かもしれません。
内容はかなり違うので、それでも良ければ参加してください。
最終更新:2013年04月03日 22:49