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対峙!二人の『魔神』!! ◆MoyrepToUg



君がもし―――――


ある日突然、人間以上の力を持ったとしたら―――――


君はその力をどう使う?


その力で世界を滅ぼす悪魔になるか―――――


それとも―――――――




  ◆  ◆  ◆



「………つまり、アタシはそのセーハイセンソーとかいう殺し合いに巻き込まれて、ここは月の上で、アタシが
 今いるこの東京はそっくりな偽物ってわけ? マジで?」
「ああ、そして俺は君のサーヴァントとして召喚された。クラスはライダーだ。驚いたかもしれないが、落ち着いて
 俺の話を―――――」
「これが落ち着いていられるかっつーの! 何だよそれー!? つまりバトルロワイアルって事じゃん! どっか
 の漫画や映画じゃあるまいし、勝手に人を呼び出すなっつーの! 一体どこのドイツ人の仕業だー!? 主催者
 出てこーい! アタシがフルボッコにしてやるーっ!!」
「いや頼むからあまり騒がないでくれ! まだ始まったばかりとはいえ、どこにこの戦いに乗った参加者がいるかも
 わからないんだぞ!?」
「うるせー!!」

ライダーのサーヴァントは召喚早々頭を抱えた。
自身のマスターである目の前にいる少女が明らかに状況に困惑していた為、おそらく自身の意思に反してこの場に
召喚されてしまったのだと踏んで状況を丁寧に説明したものの、結果は少女が予想に反してキレて騒ぎ出してしまった。
こういう場合普通ならパニックを起こすなりするものかと思っていたが、何というか随分と肝が据わっている少女
だとライダーは思った。
まあそれはともかく、今は彼女を鎮めなければ。
ライダーは暴れる少女を羽交い絞めにし、近くの物陰へと一時退避した。

「うう……変身してるアタシを取り押さえるなんて、あんた凄いね。流石はアジ……じゃなくてサバとかいうの
 だね?」
「サーヴァントだ。まあそんな事より、これからどうする気なんだ? ええと……」
「ああ、そういや名乗ってなかったっけ。アタシはZちゃん! よろしく!」
「!?」

数分後、ようやっと落ち着いた少女―――Zちゃん―――はライダーと共に物陰のゴミ箱の上に鎮座して話を進めていた。
自身の名を伝えたと同時に、Zちゃんはライダーが驚愕した表情を浮かべていたのに気付いた。

「あれ? やっぱ変な名前だった? いやぁこの名前アタシのばあちゃんが付けたんだけど、今流行のキラキラネーム
 ってレベルじゃないよねー。でも別に今は嫌ってわけじゃ―――――」
「………Zちゃん、ひとつ聞きたいんだけど」
「何?」
「君のその恰好………それは一体何なんだ?」
「ああこれ? これはねぇ………」

ライダーはマスターの少女の名を聞くと共に、出会った時からずっと気にかかっていた事を聞いてみた。
黒いロングコート状のコスチューム。
胸に付けられた赤いプロテクターのようなパーツ。
そして頭に被った特徴的な形状のヘルメット。
コスプレにしか見えないその姿はどう見ても―――――

自身が最もよく知る存在。
生前、長きに渡る戦いを共にしてきた『友』の姿に、とても酷似していた。
名前といい、他人の空似とかいうレベルではない。



その後ライダーは、Zちゃんから自身の姿や身の上などの説明を聞き、唖然とした。

兜十蔵、光子力、パイルダー、弓先生、三博士、地下帝国、機械獣、あしゅら男爵、その他諸々。
彼女の話の中に出てくる単語の一つ一つが、あまりにも自分の記憶に存在する情報と類似していたのだ。
その事実を受け止め、ライダーは納得しがたかったが一つ確信した。

「(きっと……おそらくこの子は……Zちゃんは俺やミネルバも知らない並行世界の『あいつ』なんだ!)」


ライダーはかつてある事情により幾度となく世界をやり直し、数え切れないほどの可能性の世界を経験してきた。
この聖杯戦争には様々な並行世界からマスターや英霊が召喚されている事も承知している。
故に気付いたのだ。
自分が様々な世界を見てきたとしても、それがすべての世界ではない。
例え自身が存在していなかったとしても、『あいつ』単体が存在する世界も無論あり得るのだ。
彼女もその可能性の一つなのだろう。
………色々と認めがたい部分もあるにはあるが。

「どしたのライダー? 何かアタシの顔についてる?」
「いや、何でもない……話を戻すけど、君はこれからどうするんだ? この戦いに乗るのか、それとも―――」
「んな訳ないじゃん! 聖杯戦争だか宇宙円盤大戦争だか知らないけど、勝手に連れてこさせられて殺しあえとか、
 アタシは絶対嫌だ! こんな戦争ぶっ潰して、こんな事始めたどっかの馬鹿をメッタメタのボッコボコにして
 やるよ!! あとこんな胡散臭い戦いに乗った奴らもついでにボコる!!」

ライダーに問われ、Zちゃんはそう啖呵を切り、決意を表明した。
何か行動を起こす時には、正しいか正しくないかではなく、やりたいかやりたくないかで決めろ。
大人社会が押しつける正義なんてものは二の次三の次でいい。
祖母から教えられ、自身の信条でもある言葉がZちゃんの心に再生された。


「そうか、だったら―――――――俺もZちゃん、君に力を貸すぜ」
「えっ!? でもサーヴァントって、なんか願いを叶えたくて参加するんじゃなかったっけ?」
「確かに基本的にはそうだろうな。だけど俺もこんな殺し合いに喜んで参加する気は更々ない。今の俺に何か
 願いがあるとすれば……そいつはZちゃんみたいにこの殺し合いに巻き込まれた人達を救う事と、この殺し合いを
 止める事、だな」

たった一人の願いの為に大勢の命が犠牲になる。
そんな事は決して認められない。
ライダーの答えは召喚された時点で最初から決まっていた。
万が一自身のマスターがこの戦いに乗り気だった場合は最悪自害も考えていたが、杞憂に終わった事にライダーは
人知れず安堵したのだった。

「へー、アタシ達気が合うじゃん! よーし、じゃあライダー! そうと決まればアタシ達二人でこの戦い、
 必ずぶっ潰そうよ!!」
「ああ、よろしく頼むぜZちゃん!」
「ところでさぁ、ライダーってどんな事が出来る訳? 魔法使ったりビーム出したりするようには見えないけど?」
「それに関してはおいおい説明するよ。一つだけ言っておくなら……俺の宝具を見たら、絶対驚くと思うぜ?」
「ふーん、何だか知らないけど楽しみにしとく!」



主と固い握手を交わし、いよいよ歩みを進めながら、ライダーは思案していた。
方針は決まった。
果たしてこれからどう立ち回るべきか。
自身の力に自信がない訳ではない。
むしろ自分の宝具は破壊力・制圧力に関してはトップクラスだと考えている。
だがその分、小回りはほとんど効かず燃費が悪いという致命的な欠点がある。
魔術師ではない彼女の力でどこまで力を発揮できるかは完全に未知数である。

そしてもう一つ。
自分の宝具が『真の力に目覚める』という事態が起きた場合だ。
もしそうなれば、この月の聖杯戦争は灰燼に帰すかもしれない。
断じて比喩表現ではない、物理的にである。
如何にこの戦いに幾多の英霊が呼び出されているとしても、滅多な事ではそのような事態は起こるまい。
そうライダーは信じたかった。
いや仮に宝具の力が解放されたとしても―――――
その時は自分の主が全てを吸い上げられ、真っ先に命を落とすかもしれない。


そんな事は絶対にさせるものか。
『鉄の城』よ、俺の『友』よ。
この月の戦争においても、絶対にお前を悪魔になどさせない。


もう一度、君と一緒に悪を討とう。





振りかざしたその手で 一組の主と従者は何を掴むのか。


共に目指した場所に 答えはきっとあるのだろう。


二人の『魔神』は、赤き月の戦争にその拳を向けた。


その行方はまだ、誰にも分からない。


【クラス】
ライダー

【真名】
兜甲児@真マジンガーZERO

【パラメーター】
筋力D 耐久D 敏捷D 魔力E 幸運C 宝具A+~EX

【属性】
秩序・善

【クラススキル】
対魔力:E
 魔術に対する守り。
 無効化は出来ず、ダメージ数値を多少削減する。

騎乗:C
 騎乗の才能。大抵の乗り物、動物なら人並み以上に乗りこなせるが、
 野獣ランクの獣は乗りこなせない。
 ちなみにライダーは生前よりバイクへの騎乗に長けており、このスキルは後述の宝具を操る際に
 ある程度の補正を加える事が可能。

【保有スキル】
心眼(真):B
 長きに渡る宿敵との戦いを通じて培った洞察力。
 窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す“戦闘論理”
 逆転の可能性が1%でもあるのなら、その作戦を実行に移せるチャンスを手繰り寄せられる。

機械工学:B
 科学的な物質・存在への見識。
 ライダーは天才科学者であった祖父から受け継いだ才により、独力でUFOを開発するほどの知識を有している。
 必要な機材・材料さえあれば後述の自身の宝具を含む機械類の修復を可能。
 また科学面における逸話を持つ宝具を目にした場合、かなり高い確率で真名を看破することができる。

戦闘続行:B
 瀕死の傷でも戦闘を可能とし、決定的な致命傷を受けない限り生き延びる。
 例え規格外の存在が相手であっても、決して諦める事無く人々のために戦った生前の逸話から保有している。

【宝具】
『神にも悪魔にもなれる魔神(マジンガーゼット)』
ランク:A+ 種別:対城宝具  レンジ:1~99 最大補足:1000
 兜甲児の祖父・兜十蔵が作り上げた『鉄の城』の異名を持つスーパーロボット。身長18m、重量20t。
 その装甲は富士山麓から採掘されるジャパニウムを素材とする『超合金Z』で構成されており、いかなる
 既存の兵器の攻撃も通す事がない堅牢さを誇る。
 背部に装備した紅の翼・ジェットスクランダーにより、空中をマッハ3で飛行する事も可能。
 通常時に使用可能な主な武装はロケットパンチ・ルストハリケーン・ブレストファイヤー・アイアンカッター・
 サザンクロスナイフ・ドリルミサイル・光子力ビーム。
 また後述の宝具によって、更なる力を発揮する事も可能なのだが………

『人の頭脳を加えし翼(ホバーパイルダー)』
ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:1~20 最大補足:10
 マジンガーZの操縦席へと変形する赤き小型戦闘機。
 「パイルダーオン」のコールと共にマジンガーZの頭部へとドッキングし、鉄の魔神に人の頭脳を加える。
 小型ミサイルやビーム砲も装備しており、単機での戦闘力も有している。
 その操縦はオートバイと変わらぬ感覚で行えるよう設計されているため、ライダーは自身の宝具を常に十全の
 態勢で操る事が可能である。

『七つの秘めし魔神の力(マジンパワー)』
ランク:A+ 種別:対人宝具  レンジ:- 最大補足:-
 マジンガーZに搭載された七つのブラックボックスが発動する事で解放される究極の宝具。
 己以外の強者を一切認めず、全てを取り込み最強の存在へと進化する純粋な意思の力そのもの。
 非常に強力ではあるが、一つ発動する度にマスターの負担も激増する。
 概要は以下の通り。

 再生:いかなるダメージも瞬時に再生する。
 吸収:あらゆるエネルギー攻撃を吸収し、自身の糧とする。
 強化:マジンガーZの機体性能を更に強化する。
 高次予測:マジンガーZの状況シミュレーションを、未来予知と同等の超絶的レベルまで引き上げる。
 変態:機体そのものを変態させ、マジンガーZに新たな武装を追加する。
 因果律兵器:勝利の可能性が0.1%でもあるならば、その力を差異次元からこちら側に強引に現界させ発動する。
 そして………

『終焉を呼ぶ魔神(マジンガーゼロ)』
ランク:EX 種別:対星宝具  レンジ:測定不能 最大補足:計測不能
 マジンガーZの持つ魔神パワーの七つ目『魔神化』そのもの。
 この宝具が万一発動した場合、『神にも悪魔にもなれる魔神(マジンガーゼット)』は
 『終焉を呼ぶ魔神(マジンガーゼロ)』へと変貌しライダー自身をも取り込み、敵対者もろとも世界全てを
 破壊し尽くす悪魔そのものと化す。
 発動条件はこの聖杯戦争においては『魔神化を含むすべての魔神パワーの解放』、もしくは『マジンガーZが
 自身を脅かす力を持つと認定した存在の確認』の二つ。
 この零の名を持つ魔神が目を覚ました場合、間違いなくこの赤い月の聖杯戦争は物理的に塵と化すが、
 おそらくそれより先にマスターの魔力が底をつくと思われる。

【weapon】
光子銃(フォトンガン)
 ライダーが携帯しているエネルギー銃。
 その名の通り光子力エネルギーのビームを放つが、あくまで護身用。

【人物背景】
元祖スーパーロボット・マジンガーZのパイロットを務める少年。
天才科学者である祖父・兜十蔵の遺したマジンガーを駆り、世界征服を企む悪の科学者Dr.ヘルに仲間達と共に
立ち向かった正義の心を持つ熱血漢。
……だが実は彼の世界は幾度となく魔神化したマジンガーの手により滅びており、彼はマジンガーのパートナー
ロボット・ミネルバXの手によりその意識を過去に送られ、数え切れないほどの世界のループを繰り返し続けて
いたのだった。
全てはマジンガーZを終焉の魔神として覚醒させない為に……。
生前は度重なる戦いの結果負った重傷により全身をサイボーグ化する事にもなったが、此度の聖杯戦争では
Dr.ヘルとの戦いを終えた後に生身の肉体を取り戻した状態からの参加となった。

【サーヴァントとしての願い】
聖杯戦争を止め、巻き込まれた人々を救う。


【マスター】
Zちゃん@ロボットガールズZ

【マスターとしての願い】
特に無いが、本当に聖杯とやらがあるならちょっと興味がある。
あと黒幕はボコる。

【weapon】
  • パイルダー
Zちゃんの『祖母』兜十蔵が開発した携帯型光子力応用装置。
形状はマジンガーZのホバーパイルダーと同様。
頭部にかざす(パイルダーオン)事で光子力エネルギーを解放し空中元素を固定、瞬時に超合繊維Zを
精製し外装として纏う事でZちゃんを『マジンガーZちゃん』へと変身させる。
変身する事で使用可能な主な技はオリジンたるマジンガーZと同じく、ロケットパンチ(手袋が飛ぶ)・
ルストハリケーン・ブレストファイヤー・光子力ビーム等。

【能力・技能】
上記のパイルダーを使用しての変身能力以外はごく普通の少女。
運動能力はそれなりに高い。

【人物背景】
ロボットガールズチームZのリーダーを務める姉御肌的性格な少女。
普段は東京都練馬区大泉学園光子力町の光子力研究所に所属し、光子力エネルギーの普及活動を行っている。
『無敵の力はアタシのために! 正義の心は二の次、三の次!』を信条としており、光子力を狙う地下帝国の
機械獣ガールズと戦う際も基本的に周囲の被害お構いなしに暴れ回り、例外なく相手をフルボッコにしている。
物事をあまり考えずに突っ走る熱血タイプだが、周りの人達のキャラが濃すぎる為ツッコミ役に回りがち。
義理や人情に厚く何故か同姓によくモテる。
ちなみにZちゃんという名前は愛称ではなく、本名である。

【方針】
この聖杯戦争をぶっ潰す。
あと悪党や気に入らない奴らはフルボッコする。

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最終更新:2015年01月08日 01:13