姉帯豊音&ライダー ◆3SNKkWKBjc
美しき女一人ありて、長き黒髪を梳りていたり。顔の色きわめて白し。
身のたけ高き女にて、解きたる黒髪はまたそのたけよりも長かりき。
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姉帯豊音は閉鎖された空間にいた。
彼女の周囲には同年代の人間がいなかったし、現代において常識とも言えるインターネット機器すらない。
そんなド田舎に彼女は暮らしている。
唯一、テレビがあり。
それで視聴した麻雀を独学するという隠れた才能を発揮していた。
しかし、閉鎖された空間では猫に小判で豚に真珠、宝の持ち腐れに過ぎない。
豊音の住む村は不便なうえ、色々とややこしい規則のようなものがあって
なかなか満足に外の世界へ踏み入れる事すら叶わない。
まるで、彼女を封じ込めるかのように。
彼女を外に出してはならぬように。
ソレは機能し続けていた。
そんな閉鎖された空間にも、どの風に乗ってきたのか分からない噂が広まった。
紅い月があらゆる願い事を叶えてくれる。
馬鹿馬鹿しい夢物語の噂が。
願い事かぁ、と豊音はほんわかと考えた。
「東京に行ってみたいなぁ」
「東京は色んなところから色んな人が集まるんだよー」
「だから東京で色んな人に会って、お買いものしたり、遊んだりしたら。ちょー楽しいよー」
『東京』に行きたい。
豊音の願いを嘲笑うかのように、紅い月が怪しく輝いた。
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あの恐ろしい夜の世界を統べる不死身の化物が
ひどく哀れな弱々しく泣き伏せる童に見える
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ライダーを召喚したのは女性……どこか幼さを感じさせるから少女かもしれない。
身の丈はライダーと同等なほど高く、女性の身長とは思えぬ印象を受けてしまう。
それでもライダーは眉一つ動かさない。
どんな人間であろうとも、ライダーはそれ以下の化物なのだから。
……だが。
「わ~! ちょーかっこいいよー!!」
冷酷な雰囲気とはまるで違う、のんびりとした間の抜けた口調で言った。
キラキラと子供のような目で眺める彼女にライダーは問う。
「問おう、お前が私のマスターかね。人間(ヒューマン)」
「姉帯豊音だよー 豊音って呼んでいいよ~」
かつてライダーが主として仕えた人間たちとは違う。
純粋無垢な少女であった。
体だけは成長して、中身はまるで成長していない。そんな人間。
到底、ライダーのマスター足りうる人間ではなかった。
「ライダーさんはどんな英雄~?」
「私は化物だ」
「んー………? 妖怪さん??」
「吸血鬼と言えばいいか」
「吸血鬼!?」
あわあわと困惑しながらも、豊音は興奮もしていた。
「うわぁ~! 吸血鬼と会ったの初めてだよー!!」
別にこれは、豊音が田舎娘であろうかなかろうが関係ない。
常識的に考えて、普通の人生で吸血鬼に出会う事はまずありえないのだ。
よほどの事に驚いてそんな反応をしてしまったのかは定かではないが。
彼女はどこからともなく手帳とペンを取り出し
「さっ、サインしてくれるかなっ」
「……サイン?」
「ライダーさんのサインが欲しいんだよー」
行動の意図すら掴めないが、何か減るものではないしライダーは名を書き込む。
達筆な筆記体に豊音は満足げな表情を浮かべていた。
いよいよ、ライダーが彼女に問う。
「お前はこの闘争で何を望む?」
「願い事はもう叶っちゃったんだよー」
豊音は『東京』へ来る事を望んだ。
そして、聖杯によって再現されたとしても舞台が『東京』であることには変わりない。
すでに望みは叶った。
しかし、まだ何かを望むのならば
「ここに来た色んな人たちと会いたいよー
……まだ、何も知らないから。色んな事を知りたい」
彼女は本当の意味で箱入り娘であった。
『東京』も、交通機関の諸々や、常識や流行から、何から何まで
当然、闘争すら知る訳ない。
それでも豊音はライダーに言う。
「ライダーさんは色んな人と戦いたいんだよねー」
「あぁ、そうだとも。戦争は楽しい」
「それじゃ一緒に頑張ろー」
「……殺せるか? 無縁な人間を。殺すのはお前の殺意だ」
「そうだねー 戦いたくない人と戦っても駄目だよねー ちゃんと考えるよ~」
豊音はライダーのサインが書き込まれた手帳を見る。
「戦わなかった人にも、戦う人にも。ちゃんとサインは貰うよー」
「大事な思い出の記念になるんだよ」
「だから、ライダーさんと会えたのも思い出なんだよー」
みんな忘れない。
殺す人も、殺さない人も。
「これからきっと。辛いこともあるし、悲しいこともあるよね。
でも、ここに来れなかったら……そんなことも出来なかったんだよ………」
これが彼女の望んだ『東京』へ至る術だったのか誰も分からない。
しかし、聖杯戦争がその術ならば。
彼女はどんな事があっても聖杯戦争をする。
「ライダーさんと一緒に戦う事を楽しむよー」
彼女はそう笑う。
何と初々しい闘争心なのだろうか。
まるで闘争を強引に知った子供のような、芽を出した植物のような柔らかな殺意。
果たして彼女は戦えるのか。
肉体的という意味ではなく、精神的な意味で。
純粋無垢な彼女に対してライダーは応えた。
「それでいい。まだ、それでいいとも」
彼女の、生まれたての闘争心を愛した。
「これから殺し殺されよう。それが闘争だ」
「うん。どんな人と会えるか楽しみだねー」
無知な少女と闘争を求める化物は、こうして『東京』へ至った。
【クラス】ライダー
【真名】アーカード@HELLSING
【属性】混沌・悪
【パラメーター】
筋力:B 耐久:D 敏捷:C 魔力:C 幸運:B 宝具:A
【クラススキル】
対魔力:D
一工程(シングルアクション)によるものを無効化する。
魔力避けのアミュレット程度の対魔力。
騎乗:D-
近代的な乗り物は乗りこなせる。扱い方が雑。
【保有スキル】
吸血鬼:A
夜を統べる化物。再生能力と変身能力等、数多のスキルを保有している。
メジャーな弱点は嫌悪感を抱くだけで効果はない。
【宝具】
『白銀と漆黒』
ランク:E 種別:対人宝具 レンジ:- 最大補足:-
対化物用と対人間用。それなりに神秘性のある二丁の銃。
『最後の領土』
ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:- 最大補足:-
ライダーの棺。何故か手足が生えて、自立的な行動が可能。
これに乗って(?)移動も可能だが、棺が動くかは気分次第らしい。
ライダーがコレで睡眠を取ると魔力が回復する。
『叡智の鉄槌』
ランク:D 種別:対界宝具 レンジ:1~50 最大補足:50人
近代科学の結晶。偵察機・SR-17。ライダーは籠城を破壊する為だけに使用する。
『拘束制御術式』
ランク:C 種別:対人(自身)宝具 レンジ:- 最大補足:-
発動するとライダーの体が不定形になり、犬の使い魔が登場したり、無機物と同化することが可能。
ライダーが取り込んだ命を解放する第零号を発動するには、マスターの意思と『最後の領土』が必要。
『デミトリ号の悲劇』
ランク:A 種別:- レンジ:- 最大補足:-
かつて一つの船を蹂躙し、幽霊船へと変貌させたライダーの逸話によるもの。
乗り物に纏わる英霊、それそのもの、何かに騎乗(乗っ取っている)している英霊
宝具等を持ち合わせる相手との戦闘中、ライダーの全パラメーターが1ランク上昇する。
また、ライダーと戦闘が続くと嫌がおうにも宝具等が摩耗し
乗り物そのものの英霊ならば戦意喪失に陥り、魔力が極端に減少してしまう。
【人物背景】
人間を止めてしまった人間に滅ぼされるべき弱い化物。
【サーヴァントとしての願い】
殺し、殺される。人間に滅ぼされる。即ち闘争。
【マスター】姉帯豊音@咲-saki-
【参加方法】
紅い月に『東京』へ行く事を望んだ。
【マスターとしての願い】
色んな人と会って、色んな事をする。
辛い事、楽しい事を体験する。
あとサインを貰う。
【weapon?】
サインセット
色んな人からサインを貰う為の道具
【能力・技能】
麻雀をやってると魔力的なオーラを発揮する。多分、魔力はある。
麻雀に関しては一般人が彼女に勝つことは、ほぼ不可能。
【人物背景】
身長197cm、ド田舎に住む女の子。
岩手・宮守女子に入学する前からの参加となる。
【基本戦術、方針、運用法】
ライダー殺しのライダー
問題はたった一つ。
ライダーをうまく扱えるか。
豊音がライダーの仕えるべきマスターとなりえるかである。
しいていうならば二人とも存在感が凄い。
最終更新:2015年01月12日 01:14