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美国織莉子&バーサーカー ◆arYKZxlFnw



 人が人を殺すこと。
 それはとても重いことで、辛いことだと母は言った。
 なれば人殺しの私の命は、どこへと流れ着くのだろうか。
 世界を救ったという功は、多くを殺したその罪に、見合うだけのものだったのだろうか。

 大勢の命を奪った私は、罪の重さに耐えられず、膝を折って座り込んでいた。
 立ち上がり歩き出すことも叶わず、歩こうとする気力すらもなく、ただその場に留まり続けていた。
 私の魂はどこにも行けず、縛られ続けるのだろうか。
 満たされることを許されず、罪に苛まれ続けることが、私に科せられた罰なのだろうか。
 そんなことを考えながら、私は焦点の合わぬ目で、窓の外を見上げていた。

 その時、私はそこに見た。
 いつの間にか訪れていた、夜の暗闇の空を。
 その中心に浮かび上がる、血の色に染まった紅い月を。

 それを認めたその瞬間、既に私の身はそこにはなかった。
 中学校の教室ではなく、見知らぬ街の路地裏に、私は座り込んでいた。
 自動車の通り過ぎる音が、通りから次々と聞こえてくる。
 話し声と靴音が、洪水のように溢れかえっている。
 人の数だけの欲望が、渦を巻くように街を満たし、私の身体にのしかかってくる。
 そんな異様な空気の只中に、いつしか私は放り込まれていた。

 ああ、ここが地獄なのねと。

 美国織莉子はその街に、そんな感想を抱いていた。



「――オラクルレイッ!」
 叫びと共に光が奔る。
 街の暗闇を閃光が切り裂き、軌跡を描いて疾駆する。
 コンクリートを縫う流星は、しかしぱりんと音を立て、瞬間粉々に砕け散った。
「くっ……!」
 美国織莉子は歯噛みする。
 焦りに表情を歪めながら、白い装束を揺らして、眼前の存在を睨み据える。
「………」
 それは異様な気配を放つ、甲冑姿の魔人だった。
 最先端都市東京において、中世に逆行したような装束を纏い、槍を携えたもののふだった。
 織莉子はそれを知っている。
 聖杯戦争なる儀式――それを遂行するために招かれた、サーヴァントであることを知っている。
 目の前に立つ英霊が、ランサーのクラスを与えられていることを、目と脳が確かに認識している。
(くだらない……)
 このサーヴァントを扱う者も、それに抗う自分自身もだ。
 織莉子がそれと遭遇した時、ランサーはスーツ姿の女性から生気を吸い取り、アスファルトへと打ち捨てていた。
 何が目的だったのかは知らないが、犠牲者は聖杯戦争とは関係ない、ただの一般人であったはずだ。
 願いを叶えるという報酬に目が眩んだあまり、ランサーを従えるマスターは、そんな人間にまで手をかけたのだ。
 あるいは自分達魔法少女も、ただの人間から見れば、こんなにも身勝手に映るのだろうか。
 くだらないもののためにくだらないことをと、虫唾が走るような心地だった。
(そしてそれは、私自身も)
 こうして足掻いている自分もまた、同様にくだらないことをしているものだと、織莉子は己を嘲笑った。
 当に死んだはずの身だというのに、何を必死になっているのだ。
 断罪を求めたのは他ならぬ、私自身ではなかったのか。
 処刑人は目の前にいる。地獄に住まう死神は、目前にまで迫ってきている。
 だのにいざ対峙してみれば、今更に命を惜しいと思い、みっともなく抵抗している自分がいる。
 滑稽だ。結局我が身が可愛いというのか。罪を背負うと言いながら、全く何という有り様だ。
「………」
 がちゃり、がちゃりと足音が聞こえる。
 死への秒読みを告げる具足が、着実にこちらへと近づいてくる。
 あの槍がこの身を貫いた時、今度こそ自分は死ぬだろう。
 何ゆえか生き延びたこの身体も、今度こそ本物の地獄へと堕ちるだろう。
 それがサーヴァントというものだ。悔しいがそうでない者との間には、それほどの実力差があるのだ。
(厭だ)
 死は恐ろしくないはずだった。
 それだけの罪を重ねてきた自分は、裁かれて当然の人間だったと思っていた。
 しかし、今の織莉子は違う。
 大切な者を喪った。自分の計画に巻き込み、その人生を台無しにしてしまった。
 そして他ならぬ自分も、一度死というものを味わってしまった。
 もうあの想いを味わうのは嫌だ。同じ場所へと堕ちるのは嫌だ。
 こんな所で為す術もなく、惨めに朽ち果てるのは嫌だ。
(キリカ――!)
 死なせてしまった友の顔が、織莉子の脳裏に浮かび上がった。
 一番会いたかった友の名を呼び、織莉子はきつく目を閉じた。



 どうしたの、キミ。こんなところに座り込んで。
 うちの生徒じゃないみたいだけど。

 私はたくさんの人を殺したの。
 結果としてたくさんの人を救ったけれど、それでも私には重すぎて、立てないの。







「――ゥオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!」







 稲妻のような雄叫びだった。
 上空から響いたその咆哮に、織莉子ははっと目を見開いた。
「?」
 どうやら幻聴ではなかったらしい。
 敵のサーヴァントも歩みを止めて、夜空へ視線を向けている。

 ――どん、どん、と音が鳴った。

 鍵がかかって閉ざされたドアを、荒々しく叩くかのように。
 開かないはずの扉を、無理やりこじ開けるかのように。
 月と雲だけがある虚空を、それでもなお叩くかのような音が、織莉子の鼓膜を打っていた。

 ――どん、どん、と音が鳴る。

 いつしか地鳴りを思わせるほどに、重く大きくなっている。
 びゅうびゅうと風が荒れだした。
 通りにあるらしい街路樹の葉が、がさがさと揺れる音が聞こえてきた。
 凍える夜風が吹き荒れて、灰色の雲を走らせている。
 さながら紅い月を中心に、竜巻を生じるかのように、雲が渦を巻いている。

 ――ぴしっ、と割れる音がした。

 その時何もない空に、ヒビが入ったように見えた。
 さながら魔女の結界が、主を喪い消える時のような。
 空間そのものが崩れて、そこに穴を生じるような、そんなヒビが浮かび上がった。
(来る……!)
 あのヒビの向こうから何かが来る。
 扉を叩く音の主が、そこには確かに存在する。
 この東京の空を打ち砕き、現れんとする何者かが、あの空の向こうに間違いなくいる。

 ――ばりん、と砕ける音が鳴った。

 織莉子の左手に痛みが走った。
 そしてその感覚と同時に、夜空が遂に砕け散った。
 境界の向こうにあったのは、それまでと変わらない空だ。
 織莉子をこの世界へと誘った、紅く大きく不気味な月だ。
 しかし、そこには何かがいる。
 両手を広げて舞い降りる、何者かの影が増えている。
「あ……!」
 そしてそれを見間違うほど、織莉子は酷薄な人間ではなかった。
 紅の闇夜に浮かび上がる、漆黒のシルエットを目にした時、織莉子は我知らず声を漏らしていた。
 虚空に棚引く燕尾服は、蝙蝠の翼のように艷やかで。
 金色に輝く左目は、黒豹の眼光のように雄々しい。
 しなやかに舞い降りたその姿は、織莉子が誰よりも待ち望んだ、懐かしい背中に他ならなかった。
 愛というただ1つの動機を謳い、魔女の法則すらもねじ伏せてみせた、強く気高き魔王の背中だ。
「キリカ……!」
 サーヴァント、クラス・バーサーカー。
 その真名を、呉キリカという。
 愛に殉じた最強の守護者は、こんな所にまでも来てくれた。
 こんな情けない女のために、彼女も地獄から駆けつけてくれたのだ。
 何よりも待ちわびたその姿に、織莉子は微笑し、涙を浮かべた。

「サーヴァントを呼んだか……!」
 敵のランサーが槍を構える。
 対等の存在の到来に、いよいよ本気を示したようだ。
 その眼前に立つキリカもまた、自らの得物を展開した。
 さながら烏の鉤爪のような、三爪二対の六本爪だ。
「……!」
 その背中が、震えている。
 そこに恐怖の色はない。感じられるのは怒りだ。
 大切な者を害そうとした、眼前の怨敵を前にして、キリカが怒りに震えているのだ。
 その姿は生前のそれと、何ら変わらないものだった。
 その怒りは生前のそれよりも、更に鋭さを増していたようにも見えた。
「はっ!」
 気合と共にランサーが迫る。
 一呼吸の間に距離を詰め、鈍色の槍を突き出してくる。
 コンクリートの地面が砕けた時、しかしそこにキリカはなかった。
 飛び退いたバーサーカーがいた場所は、獲物の斜め上方だ。
「カァアアアッ!」
 叫びと共にキリカが迫った。
 立ち並ぶビルの壁を蹴り、急速に方向転換をかけた。
 漆黒の爪が唸りを上げて、ランサーの鎧へ振り下ろされる。
 鋭い金属音を上げながら、その外装を深々と抉る。
 着地と同時に地面を叩いた。
 空中で天地逆転の姿勢を取り、追撃の回し蹴りを放った。
 両手両足を交互に使い、絶え間ないラッシュを叩き込むのが、呉キリカの戦闘スタイルだ。
「チッ!」
 弾き飛ばされたランサーが舌打ちする。
 態勢を立て直すよりも早く、キリカが爪を構え殺到する。
 それでも百戦錬磨の英霊だ。崩れた姿勢そのままに、強引に槍を繰り出そうとする。
「がっ!」
 その瞬間、ランサーの手が鈍った。
 その生じた一瞬の隙を突き、キリカの強靭が敵を襲った。
 決して手を抜いたのではない。外的干渉によって強引に、その速度を落とされたのだ。
 高速戦闘を得意とするキリカだが、それを可能とするものは、単純な自己の速さだけではない。
 速度低下――己に近づく万物全てを、等しく遅くする固有魔法。
 それにより相対的加速を得ることで、キリカは風となり影となる。
 闇に忍びて闇に舞う、黒き魔獣を止められる者など、誰一人として存在しない。
 そこまでは、織莉子もよく知っていた。
「貴様ァァっ!」
 瞬間、ランサーの魔力が弾けた。
 槍が眩い光と共に、膨大なエネルギーを放ち始めた。
(いけない!)
 奴は宝具を使うつもりだ。
 その武器の力の全てを解放し、必殺の一撃を叩き込むつもりだ。
 あれをまともに食らってはまずい。いかなキリカと言えど、その力の前では、ただで済まされるとは思えない。
「キリカ、避け――」
 反射的に声を上げ、回避を指示しようとしたその時だ。
「えっ……!?」
 織莉子の知らないはずの力が、そこにカタチを持って現れていた。
 地に降りたキリカのその背後に、黒々と渦巻く影があったのだ。
 何だあれは。あんな魔法は、キリカには備わっていないはずだ。
 質量を増す漆黒を前に、織莉子は汗を流し困惑する。
 しかし、その疑問もすぐに晴れた。
(あれは……!)
 影が形作ったその姿には、織莉子も見覚えがあったからだ。
 幾つものマネキン人形を、不細工に継ぎ合わせたかのような、醜くもおぞましい姿。
 死神の鎌を幾重にも携え、断罪の杭をその身に備えた、死臭と殺意のキリングマシーン。
 かつてキリカの魂が、死とともに生じたはずの――魔女。
 それが今、生きたキリカの背後に在る。
 死神は唸りと共に鎌を広げ、宝具を放たんとするランサーに先んじ、獰猛に凄絶に襲いかかった。


 ふーん。
 よくわかんないけど、でっかい荷物持ってるってことかなぁ。

 ンー……

 ……じゃあ!
 私が半分持ってあげよう!


 光の粒子となった使い魔が、夜の街へと消えていく。
 ずたずたに引き裂かれたランサーの遺体が、機能を失って消滅する。
 勝ったのはキリカだ。
 最後に戦場に立っていたのは、バーサーカーのサーヴァントだ。
 随所に負った切り傷で、黒服に赤い染みを作りながら、それでもキリカは勝利した。
 かつて守りきれなかった主を、今度こそ守り抜いたのだ。
「………」
 変身を解いたサーヴァントが、織莉子の元へと歩み寄る。
 見滝原中学の制服姿が、最愛の主の前に跪く。
 言葉はない。話せないからだ。
 バーサーカーのサーヴァントは、高いステータス補正と引き換えに、その理性を喪失してしまう。
 今のキリカは、生前のように、感情豊かに振る舞うことはできない。
 騒がしくも微笑ましい声を、かつてのように聞くことは、叶わない。
「……ああ……!」
 瞬間、怒涛のような罪悪が、織莉子の胸に押し寄せた。
 そうだ。これは私のせいだ。
 サーヴァントとはすなわち死霊だ。私がキリカを殺したのだ。
 たった15歳の人生をめちゃくちゃにし、あまつさえ命を奪ってしまった。
 そしてその行き着いた末路が、この物言わぬ人形のような姿だ。
 自分と同年代の少女を、こんな痛ましい姿に貶めたのは、他ならぬ美国織莉子の罪なのだ。
「ごめんなさい……本当にごめんなさい……!」
 膝から崩れ落ちた織莉子は、キリカの手を握り、叫ぶ。
 止めどなく溢れる涙と共に、ひたすらに謝罪の言葉を並べる。
 そこに再会の喜びはない。そもそもの別離の原因を作った、そのことに対する自責があった。
 どうしてだ。どうしてこんなことになった。
 生き残るべきは自分ではなく、むしろ彼女であったはずなのに。
 こんな姿になってしまうのは、自分の方でよかったのに。
「……?」
 その時。
 不意に、何かが涙を拭った。
 暖かく柔らかな感触に、織莉子ははっとして前を見た。
 涙を拭いたその感触は、キリカの伸ばした人差し指だ。
 左手で織莉子の手を握り返す、キリカのその顔には、穏やかな笑顔が浮かんでいた。
「あ……」
 赦すというのか、この私を。
 本能だけの獣に貶されて、それでもなお私への愛を忘れず、笑顔を返してくれるというのか。
 思考回路を失ったキリカに、言葉を紡ぐことはできない。
 それでも織莉子の心には、彼女の言わんとする言葉が、確かに伝わったような気がした。
 いいんだよ。
 そんなに自分を責めなくても、私が貴方を許すから、と。
 在りし日のままの笑顔が、そう語りかけてくるような気がした。
「キリカ……ッ!」
 耐え切れず、織莉子はキリカを抱き寄せた。
 力任せにしがみつき、わんわんと声を上げて泣きじゃくった。
 もう二度と手放したりしない。
 こんなにも自分を慕ってくれる友を、二度と殺させたりはしない。
 地獄の中で掴み取った、漆黒色の温もりを胸に、織莉子はひたすらに泣き続けた。


 だから、一緒に行こう。


【マスター】美国織莉子
【出典】魔法少女おりこ☆マギカ
【性別】女性

【マスターとしての願い】
???

【weapon】
ソウルジェム
 魂を物質化した第三魔法の顕現。
 美国織莉子を始めとする魔法少女の本体。肉体から離れれば操作はできなくなるし、砕ければ死ぬ。
 濁りがたまると魔法(魔術)が使えなくなり、濁りきると魔女になる。聖杯戦争内では魔女化するかどうかは不明。

【能力・技能】
魔法少女
 ソウルジェムに込められた魔力を使い、戦う力。
 武器は宝玉。浮遊する無数の宝玉を展開し、自在に操り敵にぶつける。
 固有魔法は未来予知。一瞬後の敵の行動から、数週間後に訪れる破滅まで、様々な未来を見通すことができる。
 ただし制御が不安定で、予知するつもりのなかった情報も、勝手に予知されてしまうことが多々ある。
 当然未来予知も魔力を消費するため、燃費が良いとは言いがたい。
 必殺技は魔力の刃を宝玉に付与し、光と共に切り裂く「オラクルレイ」。

【人物背景】
見滝原市にて活動している魔法少女。
市議会議員を父親に持っていたお嬢様である。
母は幼い頃に他界し、父も汚職の疑惑をかけられてことで自殺したため、現在は独りで暮らしている。

基本的には温厚でおっとりとした性格。
しかしその一方で、目的のためには手段を選ばない、冷酷な判断力を有している。

魔法少女としての願いは「自分が生きる意味を知りたい」。
未来を見通し、救済の魔女による地球滅亡を知った織莉子は、
それを食い止めることを使命=生きる理由とすることを誓った。
キュゥべえの目を逸すため、相棒のキリカに魔法少女殺しを命じながら、
自らは救済の魔女となる魔法少女を探していたのだが、キリカが巴マミに倒されたことによって計画は破綻。
残された手札と時間で、ターゲットである鹿目まどかを殺すことを強いられた織莉子は、
その守護者である暁美ほむら、そしてひいては周囲の人間ごとまどかを抹殺するため、見滝原中学校を襲撃する。
結果的に集結した魔法少女達によって、織莉子はキリカ諸共倒されてしまったのだが、
命を落とすその瞬間、最後の一撃を放ったことにより、まどかの殺害に成功し人類を救った。

本来ならソウルジェムが砕けたことにより、そのまま死亡するはずだったのだが、
死の間際脳裏に浮かんだ紅い月を見たことにより、聖杯戦争へと招かれている。

【方針】
未定。少なくとも、キリカを喪いたくはない。


【クラス】バーサーカー
【真名】呉キリカ
【出典】魔法少女おりこ☆マギカ
【性別】女性
【属性】混沌・狂

【パラメーター】
筋力:B 耐久:C 敏捷:A 魔力:A 幸運:C 宝具:B

【クラススキル】
狂化:C
 幸運を除いたパラメーターをランクアップさせるが、
 言語能力を失い、複雑な思考が出来なくなる。

【保有スキル】
愛:EX
 無限に有限なるもの。絶望の鎖を噛み千切り、世界の法則すらも従える牙。
 力でも技でも理想でもない、キリカの持つ最大最強のスキル。
 かつて魔女となった彼女は、呪いよりも明確な意志の下に、絶望をねじ伏せ魔女の性質を固定化させた。
 このスキルによりキリカは、いかなる状況下においても、マスターの命令を忠実に実行する。

戦闘続行:A
 魔法少女の肉体は、ソウルジェムが破壊されない限り死ぬことがない。
 瀕死の傷でも戦闘を可能とし、肉体が完全消滅しない限り生き延びる。

対魔力:C
 第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
 大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。

速度低下:C
 魔術系統の一種。発動した対象の敏捷性、および反応速度を遅らせる。
 生命体に対して発動した場合、相手は自分の速度が落ちていることを認識できない。

【宝具】
『福音告げし奇跡の黒曜(ソウルジェム)』
ランク:C 種別:対人宝具(自身) レンジ:- 最大補足:-
 魂を物質化した第三魔法の顕現。
 キリカを始めとする魔法少女の本体。肉体から離れれば操作はできなくなるし、砕ければ死ぬ。
 キリカの固有武器は鉤爪であり、平時は3本×2=6本を展開して用いている。
 固有魔法は速度低下。 制御が難しく、6本以上の鉤爪を展開した際には、数が増えるごとに精度が低下する。

『円環の理(MARGOT)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1~30 最大補足:20人
 かつて安らかなる絶望の果てに、キリカの魂が生じた魔女。
 その性質が何だったのか、正確な情報は残されていない。
 しかしその魔女は、生前のキリカの意志を遺したかのように、美国織莉子を守り戦い続けた。
 円環の理に導かれた現在は、キリカの魂と同化し、その力の一部として操ることができる。

【weapon】
なし

【人物背景】
かつて希望を運び、いつか呪いを振り撒いた少女。
絶望よりも強い意志の下、死してなお大切な者を守り抜いた、美国織莉子の最愛最強の守護者。
閉ざされた心をねじ曲げて、愛する者を欺いてなお、その隣に寄り添いたいと願った、魔法少女の末路である。

固有魔法により相手の速度を落とし、相対的にスピードで優位に立つ、変則的な高速戦闘を得意とする。
鉤爪を敵に向かって投擲する「ステッピングファング」、
無数の爪を縦に連ね巨大な刃を成す「ヴァンパイアファング」を必殺技に持つ。

魔女となったその魂は、輪廻の果てに生誕した、神の下へと召されたはずだった。
しかし聖杯の呼びかけと、想い人の呼び声に応じ、少女は再び現世へと降り立つ。
全ては彼女の背負った重荷を、もう一度分かち合うために。

【サーヴァントとしての願い】
織莉子を守る

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最終更新:2015年01月12日 01:16