藤宮紅葉&エクストラクラス(ノービス) ◆nEZ/7vqpVk
―――よいか、紅葉。
お前の命はお前のものではない。我ら、日本民族すべてのものじゃ。
多くの下らぬものに惑わされるでない。
時が来たならばその命、すべての人々のために捨てねばならんのじゃからな。
東京。
人が築いてきた文明の光。
そのすべてが消え。
天岩戸は閉じられた。
街が『緑』で浸食されはじめている。
それでも薄く街が照らされているのは、遠くに見える、赤い月のせいか。
―――楓姉さん。
確かにわたし達は、日本を穢してきたかもしれない。
けど、それは努力すれば変えられるはず。
日本に住んでるみんなが頑張れば、きっと。
『今の日本に住む人々にはそんな力はありません。
信じられるものなど何もないのです。
これは大地を清らかなものへと変える力と、穢れた人間達を蔓延らせる力との戦いなのよ。
腐りきったこの国の民に、勝利の光が届くはずはありません。
いえ、そうさせないのが奇稲田の使命なのです』
そんなことない。
わたしは奇稲田である前に人間だもの。
絶対に人間を信じる。
だから、みんなを救いたい。
『この地に希望はあるの?
醜く穢れたこの大地に。
思いやりも労わりの気持ちも忘れたこの国の人々に。
希望は』
それでも。
わたし……みんなのこと、愛してる。
愛してるから、守りたい。
愛してる。
愛してる…………
◆
目を瞑っていても。光が差してくるのが分かる。
横たわったまま、閉じていた目を開く。
「ここ……は?」
わたしは、奇稲田の力を使って。
それで……。
「おっ。やっと起きたか、お嬢ちゃん」
上半身だけ起き上がり、声のした方を向く。
白い髪に髭を薄く生やし、煙草を加えたおじさんがこちらを見ている。
「ええと……?」
「お嬢ちゃん、下着はもうちょい色気のあるもの選んだ方がいいぞ」
「えっ?」
見ると、いつの間にか白単衣ではなく、
いつもの国土管理室の服に着替えていて。
そして、スカートがめくれ上がったままになっていた。
「きゃーーー!?」
慌ててスカートを直してパンツを隠す。
「あーあ、折角いい眺めだったのに」
ぷはーと煙を出しながら白髪のおじさんは言う。
よく見てみると、横髪は黒い。白く染めているのかな?
「え、えっと。
……わたしは藤宮紅葉です。あなたは?
そして、ここは……?」
おじさんはにこっとすると。
「おう、挨拶がちゃんとできるのはいい子の証だな。
紅葉ちゃんな。俺は俵文七。
ここは統道学園、その校舎の屋上だな」
立ち上がって辺りを見回してみると、確かに学校の屋上にいるみたい。
……学校も久しぶり。もうずっと前のように感じる。
島根にいる、あーちゃんやクラスのみんなは無事だろうか。
ハッとして文七さんに聞いてみる。
「あっ、あの。楓姉さんは……スサノオはどうなったんですか!?」
「あー。そのまんま呼ばれたクチか。
ほれ、その手にある紋章みたいなの、見てみな」
「紋章……?」
右手を見ると、草薙さんの勾玉があったあたりに、
不思議な紋様が三画描かれていた。
「これ……は?……いたっ!!」
頭に激痛が走り、何かが頭の中に大量に流れ込んでくる。
―――しばらくの間、痛みに耐え。
「せいはい……せんそう……?」
「そっ。何の因果かは知らねーけど。
お嬢ちゃんはそれに巻き込まれた。
そして俺はその紅葉ちゃんのサーヴァントってワケだな」
「え……えええええええええええええええええ!?」
頭がぐるぐるする。
ただでさえスサノオのことでいっぱいいっぱいだったのに、
新たに別の問題を持ってくるとか本当にどうにかしてほしい。
「……お嬢ちゃんが聖杯戦争に勝ち抜きたいってんなら、
俺の力を使って全員ぶっ倒してもいい。
そうじゃないってんなら、まあそれにも付き合う。
ただし」
文七さんは真面目な顔をしてこちらを向いた。
「最後に、おっぱい揉ませてくれ」
「ええええええええええええええ!?」
【マスター】
藤宮紅葉@BLUE SEED
【マスターとしての願い】
戻って楓姉さんを止めないと。
【weapon】
勾玉:大蛇の力を宿した勾玉。胸に埋め込まれている。
勾玉を共鳴させることで、荒神の位置を感じ取ることができる。
聖杯戦争においては魔力源として使えるくらいだろう。
【能力・技能】
『奇稲田の血』
代々受け継いできた奇稲田の血。
その血は化物を封じ込める力を持つ。
『まつりうた』
命の力を削って祈り唄うことで、
日本人全員の心に『祭』の熱い心を呼び起こさせる。
【人物背景】
古来より日本に巣くう化け物「荒神」を、命を捧げることにより封じる力をもつ人柱「奇稲田」の血を引く15歳の少女。
その事実を知らぬまま祖母と母親の元、出雲で呑気に暮していたが、
存在すら知らずにいた双子の姉、楓の失踪を機に己の運命を知ることに。
故郷出雲での事件の後、東京へ移住し、対荒神専門機関『国土管理室』に所属する。
ちょっぴりドジでどこか抜けてる、素直で元気な脳天気ヒロイン。
祖母に躾をきっちりされており、行動力はあるが意外に礼儀正しく気配りもできる。
【方針】
まずは聖杯とはなんなのかを調べる?
【クラス】
ノービス(エクストラクラス)
【真名】
俵文七@天上天下
【パラメーター】
筋力A+ 耐久B 敏捷C 魔力E 幸運C 宝具-
【属性】
中立・中庸
【クラススキル】
なし。
ノービス(素人)にクラススキルは存在しない。
【保有スキル】
天性の肉体:A
生まれながらに生物として完全な肉体を持つ。
このスキルの所有者は、常に筋力がランクアップしているものとして扱われ、
鍛えなくても筋骨稜々な肉体を維持することが出来る。
戦闘続行:A
いかなる絶望的な状況においても、決して折れること無き不屈の意志。
瀕死の傷でも戦闘を可能とし、致命傷を受けても即死でない限り生き延びる。
勇猛:A
威圧・混乱・幻惑といった精神干渉を無効化する能力。
また、格闘ダメージを向上させる効果もある。
対異能:C
異能の者相手に己の力のみで勝利した普通人が保持できるスキル。
異能力持ちとの戦闘時、自身のパラメータのひとつを1ランクアップさせる。
ワキガ:C
臭い。
【宝具】
なし。
ノービス(素人)に宝具は存在しない。
【weapon】
なし。
【人物背景】
統道学園3年。二度留年している20歳(独身)。風体はチョイ悪オヤジ風。趣味はナンパと釣り。
学園生活をエンジョイすることに拘る風来坊だが、その一方で頼りにされ、親友のために死より勝る恐怖すら超えるナイスなタフガイ。
いつもは前髪をかき上げているが、本気を出す際は前髪を下ろす癖がある。「くっだらねぇぜ」が口癖。
武術の心得はないが、天性の豪腕と驚異的な打たれ強さ、野生動物並みの動体視力と反射神経を誇り、戦闘力は作中で最高クラス。
自身の天性のみで修練を積んだ者たちを圧倒する「生まれついての絶対的強者」である。
その豪腕から「ダブルインパクト俵」の異名を持ち、他にも「統道最強のド素人」「エクソシスト俵」など数々の異名を持つ。
龍眼の力に呑まれた棗慎と対峙し、ボロボロになりながらも勝利し、作中で唯一、異能の者相手に己の力のみで勝利した普通人でもある。
迷走しまくる同作品の中でも、魅力のひとつが彼の生き様である。
最終更新:2015年01月13日 01:18