浅倉威&キャスター ◆4SSSSSSSS6
ねえねえ知ってる?
渋谷にあるコインロッカーの噂。
え、何それ?
渋谷にあるどこかのコインロッカーね、その中で昔、赤ん坊の死体が見つかったんだって。
何よそれ、怖~い。
それでね、その赤ん坊の怨念がずっとそのロッカーに取り付いてて、使った人を呪い殺しちゃうんだってー!
やだもう!止めてよ!そういう話嫌いなの分かってるでしょ!
あはははははは、ごめんごめん。だけどね、呪いがどうってのは置いといて、赤ん坊の死体が見つかったってのは本当だったらしいよ。
それってどこのコインロッカーなの?
うーん、それは結局分からなかったんだよねぇ。もしかしたら、あんたがさっき使ってたコインロッカーだったりしてー!
止めてよ~!
あははは、冗談だって。それじゃあ夜も遅いし、また明日ね。バイバイ。
■
部活を終えた一人の高校生女子が、友達と別れ家へと帰宅して数時間。
部屋の中でPCを起動させ、いつものようにネットサーフィンに興じる。
オークションサイトやショッピングサイトで様々なグッズや衣類を漁る、いつも通りの時間。
「ん?」
そんな時だった。
ふと画面が切り替わったのは。
何も描かれていないHPのような真っ白なページ。
”あなたは 好きですか?”
その中心に、そんな文字だけが書かれている。
「やだ、何これ。何か変なところ踏んじゃった?」
マウスをクリックし×を連打するも画面は消えてはくれない。
諦めてページ内を色々と触れてみるも、どこも選択するところがない。
「やっちゃったかなぁ、これは」
ウイルスか何かにやられたのかもしれない。
そう諦めて少女はPCを強制的に終了させるために電源ボタンを押し、画面を落とす。
そして真っ暗になった画面に反射した室内が映り込んだ。
その中に。
ちょうど自分の後ろに位置する壁に。
もたれかかるように一人の髪の長い少女が見えた。
「……!?」
思わず振り返る少女。
しかし、そこには壁があるだけ。
いるはずのない何者かの姿など、当然そこにはない。
「…気のせい?」
胸を撫で下ろして振り返った少女。
その時だった。
電源を切ったはずのPCの画面が不意に明るくなったのは。
「えっ、何なの、これ?」
切る直前に写っていたHPの画面は残ったまま。
ただ、そこに記された文字が増えていた。
”あなたは赤い部屋は好きですか?”
その文字を口にした瞬間、部屋の電気がいきなり落ちた。
「何!?停電!?ブレーカー落ちたの?!」
慌てる少女。しかしおかしい。
停電やブレーカーが落ちたというのであれば、PCの電源も同じく落ちるはずだ。
なのに、PCだけは爛々とその文字を映していた。
わけも分からず、しかしPCに縛り付けられるように座り続ける少女の、その背後から。
『―――あなたは赤い部屋は好きですか?』
しわがれた老婆のようにも、幼い子どものようにも聞こえる声が響いた。
部屋の電灯が光り、室内を明るく映しだす。
しかし、そこには部屋の主の少女の姿はなく。
ただ、真っ赤な鮮血だけがその室内を彩るように至る所に飛び散っていた。
さながら、部屋を赤く染めるかのように。
■
人通りのほとんどない路地裏。
そこに一人の男が佇んでいた。
濡れた地面に直接座り込むように。
「ああ、やっぱりこいつだ…。クソの臭いが少しは和らぐ…」
壁に背を預けて、まるで清涼な空気を吸うかのように深呼吸をする。
それだけの光景だ。
地面にあるものが、腹を裂かれ事切れた少女の死体で。
地面を濡らすものが真っ赤な血であることを除けば。
その少女がついさっき友人と別れたばかりの、コインロッカーの話をしていた者の一人であることを、男は知る由もなく。
周囲に充満するのは吐き気のするような血の匂い。
しかし男にとってはその匂いこそが癒やしだった。
連続殺人鬼、浅倉威。
それが少女を殺した男の名前だった。
裂いた腹の中の臓物を引きずり出し、周囲に撒き散らしてはさらに血の匂いを広げる。
そんな異常者としか言いようのない光景。
そこへ、静かに歩み寄ってくる一人の少女がいた。
歳は小学生低学年ほどだろう、髪の長い少女。
夜も更けた時間帯、親も傍にいない。
目の前にいるのは凶悪な殺人鬼。
浅倉はこちらへ歩いてくるそんな少女をチラリと見て。
ニヤリ、と不気味なほどに釣り上がった笑みを浮かべ。
静かにその少女に手を差し出した。
「…食うか?」
その手に握られているのは血を滴らせた真っ赤な塊。
浅倉が少女から引きずりだした心臓だった。
差し出された少女は、ゆっくりと浅倉の元に早歩きで駆け寄る。
そしてその心臓を受け取り。
グチャグチャ、と。生々しい音を立てながら、それを咀嚼した。
まるで一仕事終えた後の一服のように。
「ハハハハハハハハ!いいなお前は!お前といるとクソの臭いが全然しねえ!気に入ったぜ!」
異常としか思えない光景を見ながら笑い続ける異常な殺人者。
その声につられるように、心臓を食べ終えた少女は。
「アハ、アハハハハハハハハハハハ」
顔を上げて、長い髪を振りかざしながら笑い声を上げた。
無邪気に、しかし聞くものの精神を不安定にするような不気味な声で。
緑色に腐乱した顔に笑みを浮かべて。
■
かつて渋谷のコインロッカーで一人の赤ん坊の死体が見つかった。
それは母親が公衆トイレで出産した赤子を、コインロッカーに遺棄したもの。
闇の中、一人閉じ込められた赤ん坊はそのまま餓死し、警察に発見された時には異臭を放つ腐乱死体となっていた。
死んだ赤ん坊の魂は水子の霊として彷徨い続け。
悪霊へと昇華したその霊は、多くの人々に語り継がれていき。
やがてコインロッカーベイビーという都市伝説を生み出し。
そこから派生するかのように、様々な噂を、怪異譚が創りだされた。
故に少女は英霊ではなく悪霊であり。
だが東京、渋谷という土地に巣食う都市伝説そのものとして再現された東京に顕現した。
そこにクラスというものを当てはめるならば、渋谷という土地に地縛霊として陣を敷き派生した怪異を使い魔として放つ、さながら魔術師(キャスター)の属性を与えられた。
その悪霊には、親から与えられた名前はない。
しかし、死体で発見された赤ん坊に警察が便宜上与えられ、それを元に語り継がれ都市伝説となってきた名が彼女にはあった。
苗字も名もない。アダ名のような呼び名。
『サッちゃん』という名が。
【クラス】キャスター
【真名】サッちゃん
【出典】渋谷怪談シリーズ
【性別】女性
【属性】混沌・悪
【パラメーター】
筋力:E 耐久:E 敏捷:D 魔力:A+ 幸運:E 宝具:B
【クラススキル】
陣地作成:-
魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。
しかし彼女は魔術師ではないため陣地自体を新しく作成することはできない。
このキャスターは保有スキルをもって陣地作成の代用としている。
道具作成:C
魔力を帯びた器具を作成可能。
都市伝説に纏わるアイテム、呪具を作り出せる。
【保有スキル】
地縛霊:A
土地に縛られし悪霊であることを示すスキル。その自身が縛られた土地を自らの陣地として扱うことができる。
彼女の場合、渋谷にいる間は魔力消費が大幅に抑えられ、下記に示す宝具のランクも上昇し最大限の効果を発揮することが可能。
このキャスターはこのスキルをもって陣地作成の代用としている。
反面、この加護を受けられる土地から離れてしまうと魔力値や宝具ランクが低下する。
精神汚染:EX
精神が錯乱している為、他の精神干渉系魔術をほぼシャットアウトする。
このスキルを所有している人物は、目の前で残虐な行為が行われていても平然としている、もしくは猟奇殺人などの残虐行為を率先して行う。
また規格外の狂気を秘めた彼女自身から放たれるそれはまともな精神を持っているものであれば同行しているだけで気を触れさせる。
変化:C
変身する能力。
彼女の場合、腐乱した肉体を隠すために一般的な少女の体へと身を偽装させることができる。
その状態のキャスターを物理的・魔術的手段で見つけることは困難だが、勘のいいものは直感によって気付くことがある。
【宝具】
『渋谷怪談』
ランク:E 種別:対人宝具 レンジ:1~2 最大補足:4
渋谷に語り継がれる都市伝説。
ベッドの下の男、チェーンメール、隙間男、三本足の人形など、語り継がれる都市伝説を再現して襲う能力。
各々を使い魔のように放つことも可能な怨霊である。
個々の能力は大したものではなく、サーヴァント相手はおろか人間でも戦い慣れした者には敵わぬことがある。
しかし以下の宝具と組み合わせることで神出鬼没の呪いにも変化する。
『少女の怨念は閉所の倉から(コインロッカーベイビー)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1~5 最大補足:1人
サッちゃんの捨てられたコインロッカーに詰められた呪いであり、上記の宝具の中でも彼女の核を成すもの。
使用したものに対し死の宣告の呪いを発動させるもの。
本来は1つしかないはずのものだが、サーヴァントとして宝具化したことで渋谷にある全てのコインロッカーを効果圏内とすることができる。
また、これが発動した場合特に用がない場合などでもコインロッカーを使ってしまう暗示にかかる場合がある。
この宣告を受けた者はその日の夜のうちにサッちゃん本人、あるいは上記宝具による怨霊が現れ、対象を殺害する。
サーヴァントに対しても発動は可能だが、その場合力量自体は低ランクの彼女達は撃退される可能性が高いためもっぱらマスターを狙うための宝具。
宝具となったこの呪いの有効期間は発動後の夜明けまでであり、期間中は結界などのあらゆる魔術的、物理的防壁をすり抜けて襲いかかる。
もし発動した場合、有効時間を過ぎるまでサーヴァントが一時も気を抜かずに警戒し、襲い来る度撃退するしかない。
なお、自身の墓標となる本当のコインロッカー自体も持っているため渋谷外で発動させることも可能だが、その場合ランクは2つほど低下し成功率(サーヴァントの妨害が無いことが前提)も大幅に下がる。
【人物背景】
外見は8歳くらいの少女。
生まれた直後母親に渋谷のコインロッカーに捨てられた赤ん坊の怨念が成長した悪霊。
サッちゃんという名は警察が発見の際便宜上付けたもの。
呪いの塊といっても差し支えない存在であり、一切の倫理観や常識を持たず、コインロッカーを通して関わった者全てを呪い殺す。
普段は少女の外見で人目を誤魔化すこともできるが、本当の姿は全身の肌が腐乱している。
【サーヴァントとしての願い】
アハハハハハハハハハハハハハハ
アハハハハハハハハハハハハハハ
【マスター】浅倉威
【出典】仮面ライダー龍騎(小説版)
【性別】男性
【マスターとしての願い】
クソの臭いを消したい
【能力・技能】
特殊な能力は特に無し。
しかし残忍で凶暴な正確をしており、息をするように人を殺すことができる。
また、不意打ちとはいえ自身を捉えに来た警官隊をも一人で壊滅させられる。
【人物背景】
凶悪殺人犯。
生後間もなく母親にボットン便所に廃棄されるも糞尿を糧に生存し母親を殺害。
幼少期は養護施設やホームレス街を転々としながらも殺戮を続けながら生活していた。
大人となったある時警察に逮捕されるも、刑務所内で神崎士郎に契約を持ちかけられたことで仮面契約者(ライダー)王蛇へと変身し脱獄。
同じ仮面契約者の多くをその手で葬っていくが龍騎、ナイト、ファムの3人によって打ち倒され死亡する。
生まれた直後に便所に捨てられたことでその嗅覚には糞尿の匂いが絶えず染み付いており、その臭いを消すために人を殺すことで出る血の臭いで紛らわしている。
その精神は、担当した精神科医が逆に精神を病むほどの異常性を持っている。
【方針】
とにかく糞の臭いを消すために殺す。
このガキ(キャスター)はその臭いがしないから気に入っている。
聖杯戦争を理解しているかは不明。
最終更新:2015年01月17日 21:32