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ファニー・ヴァレンタイン&アーチャー


空が好きだった。
どこまでも続く、自由な空が。

「絶対に、共に生きて帰りましょう」

そんな空を自由に流れる雲を見て、自由な生き方に憧れた。
飛行機に乗って、ただ空を自由に飛びたかった。

「ああ」

そう思ってから、どれだけの月日がたったのだろう。

「この任務さえ達成できれば、大手を振って帰れるさ」

どこまでも続くこの空は、故郷の空にも繋がっている。
そう信じて、そう周囲に――そして自分に言い聞かせて、何とか前へと進んできた。

「そうしたら、また、見られるようになりますよね」

信じていた。
どこまでも、この空は繋がっているって。
どこまでも、この空は自由だって。

「ああ。そうしたら、いつだって見られるようになるさ」

だから自分も、この空の下を歩き続ければ、いつかは故郷に帰れるって。

「故郷に咲いた、あの綺麗だった花達を、いつだって――」

嘲笑うような青空は、私達を見下し続けたあの空は、どこにも繋がってなどいなかったというのに。







 ☆  ★  ☆  ★  ☆






「……なるほど」

召還されたヘルガの目に、巻き毛の男の姿が映る。
さして驚く様子もなく佇んでいるところを見るに、彼こそが自分を召還した張本人なのだろう。

「貴様が私のマスターか」

分かってはいても、改めて問い質す。
不遜なヘルガの出方に対し、気分を害した様子もなく、男はゆっくり口を開いた。

「私の名は、ファニー・ヴァレンタイン」

肥満体型のようでいて、筋肉質のようでもある。
非常に不思議な体格だった。
骨格の情報から戦士であるのかどうか窺うことができない、群衆に潜伏するのに向いた体格だと言えよう。
もっとも、隠す気のない殺気によって、戦士であることは分かっているのだけれども。

「合衆国大統領だ」

合衆国。
それがどの国を指しているのかヘルガには分からなかったし、事実ヴァレンタインが大統領を勤める『アメリカ合衆国』をヘルガは知らなかった。
しかし――その単語は、ヘルガの体を突き動かすには十分な力を持っていた。


「…………ッ!」

その行動は、単なる反射に近かった。
ヘルガの国の戦争相手が『合衆国』で、そのトップが『大統領』と呼ばれていた。
それだけだ。

ただ、それだけ。

ただそれだけのことが自身を突き動かしたことに、ヘルガ自身が驚いていた。
もっとも驚愕を自覚したのは、愛用のナイフをヴァレンタインの喉へと突き刺した後だったのだけれども。

「なん……だと……!?」

何度も何度も洗脳のように擦り込まれていた反合衆国教育が(ついでに言うならあれほどまでに嫌っていた洗脳教育が)
予想以上に体に染み着いていたことには、大いに驚かされた。

そして、偽物である可能性や冗談である可能性を考慮しながらも襲いかかってしまう自身の思慮の浅さや、
護衛の存在も無視して挑みかかった自身の捨て鉢具合にも驚いた。

そんな状況にも関わらず、銃よりも少ない手順で命を奪えるナイフを武器に選べたことにも、僅かながら驚いている自分がいた。
まるで初めて見に行った『ぱれぇど』のように、この一瞬には驚きが詰まっていた。

しかし、何より驚いたのは――

「ばっ……」

――死体が、忽然と消えたことだった。

「馬鹿なッッ!!」

刺してしまった以上、相手の正体が何だったにせよ、とどめを刺すしかないだろう。
仮にもマスターだったのだが、過ぎたことはしょうがない。
冷静に殺し切ってしまうより他ないのだ。
そう思っていたというのに。

「何故死体がッッ……!」

死んでいなかったとしても、それはさほど不思議ではない。
聖杯戦争に参加しようという猛者なのだ、そのくらいは『不思議』に入らないだろう。
仮にそれで反撃を喰らい消滅させられるようなことになったとしても、自業自得だと割り切れる。

だがしかし、仮に死んでいなかったとしても、こうして突然体が消えるということはありえない。
まるで遺跡のワープ装置を踏んだ時のようだが、生憎それらしき装置は見当たらなかった。
床にあるのは、奇襲の勢いで倒されたヴァレンタインの腰掛けていた椅子だけだ。


「いい反応だ」

そう――生きていたこと自体は驚くに値しないのだ。
こうして瞬間移動さえしていなければ、仕留め損なったこと自体に疑問などない。
何せ相手はあの『合衆国』大統領だ。
反応が超人じみていようが、異常に頑丈だろうが、それこそ仕留めたのが影武者で背後から本物が現れようが「なるほど」で済む。

「実に気に入った」

しかし、しかしだ。
死体が忽然と消えて、背後にこうして無傷の姿で立っていることは解せなかった。
仮に先程襲撃したのが偽物だったとしても、その偽物が転がっていないのはおかしい。
確かに肉を抉る感触はあったことから、あれが幻覚の類でないことは間違いないというのに。

「どこの国の軍人かは、この際いい」

あまりの事態に、声のした方に銃撃を行えなかった。
思考が固まり、致命的な隙を生んだのだ。
こうなった以上、上下関係は――主導権の持ち主は明白。
下手な動きを取れなくなった。

「何故攻撃を加えてきたかも、尋ねないでおくとしよう」

下手な動きを取れなくなった――そんなことを考えた自分に、思わず自嘲の笑みが漏れる。
どうせなら、無思慮な突撃を行って、華々しくお国のためにの名の下死んでしまえればよかったというのに。

「そんなことはブレックファストのパンに何を塗るのかどうかという論争のように“どうでもいいこと”だ」

この期に及んで、まだ生き永らえようというのか。
大事な戦友達は皆、もうこの世にはいないというのに。

「大切なのは“我が国にとってその腕前が必要かどうか”という一点」

名誉の戦死などという巫山戯た行為に殉じることは、とうとう出来ず終いだった。
かと言って、私達を裏切ってでも帰ろうとしたオクノ中尉のような真似も、自分には出来なかった。

「我がサーヴァントとして認めよう」

結局、私は、何がしたかったのだろう。
私は、何が出来たのだろう。

「どうやら敵対国の兵士のようだが、悪いようにはしない」

せめて誇り高くあるように。
せめて人として国に帰れるように。
せめて部下達に何かしてやれるようにと、血反吐と絶望でぬかるんだ道をひたすら進んできたはずなのに。

「国が大事で、我が合衆国のためには闘えぬというのならば、それでもよい」

もがき苦しみ、あがくことすら疲れたヘルガに、ヴァレンタインが確固たる意志を宿した瞳を向ける。
逸らしてしまえば楽だと分かっていながらも、その視線から瞳を逸らすことが出来なかった。

「合衆国が聖杯を手にした暁には、そちらの国に多大な利益をもたらすことを約束しよう」

ヘルガには、もう、何をすればいいのか分からなくなっていた。
かつてはヘルガにも、ヴァレンタインのような確固たる意志が宿っていたかもしれない。
けれどもいつしか意志は泥にまみれてしまい、単なる妄執へと成り下がった。
今ではもう、最初の時に何を掲げていたのかすら、思い出すことができないでいる。

「個人的な望みでも構わん。我が国に害を成さぬ範囲で、望みを叶えてやろう」

その聖杯に願うものすら、何もない。
何を願えばいいのかすら分からない。
何が願いだったのか、もう、自分にも分からない。

「わたしには、合衆国が“すべて”だ」

だから、少しだけ、ヴァレンタインの瞳が眩しく見えた。
己の正当性を疑わず、ただ真っ直ぐに、国に全てを捧げている。
そしてそのためならば、多くの命を手にかける覚悟すらある。

「合衆国に聖杯の恩恵を与えるためなら、有能な者の国籍は問わん」

だから、少しだけ、ヴァレンタインの目を見るのが辛かった。
眩しすぎるというわけではない。
その国に対する強い想いと、茨の道を突き進む姿が、国の教育に思考を奪われたかつての部下を見ているようで。
少しだけ、真っ直ぐ瞳を見つめ返すのが辛かった。

「国のために敵国大統領に挑んでの討ち死に――」

立ち尽くすヘルガに、ヴァレンタインが歩み寄る。
手を伸ばせば殴りつけられる距離を超え、とうとう顔が数センチの所まで近づいてきた。

「それが成せなかった時点で、こちらについて国に利益を持ち帰る他、選択肢はない」

その通りだ。
本当なら、すでに終わったこの命、自称大統領の首を獲るのに使うべきだった。
もしも獲れれば部隊の皆の名誉も回復できるし、もしも駄目でも部下同様戦って散ったと言うことが出来た。


「ヴァレンタイン、と言ったか」

だが、それももう駄目だ。
仮に今反抗しても、それは単なる無駄死でしかない。
多くの部下の屍の上に立っている以上、何の意味もなく死ぬことは許されない。
かといって、止まることも、もう許される立場ではないのだ。

「お前の望みは何だ」

国のため。
ヴァレンタインはそう言っていた。
それがどういう意味なのか。果たして何を望み、何をしようというのか。
返答しだいでは、無駄死と分かっても挑まなくてはならなかった。
もしも母国に害が及ぶようなものならば、無駄死と分かって挑まなくてはならなかった。
あの国は、アヤカが、皆が、守ろうとしたものなのだから。

「……私はずっと、ナプキンを取るべく聖なる遺体を集めていた」

言うと、くるりとヴァレンタインは背を向けた。
一見無防備ではあるが、不思議と襲いかかろうという気にならない。

「勿論聖なる遺体も頂く。それも聖杯の力抜きでだ」

そう言うと、ヴァレンタインは部屋の隅に置かれていた袋から、何かを取り出しテーブルへと並び始めた。
円形のテーブルの端にそって、等間隔で並べられているソレを、ヘルガが見つめる。

「ナプキンは――君の国にもあるか?」

ヴァレンタインの口調が、少々砕けたものとなる。
自然と距離を詰めることで、心を掴もうということか。
それを知ってか知らずか、ヘルガは並べられたものを見つめるだけで、特に返事はしなかった。

「まあ、いい」

それを見、特に不機嫌になるでもなく、ヴァレンタインはテーブルへと向き直った。
そして先程倒した椅子を持ち上げると、テーブルの正面に置く。

「ナプキンとは、食事の際に一人一つ使うものだ」

テーブルへとヘルガもまた歩み寄る。
丁度テーブルに置かれたモノの間に来るよう、ヴァレンタインは腰掛けていた。

「その際、右のナプキンを取るか、それとも左をナプキンを取るか、どう思う?」

ヘルガは決して愚かではない。
質問の意図することは凡そ分かっていたし、それに何より、ヘルガの国ではこういう場合は――

「最も偉い人間が最初に取り、下は全てその者に倣う、か?」
「その通り」

言うと、ヴァレンタインは右手側に置いたナプキンを手にとった。
そして、ヘルガに向き直ると、力強く宣言する。

「そして最初にナプキンを取らせる力が、先程言った“聖なる遺体”にはある」

握りつぶされたナプキンが、その握力でその身を歪める。
サラサラでふわふわなボディがすっかりしわくちゃである。
よもやさらふわがしわくちゃに進化するとは、これは怒った業界人に伝説の暗殺者さらっさらのサラ13を差し向けられても文句は言えない。

「そして――聖杯が持つ力がこれだ」

今しがたくしゃくしゃにしたナプキンを、ヴァレンタインがヘルガに向かって投げ捨てた。
さらさらのふわふわで夜も漏れないパーフェクトボディが、見るも無残な姿と化している。

「わたしの国では、ナプキンとはもっと違う形状をしていた」

ちなみにこの国でもテーブルの上に置くナプキンはそんな形状をしていない。
それは女性が股間に装備する武具だ。

「しかし、この国ではコレをナプキンと認識している」

そんな事実はない。

「これを盗って来た裏手の店でも、コレをナプキンとして売っていた。
 少なくとも、この国の人間はコレをナプキンと思い、そして疑うことすらしない」

繰り返すが、決してそんな事実はない。

「聖杯とはそういうものだ。ナプキンというものへの認識を捻じ曲げる力を持っている」

その能力は人智を超え、願いを叶える。
世界の常識すら捻じ曲げるし、願いを叶えた者以外誰一人として違和感を抱くことはないだろう。
こうしてナプキンと書かれた生理用品を再度握りしめているヴァレンタインのように。

「この力は、勿論我が合衆国のために用いる」

その言葉に、具体性は無い。
傲慢さを感じ取れるし、そのために腹に何かドス黒いものを秘めていることも分かった。

「“聖杯”と“遺体”――両方を得るのは、我が合衆国だッッ」

しかし――もう、どうでもよかった。
この大統領が自身の国のために全てを捧げるつもりなのが分かれば、もう、後はどうでもよい。
例え聖杯を用いた結果、世界の認識が歪み故郷が少しおかしくなっても、今のヘルガには関係がない。
何せ元々狂った国だ、多少なりとも狂った所で変わりはあるまい。
いや、むしろ、少し正常になる可能性すらあった。

直接的で分かりやすい害がないのなら、もう、どうでもよくなっていた。


「わたしは答えたぞ、次は君が願いを答える番だ」

願いは、あった。
部下が、そして自分自身が幸せになれることだ。

「……願いは、ない」

願いは、あった。
けれどもそれは、過去のこと。

「それこそ、国がどうなったとしても、もう、私には関係がない」

あの日、モグラ乗りに敗れた時。
あの日、信頼していたオクノ中尉に背後から撃たれた時。
自分の生は終わったのだ。
戦争は、終わったのだ。
国に帰る事もできぬまま、確かにあの時終わったのだ。

「帰る場所も守るべき場所も、今の私には、もう無い」

だから、本当ならば、大統領を仕留めることで、せめて部下への餞にしたかった。
せめて大統領の手にかかって死ぬことで、再度部下の元へと行ってしまいたかった。
けれどももう、その2つともが望めない。
それをしても意味がないことを理解できるほど、冷静になってしまっている。

「聖杯の力は不要、と?」

聖杯の願いを使えば、確かにあの日に戻ることができるかもしれない。
しかし、戻ってどうする。
あの辛く苦しい地獄の日々に舞い戻り、再び部下に終わりの見えない苦行を強いると言うのか。

「……ああ」

聖杯の願いを使えば、平和な祖国を作ることも、部下に居場所を作ることも出来るかもしれない。
しかしそれは、自分が、そして部下達が願った『故郷』ではない。
皆が求めていたものは、狂っていても幸せそうに笑っている故郷の家族が、自分達を受け入れてくれる光景だ。

例えばゴンダが家族の元に笑って帰れる世界があったとしよう。
でもそれは、ゴンダの愛した家族ではない。
ゴンダが帰ってくることで破談するような世界を、ゴンダが帰って喜ばれる世界に帰るということは、
家族や故郷を『同じ見た目の別の何か』にするということなのだ。

「ならば、居場所を用意しよう」

聖杯を手に入れ、大手を振れるようになっても、もうゴンダ達は還らない。
皆死んでしまったのだ。
それを蘇らせることは自然の摂理に反しているし、蘇らせたらきりがなくなる。
ついでに言うと、自分に死の記憶があるということも、躊躇の理由の一つだ。
もうあんな想い、皆にはさせたくない。

「我が合衆国の中に」

それに、皆の家族ももう亡くなっているだろう。
少なくとも、外の景色を見る限り、自分が命を落としてからそれなりの時が経っているようだ。


「……ああ、そうだ」

窓の外、ビルに阻まれて狭い空を見上げながら、ふと一つの願いが浮かんだ。

「一つだけ、願いがある」

生きる屍のようにひたすら足を動かしていた時から、ずっと心にあったこと。
妄執と疲労に追いやられ、いつしか自覚することも忘れていた感情。

「あいつらの――部下達の、墓を立ててやってくれ」

死んでもいないのに国葬された、あんな立派なハリボテでなく。
質素でいいから、心からの追悼を込めた、ささやかな皆の墓を。

「故郷の、あの花が咲き誇る場所に」

――どうか、戦い抜いた彼らの魂が、少しでも安らかであるように。

「ああ、いいだろう」

それが、それだけが、ヘルガの願うことだった。
自身のことなど、もう、どうでもいい。
何も出来なかった愚かな大将のせいで命を落とした彼らが、どうか安らかに眠れるように。

「“約束”だ」

傷だらけになった羽は、もはや動かせないけど。
心はもはや空っぽだけど。
せめて最後に部下達に何かしてやるために、もう一度だけ走り出そう。
もう二度と飛べないけれど、せめて遠くまで跳べるよう、命尽きるまで前へ進もう。

「……ならば、このアーチャー、マスターに忠誠を誓おう」

跪きながら横目に見た窓の向こう。
窓枠とビルに狭められた空は、嘲笑うような青空だった。


【クラス】
アーチャー


【真名】
ヘルガ@パワプロクンポケット10(バトルディッガー編)


【パラメーター】
筋力D 耐久B 敏捷C 魔力E 幸運E 宝具B


【属性】
秩序・中庸


【クラススキル】
単独行動:B
前線に出るのは歩兵であり、総大将は安全な場所に控えているものである。
そのことをよく分かっているからか、基本的に単独行動をものともしない。

対魔術:E+
基本的に人智を超えた能力に対しては無力。
しかし機転を利かせ戦略で部隊の全滅を避ける力には長けている。


【保有スキル】
戦いの歌:C
仲間の攻撃力を上昇させることができる。
無理矢理士気を高揚させるものに過ぎないが、しかしヘルガとその部下達には欠かせないものだった。

ワンショットキル:D
正確な急所射撃で通常より大きな威力のライフル狙撃を行う。
ライフルによる攻撃で集中力を要するため、オブイェクトに指示を出しながらでは使えない。

ピアシングショット:D
貫通性能のあるライフル狙撃を行う。
ライフルによる攻撃で集中力を要するため、オブイェクトに指示を出しながらでは使えない。


【宝具】
『Объект(オブイェクト)』
ランク:B 種別:対城宝具 レンジ:運転手の技量があがるにつれ増える
ヘルガ達独立576中隊最後の切り札。
122mm砲など強力な武装を搭載しているが、その分小回りは効かない。
一撃で戦況を動かす威力を誇るが、その大きさは下手な運用をすると単なる的である。

ヘルガ一人では動かせないが、生前のように指示を飛ばすことで、生前のように動かすことが出来る。
しかしながらオブイェクトと共に命を落とした部下への負い目からか、ゴンダ達乗組員のNPCは配置されておらず、
生前通り指示で動くにも関わらず部下の姿は一切ない。

また、事前に指示を出しておけば、その通り自動で行動させることができる。
その際別行動を取ることは可能だが、その条件は『オブイェクトを別働隊として運用する作戦に自分も参加していること』である。
ヘルガのみ安全な場所でオブイェクトを運用する、ということは不可能。
また、遠隔で細かい指示を飛ばすことは出来ず、詳細な指示を飛ばすには乗り込む必要がある。

余談ではあるが、本来ならば戦車から戦闘機まで戦闘力を有する機体を乗りこなすヘルガは、ライダーのサーヴァントであった。
しかしながらバトルディッガーという戦車に乗るときはライフル狙撃担当で運転をせず、
飛行機乗りとして新たな生を送ることも諦めてしまったため、アーチャーとなっている。
そのこともあってか、オブイェクトの使用にはあまり積極的とは言いがたい。


『捨て駒(ドクリツゴーナナロクチュウタイ)』
ランク:E 種別:対軍宝具 レンジ:不明
後世に名すら残らなかった者達を呼び出し、指示を与えることが出来る。
ゴンダ軍曹、アヤカ曹長、イワノフ大尉、アキラ二等兵といった面子を始め、バドルディッガー編開始時に存命していた576小隊の面々を呼び出すことが可能。
オクノ中尉を含む裏切り者達の部隊ですら、呼び出すことは可能である。
召喚した兵士達は別段強化されておらず、普通の歩兵程度の能力しか持たないが、その数と戦闘経験を活かして作戦行動を取らせることが可能。
死んでも再度召喚が出来るが、万全な状態で呼び出すには傷に応じた休養時間を要する。
部下の魂の安らぎというヘルガの目的の対極に位置する宝具のため、極力使用したくないとヘルガは考えている。


【weapon】
ライフル銃。
量産された兵士用の銃。
ヘルガの愛用で手入れは行き届いており、揺れる戦車に乗りながらでも正確な射撃を行える。


【人物背景】
ムーングロウ帝国の軍人、少佐。独立576中隊指揮官。
かつては戦闘機乗りで国民的英雄にもなったが、英雄の戦死を避けるため女性だけのプロパガンダ部隊の隊長にさせられた。
その部隊が奇襲を受け捕虜になった際、帝国では全滅するまで勇敢に戦った英雄として国葬が行われていた。
逃げ延びた彼女に居場所などなく、今度こそ本当に命を落としてもらうため、同じような“生きていては国が困る連中'を集めた576部隊の指揮を取ることになる。
戦争は合衆国に敗れ終結していたが、それを認めぬ将軍を頭に、彼女達はまだ戦争を続けている。
将軍を皇位につかせ、その口添えで故郷に大手を振って帰るため、3つ揃えると願いが叶うという球を集めていた。
最終的には伝説のモグラ乗りを有するレッドドラゴンを襲撃するも、多くの仲間を失った末、味方であるオクノ中尉の弾丸に倒れた。
オクノ中尉は、ようやく自分もヘルガも皆解放されたと言っていたが――

もしも伝説のもぐら乗りが、彼女達ホワイトタイガーと共に球を集めていたら、未来は変わっていたかもしれない。


【サーヴァントとしての願い】
分からない。
せめて、犠牲となってきた部下達の魂が、安らかに眠れるようにしたい。


【マスター】
ファニー・ヴァレンタイン@スティール・ボール・ラン


【マスターとしての願い】
“聖杯”は我が合衆国が頂くッッ!!


【weapon】
聖なる遺体の心臓部。
同じくアメリカにある聖なる遺体と惹かれ合い、全部集めるとナプキンが取れる。
しかしここは日本だし、遺体なんぞない。


【能力・技能】
スタンド『Dirty deeds done dirt cheap(D4C)』
『いともたやすく行われるえげつない行為』とも呼ぶ。
何かに挟まれることで平行世界を行き来して、そこから武器を持ってくることも可能。
平行世界の同一人物と遭遇した場合、ヴァレンタインを除く全ての人間は対消滅を起こす。


【人物背景】
アメリカ合衆国大統領。
聖人の遺体の心臓部を手にしており、残りの遺体の回収を目論んでいる。
そのカリスマ性を用い、大陸横断レース『スティール・ボール・ラン』を開催。
黒幕として、合衆国が遺体を手にするべく多くの部下をさしむけた。
非情な側面やおちゃめな側面を併せ持つ。
最終的には自ら戦地に赴くなど行動派。

今回はスティール・ボール・ラン開催直前で多忙な時期だというのに、聖杯のために東洋くんだりまでやってきた。
(しかし大した苦労ではない。合衆国が聖杯を手に入れられるのなら、こんなもの苦労の内には入らない)


【方針】
策を弄し、確実に聖杯を頂く

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最終更新:2015年01月20日 05:22