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言葉は剣より強し ◆3SNKkWKBjc


言葉には力がある。
日本古来では言葉には霊力が宿り、言葉により森羅万象が成立していると称された。
それを『言霊』と呼ぶ。


神道や呪術など、呪文を唱える行為も言霊を使用すると同じ。
親しまれたたとえを挙げるならば『陰陽師』が真っ先に思い浮かぶだろう。


『陰陽師』とは安易に表現すると悪寮の退治屋、霊媒師。
即ち。
西洋風に表記すると――『エクソシスト』なのだ。


◆ ◆ ◆


部屋の隅で一人の少年が震えている。
彼もまた『紅い月』を目撃し、聖杯戦争に参加した……させられたの方が正しいか。
とにかく、マスターの1人だ。

彼は恐怖していた。
当然だろう。数多のサーヴァントとマスターが自分を殺しに来るかもしれないのだから。
彼の反応はごく一般的な常識人としてのものである。


『安藤クン』


そんな彼――安藤に囁くのはサーヴァントの声。
ハッキリとした自信に溢れた声で告げる。


『希望は捨てちゃ駄目だ』

『希望があれば、どんな困難にも立ち向かえられる』

『ボクがそうだったように』


サーヴァントの助言は不思議と心に響く。
しかし、安藤はちっぽけな人間に過ぎないのだ。
英霊となったサーヴァントとは違い、正しき心を持った英霊に相応しい存在ではない。

安藤に出来る事は――考える。
ただ、それだけ。
だがしかし、彼は人並みより、もしかしたら誰よりも考えているかもしれなかった。

情けない事に体の震えは止まらない。
それでもハッキリと安藤は言う。


「俺……他の人たちを殺さない。障害になるような相手以外は殺さない」
『それは――殺人に罪の意識を感じるってことかな』
「違う! そうじゃない! だっておかしいだろ!?
 急にここへ連れて来られて、殺し合いしろって、そしたら願いが叶うから
 聖杯戦争をしようって……そんなの何も考えていないのと同じだ!」


安藤は躊躇っていた。
願いが叶う聖杯を得る為の戦争という大きな流れに飲み込まれる事を。

本当にそれでいいのか?
どうして、何も考えないんだ?
願いを叶うからって、殺し合わせようとする聖杯の事を微塵も疑わないんだ?
――と。


「理由なんて分からないし、聖杯が何をしようとしてるかも分からない。
 ただ……そうさせようとしているんだ。何か絶対ある。だから殺さないつもりでいる」
『わかったよ、安藤クン』
「……苗木は俺の考えが間違っていると思わないのか?」
『安藤クンは――何かが切っ掛けになって聖杯戦争が変わって欲しいと願っているんじゃないかな』


そうだ。それなんだ。
何故、殺し合うことでしか聖杯を求められないのか。
聖杯――お前は本当に『考えた末に』戦争を起こしているのか。

安藤の想いを汲み込んでくれるサーヴァント・苗木に安心感を覚えた。
彼は黒い想いを抱え込み苗木に応えた。


「俺は聖杯戦争を変えたい、力を貸して欲しい。苗木」
『うん。ボクはサーヴァントとしてキミを守るよ』
「……ありがとう」


最悪、無思考な聖杯を破壊する。
その野望を持つ魔王は、聖杯戦争の舞台――『東京』へ降臨した。

<エクストラクラス:エクソシスト>
妖怪、怨念といった邪気を退治する存在。
日本ならば『陰陽師』西洋ならば『エクソシスト』
これらの起源となった言霊、神道に精通するものにも適用されるクラス。
代用的な英霊を挙げると、安倍清明、アレン・ウォーカー、デミアン・カラス、無名の戯言遣い。
マスターの安藤もこのクラスの英霊になる素質を持つ。



【クラス】エクソシスト
【真名】苗木誠@ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生
【属性】中立・善

【パラメーター】
筋力:E 耐久:E 敏捷:E 魔力:E 幸運:EX 宝具:D

【クラススキル】
対魔力:A
 Aランク以下の魔術を完全に無効化する。
 事実上、現代の魔術師では、魔術で傷をつけることは出来ない。

対霊神:C
 妖怪などの邪気を持つ英霊の全パラメータを、1ランクダウンさせる。


【保有スキル】
超高校級の幸運:EX
 低確率で発生する事態を引き寄せるスキル。
 危機的な活路を発見する才能。

超高校級の希望:A
 精神干渉系の類を全て無力化させる。
 敵意のない仲間と共にいれば魔力回復、魔力貯蔵が進む。


【宝具】
『言弾(コトダマ)』
ランク:D~A 種別:対人 レンジ:1~50 最大補足:16人
本来は矛盾を論破する言葉。故に『言弾』。
語源とされる『言霊』は日本古来より言葉に霊力が宿ると云い伝えられた力。
神道や呪術にも適用され、日本のエクソシストと呼べる陰陽師が使用したのも例外ではない。

言葉を弾丸に変化させ、敵に打ち込む。
苗木誠自身の言葉でも構わないし、他者の言葉を弾丸にすることも可能。
その言葉が敵にとって心に響く言葉であればあるほど威力が増す。


【人物背景】
才能溢れる高校生しか入学出来ない希望ヶ峰学園に抽選で選ばれた『超高校級の幸運』。
そこで行われたコロシアイに絶望することなく仲間たちと共に希望を見出す。
彼は『言葉』の力だけで希望を作り、絶望を打ちのめした。

お人好しで心優しい性格の平和主義な常識人。
諦めない意思の強さと前向きさによる力強さであらゆる困難にも立ち向かえる。



【マスター】安藤@魔王 JUVENILE REMIX

【参加方法】
偶然、紅い月を目にしてしまった。

【マスターとしての願い】
聖杯戦争を変える。
あるいは、聖杯の破壊……?

【能力・技能】
『腹話術』
 安藤を中心に半径30歩圏内にいる人間に自身の思った事を喋らせる。
 能力を受けた人間は意識が少し途切れる。
 ただし、使いすぎると呼吸困難の副作用を受けてしまう。

特殊な能力を保有する為、多少の魔力はあるだろう。


【人物背景】
能力を持つ以外は、ただの高校生。
ちっぽけな人間に過ぎないが、神にも逆らう魔王として覚醒する意思を持つ。

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最終更新:2015年01月20日 22:46