聖杯戦争炎上 ◆devil5UFgA
「あの人がどんな人だったか、だって?」
「アンタだって知ってるだろ、今でも追悼番組が作られるほどだぜ?」
「古事記に記されたマッポーの世に舞い降りた聖人。
約束された千年王国へと人々を導く救世主。
やっと、聖人の認定を受けたその時、しかし、卑劣なテロリストに殺された悲劇の英傑」
「ん? 俺の意見を聞いてるのか?」
「それこそ、特集番組で耳にタコが出来るほどに言っただろう」
「あの人は悪魔さ、聖人認定されようがね」
「俺は無神論者だがね、それでも信じざるをえない存在ってのもある。
あの人に会って、俺はそう思ったんだ。
あの人は俺なんかとは違う、別格さ」
「ラオモト=サンは実際神様さ、なのに、人間なのさ」
――――だから最高に悪魔なんだ、人間なのに神様だからね。
◆
「ムッハハハハ!」
諸君らは聖ラオモトという聖人をご存知であろうか。
かつて、聖人認定を受けたその日、卑劣なテロリストニンジャに暗殺された悲劇の聖人だ。
マッポーの世に舞い降りた聖人、ラオモト・カン。
「も、申し訳ありません、ラオモト=サン!」
その聖ラオモトへと跪く一人のニンジャ。
ニンジャ……?
そう、ニンジャだ!
聖ラオモトは神話的怪物であるはずのニンジャを跪かせているのだ!
これもまた聖人たるラオモトの威光か!?
答えは、否だ。
ニンジャはラオモトの聖なる後光に跪いているのではない。
ラオモトが宿す七つのニンジャソウルと、ラオモト自身が持つ比類なきカラテに跪いているのだ!
そう、聖ラオモトはニンジャ……ニンジャなのだ!
「気にするでないヘルカイト=サン!」
「ハ、ハハー!」
ラオモトの赦しの言葉を聞いてもニンジャ―――ヘルカイトはただひたすらに平伏していた。
その瞳には恐怖だけが浮かんでいた。
ヘルカイトはラオモトがただの聖人でないことを知っている。
いや、恐らくこの世で聖人から最も遠い存在。
暴君、己以外の民から全てを吸い取る者なのだ。
マッポーの時代の都市、ネオサイタマはラオモトのための都市だった。
その世界でラオモトは君臨していた、一人の狂った死神が現れるまでは。
「立つが良い、間違いは誰にでもあるコウボウ・エラーズと言うではないか」
「ハハー!」
そう言われてもなお平伏し続けた。
ヘルカイトは恐ろしさの中に、敬意を抱いているからだ。
ラオモトの前で無礼な真似は出来ない。
「確かにヘルカイト=サン、オヌシが運んできた案件、多くのシックスゲイツ・ニンジャが犠牲となった。
オヌシの偵察任務の不十分な結果と言えるだろうが。
しかも、この火災……聖杯はなんとも言わんが、オヌシの隠蔽工作であろう?
NPCもそこそこ死んでしまったのではないか」
「オ、オユルシヲ、オユルシヲ! ラオモト=サン!」
「ムッハハハ! 気にするでない、ヘルカイト=サン!」
おお……なんたることか。
この二人は『そこそこ』という言葉で片付けられるNPCたちの魂なき哀しみを理解していない!
「泥棒がバレたら火をつけろと、かの英霊ミヤモト・マサシも言っておる!
聖杯=サンもルーラーたるワシの手足のオヌシの行動になんの問題提起も行わん!
テすなわちワシから生じる行動は聖杯の意思、すなわちワシこそが
ルール!
この場でムーンセルとのパイプを作り……また別の聖杯戦争において、ルーラーとして召喚されようではないか!
ワシこそがルール! すなわち、ワシこそが聖杯! ワシのために戦わす!
そして、憎きニンジャスレイヤーが現界した際には弄ぼうではないか!」
「さすがですラオモト=サン!」
「ムッハハハ!」
これが、これが願いを計る天秤の所業だとでも言うのか!
ラオモトはルーラーであるその立場を良いことに、私腹を肥やしている!
死してなお尽きぬその欲望!
「ムッハハハ!では、ヘルカイト=サン、良きように、の!ムッハハハ!」
「ヨロコンデー!」
そう言って偵察任務に秀でたヘルカイトは飛びだっていった。
ラオモトにとって、聖杯戦争もまた児戯だ。
死して見つけたある種の世界。
その世界を漂うラオモトは聖杯によってルーラーとして招かれた。
この偽りのサツバツ都市に跋扈するサーヴァント。
彼らを殺し、魂を食らう。
ラオモトにはそれが可能であった。
【クラス】
ルーラー
【真名】
ラオモト・カン@ニンジャスレイヤー
【パラメーター】
筋力B 耐久B 敏捷B 魔力A++ 幸運A+ 宝具C
【属性】
秩序・悪
【クラススキル】
真名看破:B
「ルーラー」のクラス特性。
直接遭遇したサーヴァントの真名・スキル・宝具などの全情報を即座に把握する。
あくまで把握できるのはサーヴァントとしての情報のみで、対象となったサーヴァントの思想信条や個人的な事情は対象外。
また、真名を秘匿する効果がある宝具やスキルなど隠蔽能力を持つサーヴァントに対しては、幸運値の判定が必要となる。
【保有スキル】
自己改造:D
自身の肉体に、まったく別の肉体を付属・融合させる適性。
このランクが上がればあがる程、正純の英雄から遠ざかっていく。
他者のニンジャソウルを奪い取ったラオモト・カンは自己改造スキルを持つ。
直感:A
戦闘時に常に自身にとって最適な展開を“感じ取る”能力。
研ぎ澄まされた第六感はもはや未来予知に近い。視覚・聴覚に干渉する妨害を半減させる。
すなわちカラテだ。
カリスマ:A(B)
大軍団を指揮する天性の才能。
Aランクはおおよそ人間として獲得しうる最高峰の人望といえる。
本来Bランクであるカリスマスキルを聖人スキルを使って1ランク上昇させている。
聖人:-
聖人として認定された者であることを表す。
聖人の能力はサーヴァントとして召喚されたときに"秘蹟の効果上昇"、"HP自動回復"、 "カリスマを1ランクアップ"、"聖骸布の作成が可能"から、一つ選択される。
ラオモトはカリスマを1ランクアップを選択した。
【宝具】
『葬界六門(ソウカイ・シックスゲイツ)』
ランク:C 種別:対軍宝具 レンジ:1 最大捕捉:上限なし
クロス・カタナ・エンブレムを代紋に活動する、非合法ニンジャ組織の威力部門担当ニンジャを召喚する。
最強のイーグルである己が動くことを是としないラオモト・カンの手足のような存在。
『シックスゲイツの六人』とそのアンダーガードに名を連ねたことのあるニンジャならば、ラオモトは例外なく召喚できる。
『慾張計画(デモリション・ニンジャ)』
ランク:C 種別:対魂宝具 レンジ:- 最大捕捉:-
ラオモトはリー先生の「ヨクバリ計画」によって、元々の憑依ソウルである「ブケ・ニンジャ」に加えて六つのニンジャソウルを宿す事に成功した特異体質である。
常ならば一人に一つしか宿らないソウルを複数所持している。
ということは、それぞれのソウルの特性を引き出して、カラテ中にいきなり全く別の戦い方が出来るということ。
当然相手はラオモトが宿すソウルを知り得ないため、圧倒的なカラテも相まって非常に強力。
【weapon】
かの英霊ミヤモト・マサシが所持していたナンバンとカロウシ、二本の刀を所有している。
【人物背景】
ソウカイ・シンジケートのドンにして、七つのニンジャ・ソウルを同時に憑依させた悪魔的存在「デモリション・ニンジャ」。
平安時代の伝説的剣豪ミヤモト・マサシを崇拝し、彼が使ったとされる双子の刀「ナンバン」「カロウシ」を持つ。
最終更新:2015年01月21日 23:41