コジコジ&バーサーカー ◆CKro7V0jEc
空をふわふわ飛んでいる変な生命体がいた。
マスコットっぽくて可愛い感じの小さい生物だった。
そいつの名前はコジコジ。
出身はメルヘンの国という、人間界からは遠く及ばない世界から、たまたまやって来たメルヘン生物である。
まずはメルヘンの国について少しだけ説明しよう。
メルヘンの国には、その名の通り、「半魚鳥」、「天使」、「雪だるまの精」、「やかん人間」といった空想の中にしかいないような夢いっぱいの生物がたくさん住んでいる。
彼らは、ミッキーマウスやスヌーピーのように立派なキャラクターとして人間界に羽ばたこうと努力し、国民のお金で無償で学校に行くシステムになっていた。
いや、しかし、努力というほど立派な事もせず、普通の学校生活を送りながら、「どうせミッキーやスヌーピーみたいにはなれない」と諦観して生きている者もいる。
自分の使命を果たす為に努力する者も一定数いるのだが、多くの将来なき者は、人間界における学生の意識とそう変わらないかもしれない。
大抵は、何かの種族であるが、コジコジは、一体何のキャラクターなのか、どういう血筋なのか、クラスメイトにさえ知られていない。
一説によると、宇野千代と荒井注との間に出来た子供だとも言われているが、そもそも宇野千代と荒井注は夫婦ではないので確証はないだろう。
それはコジコジ自身も知らない。コジコジ自身が、父や母に会った事がなかったのである。
一度、実際に両親の声を聞いて、自分の正体を知ったはずであるが、コジコジはそれさえも忘れて、翌日からはまた普通に毎日を送っていた。
何かの外的要因でコジコジの記憶が消えてしまったのではなく、単純にコジコジが絶望的に忘れっぽいだけの話である。
そして、そんなコジコジは、普段通りその辺を飛んで遊んでいた。
普段から、コジコジは空飛んで遊んで食べて寝て生きている。それ以外の事はあまりしない。
一応、学校に来てはいるが、勉強は一度もした事がない。「将来何になるのか」という問いをされても、「コジコジは一生コジコジだよ」と答え、先生を絶句させたのがコジコジなのである。
それで、ふらふら遊んでいたらいつの間にか赤い月を見て、「きれいだなー」と呟いて、気が付いたら聖杯戦争に来てしまったらしい。
コジコジはそんな状況にも全く動じていなかった。
自由に空を飛べて宇宙にも異世界にも行けるコジコジには、「不思議な事」は「当たり前の事」である。
だから、赤い月を見て聖杯戦争に巻き込まれても、全く不思議に思わず、ちょっとした出来事としか捉えなかったのだろう。
赤い月を見るのは初体験だが、それでも特に動じる事なく、今は普段と同じ呑気な表情で自分のサーヴァントと向き合っていた。
「ねえ、なんでお酒飲んでるの? アル中なの?」
「……」
コジコジに呼ばれたサーヴァント≪バーサーカー≫は答えない。
ただ、焼酎を片手に、半分開いた目でコジコジをぼーっと見つめるだけだった。
バーサーカーの真名は、「にゃん五郎」という。
元の世界では、妻帯者で娘一人、息子が一人いる。コジコジの数倍はあるバーサーカーの猫背の巨体は、まさしく二児の父の風格を放っていた。
無精ひげを生やしてはらまきを巻いて酒を片手に持っている……という容貌は、一見すると駄目な父のようであろうが、実際は違う。
彼は、ろくに仕事もせずに家で毎日ゴロゴロして、アルコール依存症で、時たま強盗や殺人や放火をする事を除けば、家族を愛する立派な父親なのである。
家族や自分の為ならばこのコジコジを殴り殺す事もできるだろう。
しかし、現段階でそんな興味はなかった。
「……」
バーサーカーは無口であった。
コジコジに対して、特に何か意識が向いているようではない。そもそも、彼も状況を把握しているのか怪しい。
アルコールに脳細胞を破壊されてしまっているのか、焦点の合わない目でじーっとコジコジの姿を眺め続けるだけである。
そこには敵意もなければ、サーヴァントらしい忠誠心も仲間意識もなさそうである。
まあ、コジコジもそうだった。
「……」
「しょーちゅー、おいしい?」
「……(げぇぇっぷ)」
バーサーカーは、とりあえずげっぷを返した。
酒臭い息が、空気の流れに乗ってコジコジの方に流れてくる。
コジコジは、少しだけ嫌な顔をした。
「……」
「……」
「おならよりくさいね」
【クラス】バーサーカー
【真名】にゃん五郎@ねこぢるうどん
【パラメーター】
筋力A 耐久B 敏捷D 魔力E 幸運D 宝具B
【属性】
混沌・中庸
【クラススキル】
狂化:-
マスターの命令ではなく、アルコールによって精神状態が左右される。
アルコールが切れた時は禁断症状で暴れ出す事があり、その姿はまさにバーサーカー。
アルコールを飲んでいる内は、比較的温厚で、理性を持ったまま通行人や動物を殺していく。
【保有スキル】
不条理:B
あらゆる条理を覆す力。
彼らの世界観では、猫や豚といった動物たちが人間と同様の生活を送っている。
その影響にある為、周囲のNPCや主従等も、「猫」の一家や人外キャラクターが暮らしている事を平然と受け入れ、人間と差別化したうえで生きていく。
ただし、NPCへの攻撃がペナルティ化しているため、難しい。
【宝具】
『ねこぢる空間』
ランク:B 種別:固有結界 レンジ:1~99 最大補足:?人
漫画のねこぢるの世界観を仮想的に作り上げる。そこにいるNPCは通常のNPCと違い、豚や猿やワニといった生物も多く存在し、最悪の場合、共存しきれずに道端で殺し合ったりする。
結界外のNPCには何の影響もないので、この空間に存在するNPCを殺害しても何のペナルティもない。
メンヘラや薬中やホームレスや差別主義者やヤクザやキチ×イや痴呆老人なんかがいっぱい出てきて、結構あっさり殺し合い、内臓とか目玉とかが飛び出るグロい死に方をするようになるのである。
バーサーカーはそこでこそ普段通り自由に振る舞う事が出来るのだ。
【weapon】
しょーちゅー(焼酎)
【人物背景】
ねこぢるが描いた「ねこぢるうどん」、「ねこぢるまんじゅう」などの一連の作品に登場する人物。
主役となる猫の姉弟、にゃーことにゃっ太の父親であり、二人がピンチになるとすぐに駆けつけ、外敵を殺害し尽くして助けてくれる良い父親である。
工場勤務であるが、働かずに家でゴロゴロしている事も多く、工場で働いている描写は少なめ。また、工場の責任者を殺害して金を奪うといった方法で生計を立てる事もある。
狩りに出かけたり、食品を奪ったりする形でも家系を養っており、基本的には優しい父親である。
猫族と長年の因縁があった猿族との戦争の際には、前線で活躍して殺しまくっている兵士としての側面も見せた。
基本的には、何を訊かれても「……」しか喋らないが、アルコールが切れた時には、「あ゙ーっ」、「ふんごー」などと喋った事がある(正直雄叫びだが)。
人間や動物は勿論、半魚人などの強化生物も殺害し、火だるまになっても頭から出血しても構わずに無表情で戦う物凄い戦闘力あり。
多くの場合無表情だが、焦ったり、不審がったり……といった様子もたびたび描かれる。
【サーヴァントとしての願い】
……。
【マスター】コジコジ@コジコジ
【参加方法】ふらふらしていたら月を見た。
【マスターとしての願い】ない。
【weapon】ない。
【能力・技能】
念じるだけで宇宙を消滅させる事ができる(無自覚)。
顔を自由に変形させてものまねする事ができる。
飛べる。
適当な返事で他人を論破する。ウザい会話ができる。
【人物背景】
メルヘンの国に住む変な生物。その正体は、「宇宙の子」。推定年齢13億歳以上。
一見すると可愛いが、マイペースかつ非常に頭が悪く、常識に囚われない発言やおバカな発言で周囲を困惑させる。
空気が読めないように見えるものの、実際は意図的に他人に嫌がらせをしている節もある。
コジコジが他人のペースに乗せられる事は作中ほぼなく、唯一少しでも悩んだのは、正体不明の自分の両親について考えた時くらいである。
ただの暇つぶしで宇宙や世界の果て、パラレルワールドといった場所に飛んでいく事ができる。
ちなみに宇宙の子である為、コジコジが本気になれば宇宙が消滅する。
【方針】
どこかに遊びに行こう。
最終更新:2015年01月22日 17:07