東京都山手線内のスイーツショップ ◆wgOIRwTFb6
別段、腹は空いていなかった。
俺はいつも通り仕事をし、品を納め、適当に腹を満たし、帰ろうとしていた。
「問おう。貴方が私のマスターか」
そんな折に、一人の外国人の少女に話かけられた。
東京という都市には観光客も留学生も特に珍しいものではない。
通りがかりの観光客に写真をとってやる事もあれば、東京で生計を立てている外国人との取引をすることもある。
とはいえ、流暢な日本語で、意味の分からない問いを投げかける、
妙な衣装に身を包んだ外国の少女なんて言うのは、お目にかかったことが無いものだ。
「あー……」
こういう時には何と言えばいいのだろう
見たところ、アングロサクソン系のようだが、それにしては日本語が上手だった。親が帰化した二世だろうか。
にしては質問の内容がよく分からない。俺は女中の手配などした覚えはないし、手配されるにしても彼女は若すぎる。
それとも、マスターとは職業のことだろうか? もしかしたら、喫茶店のような所に行こうとしているのかもしれない。
「俺に言っているのかな?」
うーん、結局考えがまとまらず、当たり前のことを聞き返してしまったぞ。
「はい、貴方に聞いているのですが」
分かっていた事だ。視線からも態度からも、明らかに彼女の意識はこちらを向いている。
だと言うから、分からないのだが。彼女は一体俺に何の用があるというのだろう。
「失礼だが、君は誰かな?」
「私は貴方に充てられたサーヴァントです。サーヴァント、セイバー。契約に従い馳せ参じました」
何を言ってるんだこの娘は。
とはいえ、実に育ちの良さそうな、そして聡明そうなお嬢さんで、無視して帰るというのも気が引ける。
なんとなくだが、少しくらいは話を聞いてあげた方が良いような気がする。
となれば、どこかに入った方が良いだろう。
幸い、この辺りならこういう年頃の娘を連れだって入る様な店には困らなそうだ。
それに、男一人で入るには気が引けるような店にも、この子を連れてなら簡単に入れそうだな。
そう考えれば……、よし。
「とりあえず、どこかで腰を落ち着けて話さないかい?」
実際、俺は甘い物には目が無いのだ。
うーん、いかにも、な店だ。
明るく開けた感じの席に、どうにも俺には合っていない小さなテーブル。
長ったらしい名前の洋菓子の名前が可愛らしく羅列されているメニュー。
こういうのって、初めてくるおのぼりさんなんかが見たらどう思うのだろうか。
勢いで入ってしまったものの、こういう店に俺の姿はとても馴染むようには思えない。
右も左も女性客ばかりで、心なしか見られているような気さえする。
実際にはそんな事はないのだろうが。
ええい! こういう時は、とにかく注文してしまえばいい。とにかく、彼女に声をかけよう。
「何か食べたいものはあるかい?
ここは持つから、なんでも頼んでいいよ」
「……。
…………。
………………いえ」
なんだ、今の間は。
「……サーヴァントは……その、魔力の供給があれば……食事は……」
遠慮しているのだろうか。よく分からないことをぽつり、ぽつりと漏らしている。
しかし、俺としたことが、滅多に入らない店に入れると浮足だっていたのか、おもいっきり怪しい行動をしてしまった気がする。
知らない少女を連れ込むなど警官に目を付けられてもおかしくは無いぞ。
もちろん、そんな気は無いのだが。
「話をするにもこういうのを決めてからでないと。ほら、遠慮せず」
「……いえ、その……私は結構ですのでどうかマスターだけ」
警戒しているのだろうか。ものすごく怪訝な表情をしている。
それなら、いっそこちらで多めに注文してしまおう。
丁度店員も良い位置にいる。
「すいません、いいですか。この……」
「うわあ」
「これは……」
こじゃれた小さなテーブルに所狭しと並ぶ、ケーキ、焼き菓子、そしてパフェ。
年頃の女の子がいくら食べるか分からないから適当に注文したとはいえ……。
「なんだか凄いことになっちゃったぞ」
心の底からそう思う。思えばこの小柄な女の子は、そこまで食べないのではないだろうか。
いや、しかし、押し付けるにはこれくらいで丁度いいのかもしれない。
「ちょっと、一人じゃ食べきれないなあ」
言いながら彼女の顔を見てみる。
「そう……ですね」
どうやら、彼女も観念してくれたようだ。
心なしか、少し嬉しそうにも見える。
やはりこのくらいの女の子は甘いものが好きなのだろう。
「好きなものを食べてくれて構わないから」
そういう自分も、けっこう高揚している気がする。
欲を言えば和食系の物が好きなのだが、こういう滅多に入れない店の物も悪くは無い。
どれ、一口。うん、これは悪くないぞ。
気が付けば、話を聞くつもりで入ったにも関わらず、二人で黙々と食べていた。
俺はもう食後のコーヒーに口を付けていたが、彼女はまだパフェに目を光らせている。
一人で食べるのもいいが、こういう風に嬉しそうに食べる人間となら一緒に入るのも悪くないように思える。
それにしてもおいしそうに食べる娘だ。
俺も、あの時結婚していたらこれぐらいの娘がいたのかもしれないな。今更考えても仕方が無いことか。
たしか、カウンターにフードケースがあったから、持ち帰りもできるはずだ。
せっかくだし、いくつか包んでもらおうか。
【クラス】
セイバー
【真名】
アルトリア・ペンドラゴン@Fate/stay night
【パラメーター】
筋力B 耐久B 敏捷C 魔力B 幸運A 宝具A++
【属性】
秩序・善
【クラススキル】
対魔力:A
A以下の魔術は全てキャンセル。
事実上、現代の魔術師ではセイバーに傷をつけられない
騎乗:A
幻獣・神獣ランクを除く全ての獣、乗り物を自在に操れる。
【保有スキル】
直感:A
戦闘時、つねに自身にとって最適な展開を”感じ取る”能力。
研ぎ澄まされた第六感はもはや未来予知に近い。
魔力放出:A
武器、ないし自身の肉体に魔力を帯びさせる。
瞬間的に放出する事によって、能力を向上させる。
カリスマ:B
軍団を指揮する天性の才能。
カリスマは稀有な才能で、一国の王としてはBランクで十分と言える。
【宝具】
『 風王結界(インビジブル・エア)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~2 最大捕捉:1個
風を圧縮した結界。普段は所持する剣に纏わせることで光学迷彩めいたエフェクトを与え、剣の素性を隠すのに使用している。
解き放つ事でミドルレンジやロングレンジにカマイタチめいた攻撃を仕掛けたり、別の物を暴風で覆い、侵入を拒んだりもできる。
『約束された勝利の剣(エクスカリバー)』
ランク:A++ 種別:対城宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1000人
人々の願いにより星に鍛造された、聖剣のカテゴリーでも最高峰の知名度を誇る一振り。
真名を解放し振るうことで強力な光と熱を帯びた斬撃を放てる。
実際強力だが、使用に莫大な魔力を消費し、見られるとセイバーが身バレするリスクを伴う。
『全て遠き理想郷(アヴァロン)』
ランク:EX 種別:結界宝具 防御対象:1人
『約束された勝利の剣(エクスカリバー)』の鞘。お付きの大魔術師曰くエクスカリバーよりこっちが大事。
後のスピンオフでセイバーの使用していた槍もエクスカリバー並の威力だった事が判明したため、かなりマジっぽい。
その驚愕の効果は、持っているだけで不老になり、ありとあらゆる負傷を回復させるというもの。
王という象徴をよりファシズムめいたものにするのに必携の逸品である。
さらに真名を解放することにより、存在を次元的に隔離するスゴイバリアを張れる。
五次元まで対応とのこと、これを作った泉の精霊たちは実際有能であった。
【weapon】
『エクスカリバー』
かの有名なアーサー王の剣。
ドラ○エ以外の日本のファンタジーRPGなんかではかならずと言っていいほど手に入る。
それゆえに見られただけで正体がばれる。
その切れ味は並の英霊くらいなら鱠切りにできるだろう。
一応神造兵器なのでセイバー自身が神性を持たずとも、神性によりダメージを受ける相手には効くかもしれない。
公式的な発表はないので、実際の所は不明です。
【人物背景】
聖杯戦争の原点であるFate/stay nightのヒロインの一人。
FateEND後のアヴァロン(妖精郷)でのバカンスからの参戦。
ケーキにやたら食い付きがよかったのはそのためです。
聖杯戦争ではよく寝、よく食べ、よく戦争と言った感じの健康的な生活を送っていた。
実際には自分の腕前には誇りがあるものの、他の武勇を轟かせている英霊と比べると、
戦闘は仕事めいた雰囲気を纏っているため、別に戦闘行為自体が好きなのではないのかもしれない。
真面目な性格をしており、健啖家で負けず嫌い。
マスターの性格にもよるが、余程のことをしなければ裏切りの心配が無く、戦闘能力も随一。
度を超えて無計画、無鉄砲、非人道的でない限り計画的な行動にも支障はださないだろう。
世間では色々言われているが、魔力の都合さえ付けられればサーヴァントとしては実際かなりの当たりである。
【マスター】
井之頭 五郎@孤独のグルメ
【マスターとしての願い】
不明。
【weapon】
なし。
【能力・技能】
古武道。
激高したおっさんやカラテを嗜む酔っ払い程度なら一瞬でアームロックに固められる程の腕前。コワイ!
また、作中では一人で飯を食ってばかりだが、個人で輸入雑貨の商いをしているにも関わらず、
かなり裕福な私生活が垣間見られるため、コミュニケーション能力は高いものと思われる。
職業柄、外国語も堪能かもしれない。
【人物背景】
個人で輸入雑貨商を営むおじさん。健啖家でよく食べる。
とはいえ、漫画的な大食いというほどでもなく、無計画に注文すると食べ過ぎで辛くなったり残したりもする。
無計画な注文をしては後悔する描写がよく見られるため、注文を好きにする事自体がストレスの発散になっているのかもしれない。
愛煙家ではあるものの酷い下戸であるらしく、酒に関しては作中で一切の拒絶を見せている。
白いご飯が大好きで、作中でも幾度となくご飯を催促している姿が見られる。
作中上着を脱いで上半身を露出する場面があるのだが、中年にも関わらずかなりいい体である。
【方針】
セイバーと話をしてみる。
最終更新:2015年01月25日 16:03