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間桐雁夜&アーチャー◆UUn.BEaX4M

「――――じゃあ、おじさんはそろそろ、行くね」
「……うん。ばいばい、カリヤおじさん」

 背を向けてとぼとぼと立ち去っていく間桐桜を見送り、いざ地下の虫蔵に向かおうとして、間桐雁夜はふと窓の外に顔を向けた。
 特に理由はない。ただの気まぐれだった。
 しかし、そこにあった紅い月を目にした瞬間、雁夜の意識は途絶えた。

 ■  ■  ■

 薄ぼんやりとしていた雁夜の意識が最初に認識したのは、頬に当たる冷たく湿った感触だった。
 次いで嗅覚が感じ取った青臭さと併さって、自分はどこか原っぱのような場所に倒れているのだと霞がかった意識が考える。
 今まで間桐邸に居たはずの自分がどうしてこんなところに居るのかと疑問を覚えるが、はっきりしない思考では考えを上手くまとめられなかった。

「おじさん、大丈夫?」

 そうしていると、唐突に声をかけられた。
 幼い声の調子から子供かと思いながら、ようやく右目をゆっくりと開いた雁夜が目にしたのは、こちらを見下ろす少女の緑色の瞳だった。
 少女の腰まで届いている髪は薄く黄色がかった色をしていた。
 少女が着ている黒いセーラー服と合わさり、まるで夜空に浮かぶ月のような色合いだなと思ったところで、雁夜の思考に何かが引っかかった。

(月……そうだ、俺は)

 全てを思い出した雁夜は慌てて立ち上がろうとする。
 しかし、ほとんど麻痺しかかっている彼の左半身は立ち上がることすらおぼつかない。
 更に焦ったせいもあって両足が地面を踏んだ瞬間にずっこけたように左側へと傾いてしまう。

「わっとっと。危ないよおじさん」

 雁夜の急変に驚きつつも、ちょうど正面にいた少女が咄嗟に彼の体を支えていた。
 こんな少女に迷惑をかけていることに情けなくなりながらも礼を言おうとして、雁夜は気付く。
 自分と――正確には右手に刻まれた三画の文様と――少女の間に確かな繋がりを感じたのだ。
 まさかと思いながら、雁夜は呆然とした表情のまま少女を見つめる。


「君が……?」

 雁夜の様子から何かを察したのか、少女はにっこりと笑いかけてくる。

「うん。夕だ、アーチャーがおじさんのサーヴァントだよ。よろしくね!」

 元気いっぱいな少女の答えに、雁夜は体調とは別の理由でめまいを覚えそうになった。



【クラス】アーチャー
【真名】夕立@艦隊これくしょん

【パラメーター】
 筋力:D 耐久:E 敏捷:C 魔力:E 幸運:C 宝具:C

【属性】
 中立・善

【クラススキル】
 対魔力:E
 無効化は出来ない。ダメージ数値を多少削減する。
 魔術に対しての逸話がないので気休め程度の効果しかない。

 単独行動:D
 マスター不在・魔力供給なしでも長時間現界していられる能力。
 Dランクならば半日程度は限界可能。

【保有スキル】
 戦闘続行:B
 戦闘を続行する為の能力。決定的な致命傷を受けない限り生き延び、瀕死の傷を負ってなお戦闘可能。

 地形適応(水):B
 特定の地形において補正を受けるスキル。
 彼女の場合は水上に限り敏捷が1ランクアップする。

 勇猛:C
 威圧、混乱、幻惑といった精神干渉を無効化する。また、格闘ダメージを向上させる。

 軍略:D
 多人数を動員した戦場における戦術的直感能力。
自らの対軍宝具行使や、逆に相手の対軍宝具への対処に有利な補正がつく。

【宝具】
『ソロモンの悪夢』
 ランク:C 種別:対軍宝具 レンジ:1 最大補足:1
 時間帯が夜である、敵の数(夕立の認識で)が自軍より多いという条件下でのみ発動可能となる宝具。
 この宝具が発動すると自身が轟沈するか敵軍が居なくなるまで撤退することができなくなる。
 発動すると筋力、敏捷、保有スキルのランクが1ランクずつアップし、戦場が水上であるならば更に筋力と敏捷が1ランクアップする。
 外見もいわゆる改二の状態となり瞳の色が緑色から赤色に変わり、側頭部の髪の一部が跳ね上がる。(絵師いわくスーパーサイヤ人的なイメージらしい)
 服装では首元に白いマフラーが巻かれ、装備には史実での逸話に倣ってハンモックが張られ、太ももに装着された魚雷発射管が肥大化し、
 魚雷も白色から赤色に変化する。

【weapon】
 12.7cm連装砲(通常時)→12.7cm連装砲B型改二(宝具発動時)

 61cm4連装魚雷

【人物背景】
 日本海軍の駆逐艦である白露型四番艦・夕立をモデルにした艦娘。
 艦娘が何なのかという詳しい説明は公式でも明かされていないが、二次創作では艦船の魂が転生したもの、少女に艦戦の力を宿した存在として扱われることが多い。
 モデルとなった夕立は太平洋戦争において数々の海戦に参加したが、その名を轟かせたのは1942年11月12日深夜-13日未明における第三次ソロモン海戦である。
 序盤から混戦模様となった戦いで、戦陣隊に所属していた同艦は米艦隊を挟んで反対側に取り残されてしまう。
 しかし怯むどころか共に先陣隊として行動していた春雨と共に米艦隊へ突進、春雨離脱後に再度突進。
 敵味方の判別すら困難な大乱戦において「防空巡洋艦1隻轟沈・防空巡洋艦1隻大火災・巡洋艦及び駆逐艦1隻火災」の戦果を上げたとある。
 32分に渡り暴れ回り遂に大破すると乗組員の救出後に米軍により沈められた。
 射耗弾薬は「巡洋艦三隻及び駆逐艦一隻に対し主砲150発以上機銃200発以上、巡洋艦二隻に対し魚雷八発」となっている。
 しかし前述の通り乱戦であったため確実なのは重巡ポートランド大破のみで、その他の戦果については疑問視する声もある。
 この戦果のあやふやなところが反映されてかゲーム中の彼女の口調は「~っぽい?」というものが多い。
 性格は戦闘中の狂犬的な様子と相まって提督によく懐く犬のように扱われることが多い。
 改二になると外見は大きく変わり、戦闘能力もソロモン海戦での逸話から大幅に向上し、特に火力は重巡に迫るぐらいに成長する。
 今回は通常時は普通の状態だが、宝具発動時に限り改二となる。


【サーヴァントとしての願い】
 おじさん(雁夜)の力になる。

【マスター】間桐雁夜

【マスターとしての願い】
 聖杯を手に入れて間桐桜を救う。

【weapon】
 蟲を使役する。
 即席のため本家である魔術師には遠く及ばない。

【能力・技能】
 間桐の人間による蟲の使役を用いる。聖杯戦争に間に合わせるために行った調整なので本来の力は出し得ない。
 しかし、蟲と言う存在は人間に無意識で不快感を与え、そして力が無い訳ではない。

【人物背景】
 間桐の家に生まれるが、それを嫌い家を飛び出し一般人として生活を送っていた。
 幼なじみである葵に好意を抱いていたが彼女の幸せを案じ手を出さないでいた。
 葵の結婚後も交流は続いていたが、ある日、彼女の娘の一人である桜が間桐の家に養子に出されたことを知る。
 桜を救うために間桐の家に戻った雁夜は己の身体を犠牲にしながら魔術師の道をもう一度歩む。
 残りの寿命を一ヶ月にまで削られた男が少女を救うべく戦うと書けば聞こえはいいだろう。
 だが、本人も気付いていないが本心では葵たちからの賞賛と愛を求めているので結局は自分のためである。
 それでも桜を救いたいという思いだけは本物なのは確かだ。
 今回は聖杯戦争が始まる直前、サーヴァントを呼び出す間際から呼ばれた。

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最終更新:2015年01月26日 08:59