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呉島貴虎&アーチャー ◆sIZM87PQDE



ヘルヘイム。

そこは異形の怪物たちが住まう異世界。
人間ではまず生き延びることのできない魔の森。

その魔境を駆ける人影がひとつ。
人影は白と緑の鎧武者といった出で立ちであり、右手には黒い太刀を、左手には緑の盾を握っている。
鎧武者と対峙しているのは三体の怪物たち。
全体にずんぐりとした丸い形状の人型は怪人と呼んで差支えないかもしれない。
怪物たちは緩慢な動きで鎧武者を囲み襲い掛かろうとしていた。

「はあっ!!」

鎧武者がドスの利いた声を張り上げると同時に、真っ直ぐ構えた太刀の柄の部分から四発の弾丸が飛び出した。
うち二発が怪人の一体に命中し、怯んだ。
その瞬間を逃さず鎧武者は一直線に駆け出し残る二体のうち一体に鋭い斬撃を見舞い爆散させた。

倒された仲間に構わず鎧武者へ殴りかかったもう一体の怪人の拳を盾でいなし、返す刀で一太刀。
瞬く間に二体の怪人を仕留めたが、先に銃撃を浴びた最後の一体が恐れをなしたか逃げ出そうとしていた。

「逃がさん」

鎧武者は左手の盾をブーメランの要領で投擲、背中を向けていた怪人を転倒させた。
そして再びフルオートでの銃撃を見舞い、今度こそ仕留めたのだった。






「呉島だ、ベースキャンプ付近のインベスの掃討を完了した。これより帰投する」

鎧の下で一息つきながら鎧武者の男、呉島貴虎は通信機でユグドラシル本部へ成果を報告した。
人間である貴虎がヘルヘイムの森で生存できているのは彼が腰に巻くベルト、戦極ドライバーの性能のおかげだ。

プロジェクトアークと呼ばれるユグドラシルコーポレーションが極秘裏に進める計画を成就させる切り札といえる道具、それが戦極ドライバー。
人間にとって猛毒であるヘルヘイムに成る果実をロックシードと呼ばれる錠前に変換し、怪物と戦う人類の牙である。
同時にロックシードが齎すエネルギーを人体に無害な形で行き渡らせ、食物のないヘルヘイムで人間が生き延びる唯一最大の術でもある。

「どれほど計画が上手く進捗しても救える人類は十億人程度……わかってはいるが」

地球は十年後には恐るべき繁殖力を持つヘルヘイムによって残らず侵略される。
早期にその事実を突き止めたユグドラシルは人類文明存続を懸けたプロジェクトを打ち立てた。

それがプロジェクトアーク。

戦極ドライバーの力によって強引に人類をヘルヘイム環境に適応させ生き残りを図る計画である。
だが最新技術の塊である戦極ドライバーは十年掛けても最大十億台程度しか生産できない。
つまり単純計算で生き残れる人類は僅か十億人。
その席に座ることを許されなかった人間は十年後までに殺し尽くす、そういう前提の下に成り立つ計画だった。
そして計画を推し進めるプロジェクトリーダーに抜擢されたのがユグドラシルの重鎮たる呉島家の長男、貴虎だ。

日毎に迫るヘルヘイム浸食のタイムリミット。
その時が来れば人類六十億を消し去る決断を下さねばならない。


他に方法はないのかと考えたことは一度や二度ではない。
だが都合よく妙案が浮かぶはずもない。
さりとて逃げ出すことなど許されない。
特別な家柄に生まれ特別な力を持つ呉島貴虎の責任から背を向けるなど論外だ。
心に圧し掛かる重圧を無理やりに跳ね除けふと空を見上げた先に――――――






――――――不気味なほど赤い満月があった。






「何だ…?あの月は、一体」
『気をつけて、あなたは運命を選ぼうとしている』
「何?」

背後からかけられた声に振り向くと、そこには金髪の少女がいた。
民間人か?一瞬そう思ったが様子がおかしい。
何より少女にはただの人間と思わせない一種異様な雰囲気があった。

『この先に踏み込めばもう二度と後戻りはできない。
最後まで戦い続けることになる』
「……?」

少女の語り、より具体的に言えば唇の動きに若干の違和感を覚えた。
だが違和感はすぐに頭の中から消え、この少女に何かを言わねばならないという思いが貴虎の脳を支配した。
理屈ではなく、感情がそう訴えかけているのだ。

「これが運命だとしても、後戻りなどするつもりは毛頭ない。
誰にも許されずとも、この罪を背負って俺は人類の未来を切り開く」

それよりもお前は一体何者だ、そう続けようとして、しかしできなかった。
視界が、景色全体が目まぐるしく動き、歪み、塗り替えられていく。
一体何が起こっている。
これもまだ解明されていないヘルヘイム特有の現象だというのか。
気づけば世界は一変し、現実世界のようなビル群の夜の雑踏に取り残されていた。

「どういう事だ!?」

声を荒らげ、ずんずんと街を歩くが得られるものは何もない。
強いて言えばこの辺りは沢芽市ではないとわかったことぐらいか。
ユグドラシルに連絡を取ろうとするが完全に不通になっている。
通信機の故障ではなく、自分が通信の届かない場所に飛ばされたからなのか。

「無駄だ、聖杯戦争に勝ち残らない限りここから出ることはできない。
聖杯が作り出した、この偽物の東京からはな」
「何だと?」

どこからともなく男の声が聞こえる。
しかし姿は見えない。隠れているのか。

「聖杯戦争はマスターとサーヴァントが二人一組となって他のマスターとサーヴァントと殺し合う儀式だ。
お前はマスターとして選ばれ、俺がお前のサーヴァント、アーチャーとして現界した」

探せども声の主は現れない。
いや、貴虎が近づく度に向こうが遠ざかっているのだろう。
その証拠に足音が聞こえる。

「聖杯戦争とは何だ!?殺し合うとはどういうことだ!?」
「言った通りだ。万能の願望器である聖杯を巡る戦い、それが聖杯戦争だ。
最後に勝ち残った一組だけがどんな願いも叶える権利を得られる」
「出てこい!二人一組だと言うなら姿ぐらい見せたらどうだ!」

盾に収納していた太刀、無双セイバーを抜刀し威嚇する。
これ以上隠れ続けるつもりなら攻撃も辞さない、という無言の意思表示だ。
実際、突然殺し合いとやらに巻き込まれた貴虎はかつてないほど苛立っていた。
それこそあと十秒も沈黙が続けば手近な場所に無双セイバーの銃弾を撃ち込んでいたかもしれない。

しかし、結果的にそれは為されなかった。
アーチャーと名乗った男と思われる人影を見てとったからだ。
ようやく姿を見せる気になったか。と声を掛けようとして――――――








|/H\
| 0M0)
|⊂ /
| /







|
|
|ノシ
|





|/H\
| 0M0) <チラッ
|⊂ /
| /




「………………………………何故見ている?」

アーマードライダーらしき者がチラチラとこちらの様子を窺っていた。
他にも色々ぶつけるべき疑問がある気がするのだがとにかくまずこれを言わなければならないような気になってしまった。
そして大いに脱力するとともに思考にも幾分冷静さが戻ってきた。



「いや、すまない。
まさか仮面ライダーがマスターとは思わなくてな、つい身構えてしまった」
「仮面ライダーだと?……まあ良い、お互い一度変身を解いて話をしないか?
近くに人目がないとはいえいつまでもこのままというわけにもいくまい」
「ああ、そうだな」

同時に変身を解除すると、ごく普通の日本人男性が現れた。
少なくともビートライダーズの若者たちと比べれば風格と呼べるものは備わっているようだ。

「呉島貴虎だ。聖杯戦争、いや聖杯について詳しく教えてもらいたい。
無論、お前自身の素性とそのベルトについてもだ」
「勿論話す。俺も自分の力では叶わなかった願いを叶えるために召喚に応じた身だからな。
俺の真名は橘朔也、仮面ライダーギャレンだ」






「なるほど、過去現在未来、古今東西の英雄をサーヴァントとして召喚する殺し合いか。
そして紅い月を見た私はマスターの一人として選ばれた。そうだな?」
「ああ、大体はその認識で問題ない。
もっと厳密に言えば異なる世界からもサーヴァントは召喚され得る。
俺はマスターとは別の世界の仮面ライダーというわけだ」
「わかった。私自身ヘルヘイムから直接召喚されたのだから嫌でも信じざるを得ない話だ。
最後に確認するが、聖杯とはどんな願いも叶えられる万能の杯…これに間違いはないな?」
「勿論だ、現に死者である俺を一時とはいえ蘇らせるという有り得ない現象を起こしているんだからな。
それとマスター、俺からも一つ聞きたいことがある。
お前は勝ち残った後、聖杯に何を願うつもりなんだ?」

アーチャーの眼は半端な回答は許さない、という念が込められているようだ。
しばらくどう答えたものか、と逡巡する。

貴虎が胸に秘める願望を語るなら必然プロジェクトアークについても語らなければならなくなる。
人類の七分の六を抹殺するなどという狂気の沙汰をどう説明すれば良いものやら。
最悪この場でチームが空中分解することすら有り得る。
悩んだ末に出した結論は、答えられないということを正直に答えるというものだった。

「すまないが、今は全てを正直に語ることはできない。
今言えることは、聖杯戦争、そして聖杯は初めて私に与えられた絶望以外の可能性だということだ」



人の手では人類を十億人残す計画を打ち立てるのが精一杯だった。
これまでそれが最善の道なのだと必死に自らに言い聞かせてきた。
しかし。本当に願望器などというものが実在するのなら。
六十億よりも遥かに少ない、極少数の犠牲で全ての人類をヘルヘイムの脅威から救えるかもしれない。

勿論、聖杯にヘルヘイム全てを根絶する力がないということも有り得る。
あるいは、勝ち抜いたところで全てが徒労に終わる可能性とて無いとはいえない。
それでも可能性があるというのなら賭ける価値は十分にある。
まさしく、藁にも縋る思いだった。

「……そうか、わかった。今は深く詮索しないことにしよう」
「助かる。そういえば橘…、いやアーチャー、お前は聖杯に何を願うんだ?
私が話さなかったのだから、そちらも話さないということでも構わないが」
「……俺の願いは、ひどく個人的なことだ。
生前、世界と友を救った代償に人間をやめ、永遠に孤独な生を歩む羽目になった仲間がいた。
そいつを人間に戻してやりたくて生涯を研究に捧げたが、結局自分が人より長生きしただけに終わってしまった。
だから聖杯ならあるいはあいつを、剣崎を人間に戻してやれる方法を知っているんじゃないかと思ったんだ。
あいつはこんなことで人間に戻れて喜ぶような奴じゃないが…それでもこのままなんて、俺は嫌なんだ」

アーチャーは思う。
剣崎はもう生き続けることに疲れているんじゃないかと。
自分自身周りの誰よりも長生きし、多くの人に置いて行かれる立場になったからこそ余計に身につまされるのだ。

そして剣崎はそんな自分よりも遥かに長く生き、今も運命と戦い続けている。
もう、そんな過酷な人生から解き放たれても罰は当たらないだろう。

「俺は単なる意地や未練で仮面ライダーの名を汚そうとしている。
こんな、人間同士の殺し合いにしか解決する方法を見出せないんだからな」
「……私も似たようなものだ。
人間の自由と平和を守護する者。そんな戦士の称号は私には不似合いすぎる。
やはり私はアーマードライダーで良い。アーマードライダーの方が良い」

―――今しがたまで人類六十億を淘汰する計画を推し進めていた男が仮面ライダーなどと性質の悪い冗談にも程がある。

口には出せない苦い思いを噛みしめながら願う。


どうかこれから流される血が人類にとって意味ある犠牲の血であることを。


【クラス】
アーチャー

【真名】
橘朔也@仮面ライダー剣

【パラメータ】
筋力:E 耐久:E 敏捷:E 魔力:E 幸運:C 宝具:C+
(通常時)

筋力:D+ 耐久:D+ 敏捷:D 魔力:E 幸運:C 宝具:C+
(ギャレン・ノーマルフォーム時)

筋力:C+ 耐久:C+ 敏捷:B 魔力:E 幸運:C 宝具:C+
(ギャレン・ジャックフォーム時)

筋力:B+ 耐久:B+ 敏捷:C 魔力:D 幸運:C 宝具:C+
(ギャレン・キングフォーム時)

【属性】
秩序・善 


【クラス別スキル】
対魔力:E
魔術に対する抵抗力。
無効化はできずダメージを多少削減する。

単独行動:B
マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。
ランクBならば、マスターを失っても二日間現界可能。


【保有スキル】
融合係数:B++(B-)
ライダーシステムで変身する仮面ライダーのみが持つ特殊スキル。ラウズカードに封印されたアンデッドとの適合度を示す。
融合係数は変身者の闘志や戦意、怒りによって上昇し筋力・耐久にプラスの補正を与える他、ラウズカードの効果を高める。
逆に迷いや恐れを抱くと低下し、本来の性能さえ発揮できなくなる。
アーチャーの場合は普段の融合係数はさほど高くないが、戦いを強く決意した時などは爆発的な高まりを見せる。

騎乗:C
乗り物を乗りこなす能力。
生前目にしたことのある乗り物であれば乗りこなすことができるが、未知の乗り物には発揮されない。

科学知識:B
現代科学に対する理解の深さ。
人生の大半を研究に捧げたアーチャーは特に生物学と機械工学に秀でている。

人物眼:E
相対した人物の本質を見極めるスキル。
このランクではマイナススキルとして機能し、言葉による弁明や欺瞞に騙されやすい。
ただし生前アーチャーを騙した者がことごとく彼よりも早く死亡した逸話から「悪意・害意を以って」「意図的に」アーチャーを騙した者はアーチャーが生存している間永続的に幸運が1ランク低下し続ける。
また、このスキルはマスターに開示されることはなくアーチャー自身も認識していない。いわば隠しスキル。



【宝具】
『颯爽たる炎の射手(マスクドライダーギャレン)』
ランク:C+ 種別:対人宝具 レンジ:- 最大補足:1人
アーチャーが腰に巻くギャレンバックル、ラウズカード及び強化変身に使用するラウズアブソーバーを一セットとした装備の総称。
ギャレンバックル に、「CHANGE」のラウズカードを差し込んでから腰に宛がう事で、自動的にベルトが伸びて腰に装着される。
また変身する際カード状のエネルギーフィールドが展開され、適合者以外の触れたものを弾き飛ばす。
システムには自己修復機能が備わっており、ある程度ならば破損しても一定時間で再生するが魔力を消費する。
醒銃ギャレンラウザーを装備し、遠距離攻撃が可能だがアーチャーは生前近接戦闘で絶大な戦果を挙げた逸話から敵との距離が近づくほど射撃攻撃のダメージ数値が向上する。
このギャレンラウザーとラウズカードを組み合わせて戦い、場合によってカテゴリーJやカテゴリーKのカードを使った強化変身を行うのがアーチャーの基本戦術である。
宝具としての性質が科学に寄っているため性能はともかく神秘性は高くない。

『朽ち果てぬ絆(エレメンツ)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1~40 最大補足:1人
生前アンデッドと戦い抜いたアーチャーと仲間たちの絆が具現化した逸話型宝具。
絆を結んだ仲間の仮面ライダーを独立サーヴァントとして召喚し共に戦う。
ただしアンデッドである剣崎一真と相川始は未だ英霊の座に到達していないため実質呼び出せるのは上城睦月(仮面ライダーレンゲル)のみである。
またアーチャーの能力限界の都合上一度に最大一分間しか持続させることができず、呼び出されたレンゲルはラウズカード「リモートテイピア」を使用することができない。


【weapon】
「醒銃ギャレンラウザー」
ギャレン専用の銃型カードリーダーで、普段はギャレンの右腰のラウザーホルスターに収納されている。
零距離で連射し続ければ上級アンデッドも戦闘不能に追い込めるほど高い威力の弾丸を発射する。
ラウズカードを12枚まで収納可能なオープントレイが内蔵されている。
トレイを扇状に展開してカードを引き抜き、スラッシュ・リーダーにラウズすることでベスタの効果を発揮することができる。
またAP(アタックポイント)と呼ばれるラウズカードを使用するために必要なポイントが設定されており、魔力とは別に戦闘中はこちらも管理する必要がある。
ギャレンラウザーの初期APは5500。
ジャックフォームに強化変身すると銃口下部にディアマンテエッジが追加され銃剣となり、初期APも7900になる。
さらにキングフォームに強化変身するとより大型化したキングラウザーに変化、初期APも9500になる。

「ラウズアブソーバー」
ジャック、キングフォームへの強化変身に必要なパワーアップアイテム。
変身時に左腕のアームズシェルに標準装備され、内蔵された3つのカードトレイにカテゴリーJ・Q・Kのカードを収納する様になる。



【人物背景】
人類基盤史研究所BOARDに所属する主人公・剣崎一真の先輩。
真面目で正義感が強く誰よりも純粋な心を持つ男だが、他人の言動に左右されやすく、そのためピーコックアンデッドである伊坂やウルフアンデッドである新名、さらに広瀬義人(トライアルB)にまで利用されてしまう。
言い換えれば他者の意見を尊重する男であり、良くも悪くも自分を貫き通すのみのライダーの中で、周囲に気を配っている男であるため、睦月をスパイダーアンデッドの呪縛から解放させるために奔走するなど先輩らしい一面を見せる。
物語初期で体の不調を訴えており、本人はそれを急遽完成させたライダーシステムの弊害と思い込んでいたが、実際には橘の恐怖のビジョンが体にまで影響を及ぼしているためだった。一時期は、伊坂の副作用のあるシュルトケスナー藻で克服したが、後に支えだった恋人・小夜子を殺害され、怒りによってそれを完全に克服し伊坂を倒した。
その後は小夜子を失った責任を感じてギャレンの資格を放棄するが、レンゲルの登場とかつての先輩・桐生の暴走を目の当たりにし、眼を逸らしきれない正義感と桐生の遺言で戦線に復帰する。剣崎とは別行動をしつつも時に共闘するが、状況に振り回されながらも最終的には始を信じ続ける剣崎を信じ、始を守るため金居と戦い行方不明になるが、烏丸に助けられ無事だった。
戦いが終わった後は世界と始を救うためアンデッドとなった剣崎を人間に戻すための研究を続けていたが果たせぬまま没した。



【サーヴァントとしての願い】
優勝し、聖杯の力で剣崎を人間に戻す。
ただしそのために殺し合いをすることに対する迷いをまだ振り切れていない。


【マスター】
呉島貴虎@仮面ライダー鎧武
(参戦時期は少なくともゲネシスドライバー完成よりも前)

【マスターとしての願い】
聖杯の力でヘルヘイムの森の脅威を根絶する。
元々人類の七分の六を抹殺する計画の責任者だったこともあり、そのために殺し合いをすることへの迷いはない。

【weapon】
「戦極ドライバー」
アーマードライダー・斬月への変身に必要な変身ベルト。後述するロックシードを嵌め込むことで変身する。
最初に変身した者を登録するイニシャライズ機能があるため貴虎以外には使用できない。
その本質はヘルヘイムで人類が生き残るための生命維持装置であり、ヘルヘイムの果実をロックシードに変えてセットする事で栄養分を無害な形で取り込む事が出来る。
このため空腹感を感じることなく長時間活動できる他、この性質を利用してサーヴァントに安定的に魔力(生命力)を供給することができる。
とはいえ元々魔術師でない貴虎のマスター適性の低さを根本的に覆せるほどではない。
また貴虎の戦極ドライバーは無双セイバーと呼ばれる銃剣が標準装備されている。
貴虎自身の力量も相まってサーヴァントにすら通用する戦闘力を発揮する。
ただし通常兵器の域を出ないためサーヴァントに抗戦することはできてもダメージを通すことはできない。

「メロンロックシード」
斬月・メロンアームズへの変身に用いるロックシード。クラスはA。
このロックシードで変身するメロンアームズは専用装備の大盾・メロンディフェンダーと前述の無双セイバーによる攻撃と防御のバランスが取れた白兵戦を得意とする。
メロンディフェンダーには先端と両端に鋭い刃がついており、ブーメランのように相手へ投げつける投擲武器としても使える。
加えて格上であるゲネシスライダーやオーバーロードの攻撃を何度受け止めてもビクともしない強度を誇り、この性質上メロンアームズは比較的格上との戦いに向いている。
また、ある程度の高速移動能力も有している。
本来インベスと呼ばれる怪人を召喚する機能もあるがこの聖杯戦争では制限によりオミットされている。

「ヒマワリロックシード」
アーマードライダーへの変身には対応していないロックシード。クラスはD。
貴虎が緊急用に持ち歩いていた予備のロックシード。
メロンロックシードと同じくインベスを召喚することもできなくなっている。
しかし栄養補給機能は健在であるため平時はこちらを使いサーヴァントに魔力を供給することができる。

【能力・技能】
生身でゲネシスライダーの攻撃を受け止めるほどの身体能力を持つ他、崖から転落しようと海中に叩き落されようと生還する途轍もない生命力の持ち主でもある。
また全てのアーマードライダーでも随一の技量を誇り、本来覆すことが不可能であるはずの戦極ドライバーとゲネシスドライバーの性能差すら覆して勝利するほど。
ただし魔術師としての適性は皆無であるため戦極ドライバーを用いても一度にさほど多くの魔力を提供することはできない。
水道に例えれば水(供給源)は大量にあっても蛇口が非常に小さいため僅かずつしか水を出せない、というところ。


【人物背景】
ユグドラシルコーポレーション研究部門のプロジェクトリーダーであり呉島光実の実兄。一人称は「私」または「俺」。
主にプロジェクトマネジメントやヘルヘイムの森における研究班の護衛・インベス掃討を担当しており、物語開始以前から戦極ドライバーを用いて変身していた最初のアーマードライダー。
同僚の戦極凌馬とともに人体実験に等しいテスト運用を繰り返し戦極ドライバーを完成させた過去があり、右肩にドライバー暴走時に負った古傷が残っている。

ノブレス・オブリージュを地で行く責任感の強さの持ち主。寡黙でプライドが高く、遊びに興じる若者たるビートライダーズたちを「社会に貢献しないクズ共」と嘲っているものの、力なき者たちを護ることを義務としており悪戯に傷つけることはない。
実際には非情に徹しきれない、情に篤い性格でありプロジェクトアーク実現に対しても人類の七分の一しか救えないことを苦悩しており、大多数を切り捨てる罪を一身に背負う覚悟を固めている。

一方で不器用なまでにまっすぐな部分があり、野心を持たない潔白さが凌馬の失望を買い、弟を導こうとする姿勢が光実に強い束縛感を与えている。
また、自らの信頼とその対象を疑うことが出来ず、光実には「一番信用しちゃいけない相手ばかり信じ込む」と評されている。
実際に部下である凌馬、シド、湊耀子は貴虎に内密で「禁断の果実」を手に入れるため暗躍しているのだが彼は全く気がついていない。

【方針】
基本的には常に真正面から戦って優勝を狙う。
アーチャーがサーヴァントの足止めに成功さえすれば大抵のマスターは斬月の力で斬り伏せられる。
が、肝心のアーチャー自体が非常にムラの大きい、安定性の三文字とは無縁のサーヴァントであるため最悪この作戦すら成功しない可能性がある。
そんな時は貴虎がアーチャーを護衛し、立ち直るまでそっと見守る必要がある。
また貴虎、アーチャー共に極めて騙されやすい性格をしているため誤情報や同盟相手の裏切りへの耐性はほぼゼロに等しい。
また仮に戦力で圧倒したとしてもお互い魔術に関する知識に乏しいためあっさり足元を掬われることもある。
総じて真っ向から戦うタイプの敵には滅法強く、搦め手を使う相手には極端に弱い。チームとしての強さが非常に偏っている。

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最終更新:2014年12月25日 19:12