矢車想&キャスター ◆tHX1a.clL.
七年前のあの日。
宇宙がちっぽけな落とし物をしたせいで
■■は、一人ぼっちになった。
渋谷の街は、瓦礫の山になって
■■の心にも ちっぽけな穴が開いた
でも、宇宙の落し物は、それだけじゃなかったんだ。
その姿はまるで、五体を投げ打ち神に祈りを捧げている信徒のようで。
その姿はまるで、太陽の光から必死に逃げようとする闇の怪物のようで。
そしてその姿はまるで、生きる方法を忘れてしまった死体のようで。
右袖の破れた漆黒のコート。
薄汚れたタンクトップ。
銀のネックレス。
整った顔立ち、眠るように優しく閉じられた瞼。
河川敷、橋の下。
湿った地面に横たわる、死体のような男。
男は生きている。
まだ、生きている。
「またそんな格好して!」
男に対して声がかけられる。
甲高い声。自信にあふれた少女の声。
どこか育ちの良さを思わせるような声。
男の目がようやく開き、夢の続きを唄うようにこう呟いた。
「……輿水か」
「輿水か、じゃないですよ! 毎回毎回、不審者に間違われたらどうするつもりですか!!」
『輿水』と呼ばれた少女に手を引かれ無理やり体を起こされる。
筋肉が悲鳴をあげ、関節が痛みを発する。
這いつくばった地面に逃げる熱の心地悪さ。
体に触れていた小石の刺々しさ。
口に広がる土の味。
まだ、惨めに生きている。
まだ、地獄には程遠い。
まどろみにも似た、靄の掛かった意識の中で、矢車想は逃げようのない生の感触を噛み締めた。
「そもそも、貴方だって何かお願いがあって聖杯戦争に参加したんでしょう?
なのになんでそんなに無気力なんですか! もう少し、やる気ってものをですね……」
輿水が小言を言いながら矢車の体についた泥を払う。
口にするのは、『聖杯戦争』という聞きなれない単語。
聞きなれないが、記憶はある。
聖杯戦争とはつまり、願いを叶えるための争い。
それぞれが胸の内に秘めた希望を抱いて挑み、その大半が希望を叶えることなく散っていく、眩い光の墓場。
「……願い、か」
矢車にも大きな願いはあった。
しかし、その願いが叶うことはない。
矢車の相棒―――影山の手は、もう光には届かないから。
彼自身がその手で、その未来へ至る道を潰してしまったから。
『……俺は、兄貴も知らない暗闇を知ってしまった。
連れて行って欲しかったけどさ、俺はもう一生この暗闇から出れないよ……』
弟と呼んだ男の姿が変わる。
肩を寄せて生きた友が化ける。
忌まわしき敵の姿へと変化する。
神様はつくづく、矢車のことが嫌いらしい。
アンカージャッキにタキオン粒子が流れ込み、エネルギーが暗闇の倉庫群を眩く彩る。
ジャッキがガシャンと音を立てて伸び、どこまでも広がる漆黒の空へと飛び上がる。
化け物との、ワームとの、ワームに変わってしまった弟との決着をつけるために。
高く、高く、舞い上がり。
夜の闇を切り裂いて舞い上がり。
位置エネルギーが最大になり、脚に力を込めて一気に飛び降りる寸前。
矢車の複眼に移ったのは、そこにあるはずのない紅い月。
輝く月を見上げて思うことは一つ。
出来ることなら、影山と共に。
世界で一番眩い夜を、世界で一番優しい太陽を見に行きたかった。
自分たちのようなはぐれものでも掴める光があると知りたかった。
二人で誰にも汚されない光を掴み、少しだけでいいから救われたかった。
―――矢車想の願いは一つ、『影山と共に白夜を見に行くこと』
ムーンセル・オートマトンもそう記憶・記録し、矢車想を導いた。
その直後、矢車が自らの手でその願いの根幹を叩き折ったとは露知らず。
電子音声。衝突。破裂音。
彼の最後の感覚は、その三つ。
彼の最後の記憶は、たった二つ。
『ほんのちっぽけな願いすら叶えられなかった無念』と、『弟を失った虚無感』。
たったそれだけの思いが、矢車想の最後だった。
「お前は、あるのか」
小さな体で一生懸命胸を張る輿水を見ながら、訊ねる。
「ボクですか? モチロンですよ! ボクの願いは、トップアイドルになることです!!」
トップアイドル。
万能の観測機に願うには、あまりにもちっぽけな望み。
ただ、本人にとっては変えようのない、眩いばかりの夢。
「……俺には、お前すら眩しい」
願いを持つ者は、こんなにも輝いている。
太陽の光を受けて月が輝きを放つように。
きっとこのムーンセル・オートマトンも、人の願いを受けて眩く光輝いていることだろう。
だとすれば、ここは最悪だ。
更に深い闇の中に落ちてしまった弟を救えなかった報いが、聖杯戦争への参加だとしたら。
身を焼きつくすほどに眩い『願い』という光の中へ身を投じることだとしたら。
矢車を罰するのにここより最適な場所はないだろう。
現実世界よりも眩い光から逃げるように、矢車は高架下へと移動し、そこで横たわった。
この世界は、矢車にとって眩しすぎる。木漏れ日すらも、目を焼きかねない。
しかし、この世界はそんなちっぽけな逃避すらも許してはくれない。
突如目の前に現れた少女は、矢車を必死に日向の道へと引きずり出そうとする。
抵抗する気力もない矢車を引き連れては、眩い光の中に放り込んでいく。
まるで地獄で罪人の様子を見張る悪魔のように。何度でも、何度でも、光の世界へ引きずり出す。
そんな悪魔の様な少女、輿水幸子は特に気にせずいつもの調子でこう言った。
「当然ですね。ボクはカワイイですから!」
矢車が再び大地に身を投げ出した。
何も考えることはない。
願いがどうとか、望みがどうとか、そんな輝かしい未来には感慨もない。
他人の光に炙られながら、死ぬ思いをして手に入れたい夢もない。
このままずっと埋もれていくことができれば、それでいい。
闇の中でもぼんやりと浮かぶ、叢雲に霞む月程の明かりがあれば、それでいい。
再びゆっくり目を閉じて、大きく息を吐く。
「それより、そろそろボク、ライブに行きたいんですけど」
「……勝手にしろ」
「勝手にしたいのは山々ですけど、最初に言ったでしょう。他の人たちはボクたちの事情を考えてくれないんです!
ボクと貴方が離れてたらそれこそいい的じゃないですか!!」
輿水がぷりぷり怒る。
聖杯戦争は、マスターとサーヴァントの二人で行う。
どちらが欠けてもその場で失格となり、原則としてもう一人も消滅する。
輿水と矢車も、その例に漏れない。
二人が望まぬ主従の契りを結んだその日から、運命共同体として生きていくことになった。
矢車が死ねば、輿水も死ぬ。
輿水が死ねば、矢車も死ぬ。
あっけなく終わる。夢も希望もなく終わる。あの時二人で描いた白夜への理想と同様、跡形もなく崩れ去る。
「輿水」
「なんですか?」
「何かあったら念話で呼べ。俺には、ここがお似合いだろう」
「貴方はなんでそう無気力なんですか!」
どうせ叶わない願いを呟く。
停滞、風化、消滅。闇の中で這いつくばり、眩い光へ思いを馳せる。
こんなちっぽけな願いすらも、今の矢車にとっては高望みでしかない。
矢車は再び大きく、大きく息を吐いた。
輿水がもう一度矢車の腕を引き、今度は彼が両足で立つまで引っ張り上げた。
頭一つ分身長の違う矢車を見上げながら、輿水は彼の腕を引きこう続ける。
「ほら行きますよ。矢車さん!! あと、輿水って呼ぶのやめてください! それ、一応真名なんですからね!!」
真名。サーヴァントの生前の名前を示すもの。
輿水とは、少女・輿水幸子が人間であった時の、英雄となり名を残した時の名前。
サーヴァントは、特にキャスターは、その中でも特殊な英霊である輿水幸子は、自身の真名を秘匿し、手の内を隠すことが重要になる。
自身の戦術の核たる陣地に付いて気取られないために。
この聖杯戦争で真名がバレれば、大きなウィークポイントとなり得る情報を渡してしまう。
だいぶ曲者な性能である輿水にとってそれは避けたいところらしい。
「可愛いボクの名前を呼びたいのはわかりますけど、クラス名でお願いします! ボクのクラス名、覚えてますか?」
「……キャスター」
「そう、それです! 今後はそれでおねがいしますね! 絶対ですよ! じゃあ行きますしょう、カワイイボクの初ライブです!!」
日の光の下へ。
眩い世界へ。
逃れようのない表舞台へ。
再び引きずり出される。
「ところで矢車さん。ライブするのは決まりとして、その後どうしますか?」
「任せた」
「……まかせた、って……普通はマスターが方針を考えるものなんですけど」
これといった方針はない。
矢車としてはこの高架下で、光から逃げることができるならばそれでいい。
それでも何か他のことをしなければいけないすれば、零れ落ちた光の残滓に会いに行くくらいだ。
表舞台のスポットライトからあぶれ、闇に落ちてしまった願い。
いずれは闇に飲み込まれ、その存在を霧散させる光。
矢車でも直視できる、新たな闇の住人。
願いを手放さざるを得なかった、悲しい悲しい敗北者。
彼らと出逢えば、矢車は再び、淡い光へと歩き出せるかもしれない。
失ってしまった影山の影を求めるように、彼らを求める。
矢車の心の闇を理解してくれる、本当の意味でのパートナーを求める。
ただ、今はまだその時ではない。
「……今はまだ、眩しすぎる」
今はただ、この地獄の底で、再び目覚めの時を待つ。
高架下の影を抜け、眩い光が目に入る。
矢車は少しだけ目を細めて、キャスターに手をひかれながら表舞台へと帰っていった。
【クラス】
キャスター
【真名】
輿水幸子@アイドルマスターシンデレラガールズ
【パラメーター】
筋力E 耐久E 敏捷EX 魔力EX 幸運A 宝具E
【属性】
中立・中庸
【クラススキル】
陣地作成:EX
自らに有利な陣地を作成できる。
キャスターの陣地は『ファンの心の中』に作成され、キャスターの強さは『エリア内のファンの人数』よって決まる。
ファンが増えるほどキャスターの知名度はあがり、彼女がトップアイドルに近づくことになる。
そして彼女がトップアイドルに近づくほどに、彼女の『アイドル』としての存在感は高まり、ステージ上での魔力が増え、宝具の効果が上がる。
ただし、キャスターが陣地作成を行うためにはファンになり得る人物に宝具である歌を聞かせなければならない。
つまり陣地作成中に人目につく場所で宝具を展開するため参加者と出会う・襲撃される可能性が極めて高く危険がつきまとう。
ちなみにこの陣地作成は他のマスター・サーヴァントに対しても有効であり、彼らをファンにしてもNPC同等の効果が得られる。
会場設営:D
どこであろうとマイクとスピーカー付きのライブバトル用の小規模ステージを呼び出すことが出来る。
彼女はこのステージの上に乗っている間、自身の『アイドル』としての存在感を魔力に転じさせることができる。
【保有スキル】
アイドル:C
Cランクアイドルである。
アイドルマスター世界でのCランクアイドルはいわゆる『人気アイドル』であり武道館ライブが出来るくらいの知名度・人気がある。
相応の『魅了』と『カリスマ』のスキルを併せ持つ。
更にアイドルスキルを持つ者は自身のアイドルとしての存在感によって魔力値が上下する。
キャスターは通常状態で魔力:C程度であり、陣地の状態によってAにもEにも変化する。
溢れ出る自信:A
自身に満ちている。
彼女の自信は他者に伝搬し、戦闘中彼女の仲間に『勇猛:A~E』のスキルを付与する。
虚勢の天才:B-
図に乗り、調子をこき、虚勢を張ることに定評があるアイドル。
虚勢の結果で追い詰められれば追い詰められるほど腹をくくり、魔力と幸運が一段階上昇する。
ただし側にマスターが居ない場合、虚勢を張って追い詰められるとヘタレて幸運が一段階加工する。
達筆:B
字がかなり上手い。そもそもは単なる特技程度だったが、聖杯に英霊として認知された瞬間にキャスターの逸話の一部と見なされスキルと化した。
字にまつわる全ての事象において同スキルを持つものより優位に立つことが出来る。
Bランクともなれば書面化されている文章の他者による改竄察知や文章化されて実態のある呪文・ルーンの一部改竄が可能となる。
カワイイボクのカワイイ仲間たち:-
使い魔としてはこいりさちこ・ぷち幸子・ドヤ顔人形を召喚できる。
召喚に制約はなく、魔力の許す限り無限に召喚可能。ただしステージでの魔力補正なしの状態では1体ずつが限度。
倒されても特に支障はなく、倒された側から再生産が可能。ただし前個体からの記憶の引き継ぎなどはできない。
大きさはそれぞれ手のひらサイズであり、戦闘能力・キャスターとの念話能力その他有用な能力は一切ない。
ただ、可愛い。それで十分である。
一応、はこいりさちこは箱に隠れることで擬態、ぷち幸子は幸子同様の知能・会話能力、ドヤ顔人形は見た人間が思わず殴ってしまうことを利用したデコイとそれぞれ長所はある。
【宝具】
『舞い降りる自称・天使(さちこインザスカイ)』
ランク:E 種別:登場 レンジ:1 最大補足:1
キャスターの二度目のSRの逸話が宝具になったもの。
この宝具の発動キーを握るのは彼女ではなく彼女のマスターである。
マスターが『さちこインザスカイ』と口にすれば、どこに居ようと幸子が空からあのポーズで右隣に降ってくる。
それだけである。
『To_my_darling…』
ランク:E 種別:固有結界 レンジ:1~99 最大補足:10
ステージで使用できる宝具。キャスターの歌がそのまま宝具になったもの。
この歌をキャスターが歌いはじめ、その後『貴方の魔法が解けるまで』が続く間、彼女が指定したマスターはサーヴァントに有効な攻撃を行うことができるようになる。
ステージはもともと設営してあるものでも自身がスキルで呼び出したものでもかまわない。彼女が『ステージである』と認識し、マイクとスピーカーが存在すればそこがステージである。
また、この歌を他人に聞かせることによってキャスターは他人の心の中に陣地を作成することが出来る。
『貴方の魔法が解けるまで(シンデレラマスター・オンステージ)』
ランク:E 種別:固有結界 レンジ:1~99 最大補足:10
『To_my_darling…』終了直前に追加発動できる固有結界。キャスターの歌がそのまま宝具になったもの。
『To_my_darling…』の効果を持続させると同時に、歌に合わせて様々なバフ・デバフ効果を及ぼす。
ライブが続けば続くほど結界内に展開されるバフ・デバフは多くなり、アンコールまで行けばまず負けることはないと言えるほど力量差が出来る。
同じ曲は一回の宝具の解放で一度までしか歌えない。ただし全曲歌い終わった後、アンコールとして特別に同じ曲をもう一度歌うことが出来る。
歌える曲・歌の効果は以下のとおりである。
陣地E以上
- 『パステルピンクな恋』:宝具展開中、スキル『恋の病』を任意の相手に押し付ける。このスキルを得た人物はキャスターに対して恋愛感情を抱き、キャスターを攻撃の標的に出来なくなる。
陣地D以上
- 『ススメ☆オトメ ~jewel parade~』:任意の相手の敏捷を一段階上昇させ、対魔力Bを授ける
陣地C以上
- 『輝く世界の魔法』:任意の相手の攻撃を一段階上昇させる
- 『ゴキゲンParty Night』:任意の相手の耐久を一段階上昇させる。
陣地B以上
- 『KISSして』:任意の相手の攻撃を一段階下降させる
- 『アタシポンコツアンドロイド』:任意の相手の耐久の一段階下降+回避・再生などの防御系スキルを一つ打ち消す
陣地A以上
- 『お願い!シンデレラ』:現在発動中・以降発動する歌によるバフ・デバフ効果を倍化させる
全曲+アンコールにおねシン倍プッシュで自身側の攻撃・耐久・敏捷が四段階上昇+対魔力B++、相手は攻撃・耐久が四段階下降+防御系スキル2つ消失+『恋の虜』となる。
ただし最終段階まで宝具を展開するには陣地をA以上作成し、更に一時間弱戦闘が続いている必要がある
【weapon】
なし。しいてあげるなら可愛さですかね!
【人物背景】
カワイイカワイイボクですよ!
外ハネがカワイイ!
タレ目がカワイイ!
自信満々でカワイイ!
どうですかプロデューサーさん!
プロデューサーさん?
聞いてますかプロデューサーさん!
ボクが一番カワイイんですよ!
フフーン!
ドヤァッ!
【マスター】
矢車想
【マスターとしての願い】
なし。(ムーンセルには影山と白夜を見に行きたいという願いで認識されている)
【能力・技能】
『ホッパーゼクター』
ヒヒイロノカネ製のバッタ型の変身アイテム。リバーシブル仕様になっており、表ならばキックホッパーに、裏ならばパンチホッパーに変身出来る。
ただし、矢車は戦闘スタイルや弟の存在からパンチホッパーには変身できず、キックホッパーでのみ戦闘が可能である。
変身後はだいたい 筋力C 耐久D 敏捷C+++ 魔力E 幸運A くらいの能力を持ってる。(幸運値のみ装着者によって変動)
対マスター戦で有効。キャスターの宝具が合わさればサーヴァントとも戦える。
大きな衝撃で変身が強制解除することがある。
『クロックアップ』
普通の時流とは別の時間の流れに存在するタキオン粒子の波に乗り、常人には察知出来ないほどのスピードでの行動を可能にする。
ただしムーンセルではタキオン粒子が再現されていないのでただの意識と肉体の超加速として発動される。
なので同程度の敏捷C+++、B++以上もしくはA+以上で普通に対応可能。
そしてだいたい30秒ほどでクロックアップは強制解除となる。
『ライダージャンプ』
アンカージャッキによって超跳躍を可能にする。
ライダーキックの発動キーであり、これを省略してライダーキックを放つことはできない。
『ライダーキック』
キックホッパーの必殺技。破壊力は20t。
ライダーキック→反動でライダージャンプ→ライダーキック→反動でライダージャンプというハメ殺しも可能。
【人物背景】
もうパーフェクトもハーモニーもない頃の矢車さん
本編最終話、影山と共に闇の中でも沈まない太陽を見に行く直前より。
以下、渋より抜粋。
ZECT所属当時は「パーフェクト・ハーモニー(完全調和)」の信念のもとに行動する完璧主義者で、的確に部下を指示しチームプレーで対処することから、部下たちからの信頼は厚かった。
この性格ゆえに調和を乱すスタンドプレーを非常に嫌い、シャドウをことごとく出し抜く天道総司に苛立ちを覚え、カブト抹殺に執拗にこだわるようになる。
それを優先するあまり部下を見殺しにしてしまったことでザビーゼクターに見限られ、ザビーの資格を喪失。
そしてシャドウチームリーダーも解任され、最終的には部下の影山瞬によりZECTから事実上追放される。
その後、己を卑下し「完全調和」の精神を喪失するほどにやさぐれた姿とキックホッパーの資格を引っさげて再登場。
後に自分同様にZECTから追放された影山にもう1つのホッパーゼクターを授け「弟」とし、行動を共にするようになる。
以降どのグループにも属さず、自らを「闇の住人」と称し、影山と2人で気の赴くまま、ライダー達やワームに戦いを挑む。
ザビーゼクターが影山を見限った後に再び資格者として選ばれかけるが、過去の栄光に全く未練は無く、自ら睨んで拒絶した。
やさぐれてからは「どうせ俺なんか…」「お前はいいよなあ…」「今、俺を笑ったな?」など、ネガティブな台詞が目立つようになるが、神代剣を一時的に「弟」に加えたり、人間に戻った時の間宮麗奈に手を差し伸べるなど、「闇」に堕ちた人間には寛容な姿を見せている。
以前はプライベートな趣味として料理を嗜み、時に部下に手料理を振舞うこともあったが、キックホッパー資格者となってからはほとんどインスタント食で済ませている。
一度はZECTに協力してカッシスワームを攻撃したり、その後は自分を鎖で縛って自制しようとしたりと、本人なりに悩んでいたようであるが、最終的にはもう一度光を掴むべく、闇の中でも輝き続ける白夜の世界への旅行を計画。
そこに影山も連れて行こうとしたが、最終話直前に首飾りの影響でネイティブと化そうとしていた影山の懇願を汲み、彼をライダーキックで打ち倒した後、一人何処かへと旅立っていった。
【方針】
眩い光に耐えられない。
今はただ、地獄の底で……
最終更新:2014年12月25日 19:18