両儀式&デス(エクストラクラス) ◆arYKZxlFnw
夜の街を出歩くことに、さほど大きな意味はない。
昔の自分が好んでいたことを、ただ習慣として繰り返しているだけだ。
それでもひょっとしたら、その中で、獲物に巡り会えるかもしれない。
だから私は、この徘徊を、今日まで飽きることなく続けていた。
――紅い月の噂を知っているか?
夜は月の出る時間だ。
だからこそ、トウコから昼に聞いた話を回想する。
お前のことだから知らないだろうがな、と言われて、少しむっとしたことを思い出した。
――これは鮮花から聞いた話なんだがな。新月の夜に紅い満月が出て、願い事を叶えてくれる、という噂があるらしい。
曰く、紅い月を見た者は、月の誘いに導かれ、こことは違う世界へ行けるのだという。
曰く、月の世界とは、その者が抱えている夢が叶う、理想の世界であるのだという。
――滑稽だとは思わないか? 古今東西、月にまつわる神話には、そうした類のものはない。
月神とはその大概が、荒ぶる祟り神であり、すなわち死の象徴だ。彼らが叶えてくれるものなど、せいぜい自殺願望(タナトス)くらいだろうに。
流れ星の話をなぞったにしても、少々強引の過ぎる噂だと。
相変わらず何が笑いどころなのか分からない、物知りぶった語り口で、トウコはそう言ったのだった。
とはいえ、馬鹿馬鹿しいという意見には同意する。
月を見ただけで願いが叶うなんて、そんな都合のいい話があるはずがない。
――だが、気になる点もある。月とはすなわち異界の門だ。
兎の話を知っているか? 神様のために身投げした兎が、死後月へと召されたという話だ。
もっと分かりやすい例で言えば、かぐや姫の例もある。お伽話の姫様の故郷は、不死の一族が暮らす月の都だ。
人は闇の中に浮かぶ、ひときわ大きな光を見て、異界を夢想したのだと。
故に天上に光る月は、あちらとこちらの世界を繋ぐ、異界の門であるのだと。
両儀の家でも聞いた話だ。つい最近も考えたばかりなのに、そこまで言われて、ようやく思い出していた。
――そういう点ではさっきの噂も、まるきり的外れでもないんだよ。
今日はその新月の日だ。まさかとは思うが、用心に越したことはない。
さらわれないように気をつけろよと言って、トウコはその話を締めくくった。
分かっている。
そちらの方が本当であるのなら、もう片方はそのための嘘だ。
何かろくでもない目的のために、人を月にさらおうとする者が、人を集めるために撒いた餌だ。
都合のいい話であればあるほど、裏の意図を怪しまなければならない。
そういうことを口にする奴ほど、裏ではろくでもないことを考えているに決まっている。
紅い満月を見上げながら、私はそんなことを考えていた。
◆
「――なんだ、お前は」
両儀式がそれを見た時の、第一声がそれだった。
夜空の星がそうであるように。
あるいは月がそうであるように、
路地裏に浮かび上がるように、白い影が立っていた。
ぼさぼさした黒髪の下にあるのは、少年のように若い顔だ。
さながら幽霊か何かのように、触れれば消えてしまいそうな、儚い美しさを持った存在だった。
(こいつは)
それでも、それだけの人間だったなら、式は決して驚きはしない。
彼女に宿った直視の魔眼は、全く違う光景を視ていた。
死の線が見えない。
正確には、正常に見ることができない。
ぴったりとした服を纏った、その上に浮かぶ死の線が、浮かんでは緩やかに消えている。
まるで壊れた電飾のようだ。見えやすい見えにくいならともかく、点滅している線など視たことはなかった。
殺せるのか殺せないのか――それが曖昧な存在であるということか、こいつは。
「サーヴァントという」
低く、されどよく通る声だ。
海のように青い瞳で、まっすぐと式を見据えながら、白い男はそう名乗った。
「これから始まる聖杯戦争……君がその戦いを生き残るため、与えられた戦の駒。それが僕だ」
妙な感触だった。
こいつはただ、話しているだけだ。
聞き覚えのない単語を並べ、分かりにくい話をしているだけに過ぎない。その点では、普段の蒼崎橙子とそう変わらない。
だというのに、妙に身体がざわつく。
こいつを見て、話を聞いていると、随分と底冷えしたような心地になる。
ああ、そうだ。
この感覚は知っている。
あの2年間の眠りの中で、いやというほどに味わっている。
「お前は、死か」
これは死の感触だ。
いいや自分が感じているのは、その死に対する恐怖感だ。
何もない死そのものではなく、そこに落ちることを恐れる己の心だ。
「そうらしい。サーヴァントとして呼ばれた僕は、『死神(デス)』の名と力を与えられている」
デス。
すなわち死を意味する単語。
サーヴァントには決められた役職があり、その適性を持つ者が、選ばれ割り振られ呼ばれるのだという。
しかし本来、目の前の男は、そのいずれの適性も持っていなかった。
にもかかわらず、呼ばれてしまった。結果システムは歪められ、ありもしない第8のクラスが、特例として与えられた。
「あるいは君という存在に引き寄せられ、僕はこうして降り立ったのかもしれない」
死と虚無を司る式だからこそ、相応のサーヴァントが求められた。
だからこそ彼女という存在に合わせて、死神のクラスが生み出された。
だからこそ本来呼ばれるはずもない、7つの適性を持たない男が、死神として呼び寄せられてしまった。
あるいはそうなのかもしれないと、男はそう言っていた。
「……それで、聖杯戦争ってのは何なんだ。オレはこれから、一体何をさせられるんだ」
分かりきってはいたことだが、己が死という性質を持っていると言われれば、あまりいい気分にはなれない。
いくらか不機嫌な顔を作りながら、式はデスと名乗った男へ尋ねた。
「文字通りの戦争だ。君同様、サーヴァントという駒を割り振られた主人(マスター)が、ここにはあと17人いる。
君は僕を操り戦い、それら全ての敵を倒して、最後の1人として勝ち残らなければならない」
「何でそんなことを。何か見返りでもあるのか」
「聖杯戦争とは文字通り、聖杯という存在が用意した戦いだ。戦争に優勝した者には、万能の願望機である、聖杯の力を使う権利が与えられる」
すなわち聖杯の力を使って、あらゆる願いを叶えることができるのだと。
「は――」
ほら見ろ、やっぱりろくでもなかった。
橙子から聞いた噂話を思い出し、式はデスの言葉を鼻で笑う。
紅い月の噂は本当だった。
確かに月を見た自分は、こうして訳の分からない状況下へ巻き込まれた。
更にその見返りとして、夢を叶えてくれるときた。
しかしそこには殺し合いという、血なまぐさく残酷な、余計なおまけまでついてきた。
本当に願い事が叶うとは思わなかったが、それ以外は何から何まで、笑ってしまうほどに予想通りだ。
あまりにも下らなさすぎて、失笑ばかりがこみ上げてくる。
「一応聞いとくけど、オレに願いがなかったとしても、簡単に一抜けはさせてもらえないんだろ?」
「その通りだ。だからこそ、僕は君を守らなければならない」
「そうかよ」
ため息混じりに式が言った。
願い事を言えと言われても、元より生も望みも希薄な身だ。心当たるものなどない。
一瞬、織を生き返らせるということも考えたのだが、死人を蘇らせることなど、到底できるとは思えなかった。
「だったらやることは決まりだ。オレは帰り道を探すよ」
それが式の出した結論だ。
こんな面倒な徒労に、長々と付き合うつもりはない。
合法的に殺人を犯せる機会ではあったが、どうやらここまでの話を聞くに、マスターとやらである自分は、さほど好き勝手には戦えないらしい。
であるなら、やることは1つだ。この不毛な戦いをさっさと切り上げ、元いた場所へ帰る方法を探すことだ。
「その道が、戦いの先にしかないとしたら」
「それならそれで戦うまでだ。さっさと他の連中を殺して、なるべく早めに終わらせる」
両儀式にはそれくらいしか、やることも望むこともない。
問いかけるサーヴァントに対して、式はきっぱりと言い放った。
「……そうか。それなら、それでいい」
しばらく沈黙したデスは、ややあって口を開き、そう答えた。
「話が終わったなら、行くぞ」
従者の返答を聞き届けると、式はそう言って踵を返す。
「どこへ?」
「高い所に上りたい。それならどこでもいいさ」
確かめたいことがある、と式は言った。
そういう前提で話をしているが、どうも今いるこの場所は、一瞬前までいた場所とは、何かが違うような気がする。
路地裏の風景は同じだが、感じるものが違うのだ。
認識を広げる必要がある。
せめて違和感の正体自体は、今のうちに確かめておきたい。
巫条ビルの一件があったばかりなのに、もう一度上るというのも妙な話だが、ともかくもそうした考えのもと、式は適当なビルを探すことにした。
◆
紅い満月が照らす下、紅く染まった街並みを見る。
夜も更け冷たい風が吹きながらも、東京はなおも眠ることなく、ネオンと雑踏に満ち溢れている。
猜疑と野心が渦を巻き、怨念にも似た血の色をして、コンクリートジャングルを駆け巡っている。
ここは人の欲望の坩堝だ。
それが肌で感じられるほどに、異様な気配を伴って、この東京の街を満たしていた。
「なるほどな」
思った通りだ。
ここまで気色の悪い気配は、これまでに感じたことは一度もなかった。
やはり式が立っているこの場所は、住み慣れた地元の大地ではない。
ここはこの戦いを起こした聖杯とやらが、現実の街を模倣して、手ずから作り上げた異空間だ。
ここが月の世界であるという、これまで感じてきた直感は、やはり正しかったということだ。
だとすると、よもや徒歩では帰れまい。
結界の境界を殺すにしても、その境界を認識する必要がある。
普通ではない帰り道を、普通ではないやり方で、探さなければならないということになる。
本来こういう役割は、橙子や幹也の領分なのだろうが、無い物ねだりをできる状況でもなかった。
「凄いな……」
と、その時。
不意に、傍らに立つサーヴァントが、ぽつりとそんなことを呟いていた。
「この気配がか?」
「いや、この街そのものがだ」
「そうか? 少し大きいだけの街じゃないか」
見た目だけの話であれば、何も変わったところはないだろうと、式はデスに向かって言う。
「僕は街を見たことがない。文明と呼べるようなものは、全て滅ぼしてしまった」
「滅ぼした?」
滅んだ、ではなくてか。
この線の細いサーヴァントが、世界の文明と呼べるものを、全て滅ぼしてしまったというのか。
「僕は1人の少女を殺した。その結果、世界は滅びで満たされ、停滞と死が荒野を広げていった……」
命なきものの身は朽ち果て、錆と劣化と共に崩れていった。
大地は狂い姿を変え、植物は生きていくことを許されず、動物も人間も数を減らした。
そうして死ばかりが蔓延る荒野を、自分は作ってしまったのだと、デスのサーヴァントは言った。
「聖杯の力を手に入れれば、滅びをなかったことにできるかもしれない……それでも、それが許されることなのか、僕は今も迷っている」
この罪をなかったことにして、十字架を投げ捨てることが許されるのかと、死神は結論を迷っている。
「……お前、一体何なんだ? まだちゃんとした名前も聞いてないぞ」
そんなことを言うデスに対し、式は、ようやく興味を持った。
死そのものを纏うこの男が、一体何者であるのか、ほんの少し気になったのだ。
だからこそ、らしくないことを言った。
自ら駒だと名乗った男に、本当の名前を聞くことなど、普段ならばありえないことだ。
「キャシャーンだ」
静かに、されど確たる声で。
死神は自らの名を口にした。
「僕の名前は」
キャシャーン。
その奇妙な響きの名前が、何故だか妙に印象深く、式の中で反響していた。
【マスター】両儀式
【出典】空の境界
【性別】女性
【マスターとしての願い】
特になし
【weapon】
ナイフ
何の変哲もないナイフ。
日頃式が愛用している得物だが、このナイフでは彼女の真価は発揮されない。
義手
左腕に嵌められた精緻な義手。霊体を掴むこともできる。
【能力・技能】
直死の魔眼
「 」の端末たる肉体に備わっていた、モノの「死」を視ることができる瞳。
モノの死にやすい部分である「死の線」を認識することができ、そこを突くことによって、該当箇所を死に至らしめることができる。
この攻撃によって破壊されたものは、いかなる技術や能力をもってしても、元の形に結合することはない。
事象の視覚化に特化しているため、物質や生命体よりも、概念や霊体、能力などの死を視ることに向いている。
剣術
日本刀を用いた戦闘技術。
その練度は常軌を逸しており、自己暗示によって肉体そのものを作り変え、超人的な身体能力や未来予知の力を獲得する。
あくまでも防戦に徹した場合の話だが、一般的なサーヴァントとも渡り合えるとのこと。
バイク運転
二輪車の運転技術。
料理
板前級の腕前を持つ。
相当に舌が肥えており、自分が作るからには下手な食事では我慢ならないということで、現在の料理の腕を獲得したらしい。
ただし他人の料理であるなら、よほど不味いものでなければ我慢できるとのこと。
【人物背景】
2年の昏睡から目覚めた少女。あるいは根源へと至る器。
直死の魔眼と呼ばれる力を持ち、様々な怪異や魔術師と戦ってきた経歴を持つ。
人を殺したくて仕方がない、殺人衝動の持ち主であり、ある一件から、自分が殺人鬼であると誤解している。
とある事故で昏睡状態に陥ったことにより、それまでとはあらゆる意味で異なる存在になってしまった式は、
それ以前の自分の記憶に対して実感が持てず、現在の生すらも実感できなくなった。
そのため性格は至ってダウナーであり、全てが万事どうでもいいという具合に振る舞っている。
後述する理由から「オレ」という男性的な一人称と口調を使っており、余計にそうした印象に拍車をかけている。
ただし本質的には少女であり、時々びっくりするほどそれらしいリアクションを見せるとのこと。
幼少の頃から自分が異常であるという自覚があったため、自分を含めた人間というものそのものが嫌い。
二重人格者を人為的に生み出してきた家系の生まれであり、かつては「織」という人格と共存していた。
しかし式が事故に遭った際、織が身代わりとなって命を落としたため、現在の人格は1つしかない。
織は破壊衝動・殺人衝動を有していた男性人格であり、現在の式の言動は、失った織の存在を補完している部分が大きい。
更に肉体の根底には、『両儀式』という本質を司る、第3の意識が眠っているようだが……
身のこなしは軽やかであり、高い戦闘能力を誇る。直死の魔眼を使わずとも、チンピラ程度が相手なら苦戦もしない。
ただし日本刀を持たない限りは、常識的な意味での達人止まりの実力であるため、その域を超えた相手には苦戦を強いられるだろう。
根源に繋がる肉体を持っているものの、普段その力は直死の魔眼としてしか発揮されていないため、魔力量はさほど多くない。
本聖杯戦争においては、第一章「俯瞰風景」の数日後から呼び寄せられたものとする。
【方針】
脱出方法を探す。他のマスターが向かってくるなら戦う。
【クラス】
デス
死神のサーヴァント。
暗殺・謀略・隠密にまつわるアサシンのクラスと異なり、死そのものにまつわる英霊に与えられるクラスである。
必然魔獣や悪魔などの非人間霊の方が多く、人間霊の場合、アサシンの適性を持つ暗殺者よりも、殺人鬼や虐殺者の方が当てはまりやすい。
前者の場合はバジリスク、後者の場合は
アドルフ・ヒトラーなどが適性を持っている。魔人アーチャーこと
織田信長にも、多少の適性があるらしい。
【真名】キャシャーン
【出典】キャシャーン Sins
【性別】男性型ロボット
【属性】混沌・中立
【パラメーター】
筋力:B+ 耐久:C+ 敏捷:A 魔力:E 幸運:E 宝具:A
【クラススキル】
急所突き:C
標的の急所を見極め、必殺の一撃を叩き込むためのスキル。
戦闘中にクリティカルヒットを狙える確率が増加する。
威圧感:A
存在そのものが放つ死の恐怖。
相対する相手にプレッシャーを与え、行動や判断を鈍らせることができる。
Aランクともなると、低級のサーヴァントであれば、身動ぎすることも難しくなる。
「勇猛」などの精神干渉に耐性を与えるスキルがあれば、軽減ないし無効化が可能。
【保有スキル】
戦闘続行:A+
基本的に死ねない。 他のサーヴァントなら瀕死の傷でも、戦闘を可能とする。
直感:C
戦闘時、つねに自身にとって最適な展開を”感じ取る”能力。
敵の攻撃を初見でもある程度は予見することができる。
【宝具】
『月という名の太陽を殺した男(カース・オブ・ルナ)』
ランク:A 種別:対人宝具(自身) レンジ:- 最大補足:-
女神を殺した罪の証。
永劫に死ぬこともない代わりに、真に生きるということも実感できない生の牢獄。
どれほどの傷を負ったとしても、それに比例した苦痛を伴い、瞬時に再生する自己修復能力である。
キャシャーン自身の意志でも、マスターが令呪を使ったとしても、オンオフを切り替えることはできない。
このサーヴァントを殺すには、亜空間にでも追放するか、分子レベルまで完全消滅させるかしかない。
仮に前者を行ったとしても、マスターに令呪がある限りは、
強制転移によって帰還させることができるため、基本的には後者以外の攻撃は意味をなさない。
ただし肉体の再生には、当然マスターの魔力消費が伴うため、乱用は禁物である。
【weapon】
なし
【人物背景】
月という名の太陽がいた。
ルナという名前で呼ばれる少女は、地に溢れたロボット達を癒やし、幸福な生涯へと導いていた。
しかし彼女の存在を、疎ましく思う者がいた。
ロボットの王たらんとした男は、自分以外に支配者となり得るものを抹殺するため、彼女のもとに暗殺者を送り込んだ。
ルナを刺し貫いた男こそ、キャシャーンと呼ばれたロボットだった。
そしてルナが死んだその瞬間から、世界の滅びが始まったのだった。
キャシャーンが再び目を覚ました時、世界は滅びの中にあった。
記憶を失ったキャシャーンは、自分をつけ狙うものと戦い、その度に殺し続けてきた。
ルナの返り血を浴びたことで、死にたくとも死ねない身体になった男は、望まぬ殺戮を繰り返し、屍の頂で涙した。
やがて旅路の果てに、キャシャーンは、再び蘇ったルナと出会った。
しかし彼女の築いた世界は、死を忘れ去った者達が、ただ漫然と日々を過ごすだけの、怠惰に満ちた世界だった。
失望の楽園に立ち尽くした男は、歪な世界を認めることができず、自ら彼らにとっての「死」となった。
滅びを免れたとしても、永遠の生を取り戻したとしても、死というものから目を逸らしてはならない。
ルナとロボット達が死を忘れた時、キャシャーンは再び現れて、彼女らを殺しにやって来る。
キャシャーンはそう言い残すと、彼女らの目の前から立ち去り、一人孤独な死神となった。
歪んだ倫理を正すため、義憤に駆られ立った英雄なのか。
犯した罪を贖わんとし、自ら十字架を負った罪人なのか。
キャシャーンが何者であったのかは、今は、誰にも分からない。
【サーヴァントとしての願い】
世界の滅びを消し去りたい?
最終更新:2014年12月25日 19:22