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桂木弥子&セイバー ◆3SNKkWKBjc



なんでも願い事一つ叶えてあげる。

もし、あなたなら何を願う?


世界平和。
地位や名誉。
幸福。
不幸。
復讐。
愛。

本当に本当、なんだって叶えられる。全てがあなたの思うがまま。
紅い月に願って御覧。きっと願いを叶えられる。


ただし、聖杯戦争に勝利しなければならない。


◆◆◆   ◆◆◆   ◆◆◆


「ごめんなさい!」


桂木弥子は、聖杯戦争の舞台に到着して早々にジャンピング土下座をかましていた。
彼女に召喚されたサーヴァント――セイバーは無愛想な表情を浮かべたまま。
なんであろうとも弥子が謝罪を止める事はない。


「まさか『紅い月』の噂話が本当だったなんて知らなかったんです!
 だって、皆話しているからこっくりさんみたいな都市伝説かなって思っちゃうじゃないですかっ!」


彼女もまた、数多のマスターが一人。
月に願った少女。
桂木弥子も確固たる願いを抱き、それを聖杯に認められたのだ。
だが、弥子は続ける。


「しかも、聖杯戦争とか! 戦うなんて出来っこないのに選ばれたのだって
 もう訳わかんないしっ!! そ、それに……それに……」


「それに! 『駅前のジャンボパフェ1年分が欲しいな』ってお願いを承諾されるなんて
 普通、考えられないじゃないですかっ!!!」


確固たる願い……とは、貪欲な暴食たる願いだった。
深刻な思いで願った他の者とは比べようがないし、一体何しに来やがったと罵倒されても仕方がない。
弥子も、そんな覚悟を早々に構えてしまったところである。
始終を聞いたセイバーは沈黙の後


「……はぁ」
(溜息つかれたーーーーー!!!)
「面倒くせェ、難儀な探偵がマスターになったもんだぜ」
「は、はい……すみません……
 ――あれ? あの、どうして私が『探偵』やっている事、知っているんですか??」


まだ、話してもいないのに。
弥子はポカンとする。

その通り、桂木弥子は世間で『名探偵』と称されるほどの身分となった少女だった。
実際は彼女の隣にいる魔人が謎を解いているのであって、彼女にはトリックを解く頭脳は持ち合わせていない。
傀儡に過ぎずとも『探偵』であるのには変わりないだろう。
「あぁ」とセイバーが答えた。



「まァ、俺はそういうのに関係した英霊だ。英霊と言える御身分か知らねェがな」
「そうなんですか?」
「――で。そのパフェとやらを願うのか、食いしん坊探偵」
「願いませんよ! 言ってるじゃないですか!!」
「なら、どうする」


どう?

そんなの……分からない。

何故なら桂木弥子は仮初の『探偵』であり、かといって聖杯戦争へ身を投じる戦士でもない。
できることがあるとすれば――
一つしかない。
彼女の利点であり、彼女の武器。

人の心への理解。

決して、数々の事件を前に棒立ちしていた弥子ではない。
彼女はありとあらゆる犯罪を知った、様々な『謎』とその『犯人』を見た。
難事件を踏んでいくごとに、彼女は『彼ら』の心理へ関心を向けた。
それを理解していった。


「聖杯戦争をするのにも『理由』があるはず――その『理由』を知りたい」


仮想とはいえ日本の『東京』を舞台として選び、聖杯戦争を始めた『誰か』。
ミステリーにおける『動機』なるものを知りたい。
桂木弥子が決心した目的は、それだった。


「要するに『動機』か」
「はい。探偵だったら犯人を探せよって言われそうだけど、それが一番大切な事じゃないかなって思ってて……」
「……いや、むしろ合格点だ」


セイバーが語る。


「探偵を気取るにしろ、その心を忘れるなよ。そいつが出来ねェ奴はただの知的強姦者だ」
(ごめんなさい。一名、知り合いにいます……)
「しかし『動機』を重んじる探偵……か。珍しいが、俺のマスターには最適って訳だな」


最適なのだろうか?
自信はない弥子だったが、どことなくセイバーの様子は嬉しそうに見えなくない。


「探偵は『謎』に呼ばれる存在だ。聖杯戦争の『謎』に呼ばれたって事だろうぜ。
 今回ばかりはワトソン役を演じてやらァ。せいぜい頑張りな、ホームズ君」


こうして桂木弥子の『謎』解きが始まるのであった――

【クラス】セイバー
【真名】ウィラード・H・ライト@うみねこのなく頃に散
【属性】秩序・中庸

【ステータス】
筋力:B 耐久:B 敏捷:A 魔力:E 幸運:B 宝具:E-(A)

【クラス別スキル】
対魔力:B
 魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。
 大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。

【保有スキル】
探偵権限:A
 マスターが魔術師と相反する探偵の場合、効果を得るスキル。
 このランクでは宝具と治癒を除く魔力消費を一切必要としない。

魔術師狩り:A
 異端審問官のエースとして得た称号の一つ……らしい。
 キャスター、または『魔術師』『魔女』『魔法使い』の称号を持つ
 サーヴァントとの対峙時、耐久・魔力の1ランク上昇を得る。

戦闘続行:B
 往生際の悪さ。奇跡の魔女と死闘を演じ、その最後まで戦い続けた……らしい。


【宝具】
『ヴァン・ダインの二十の楔』
ランク:E-(A) 種別:対人 レンジ:1~10 最大補足:1人
セイバーの正体であり、セイバーの漆黒の剣、そしてセイバーの宝具たる能力。
剣に斬られたサーヴァントはダメージを受けない。これは攻撃判定としても扱われない。
セイバーに斬られたサーヴァントのステータス・スキル・宝具の情報が
セイバーへ与えられて行き、二十回目の斬撃を受けた瞬間、確実に真名が看破される。
真名を暴露されたサーヴァントはセイバーの刃の脅威に曝され、Aランク宝具の攻撃と化す。
また、事前に真名が暴露されているならば二十回の斬撃は必要としない。
対神性・魔術特化宝具の為、一切の神秘性を持ち合わせていない。

【人物背景】
SSVDの主席異端審問官。階級は一等大司教。
かつて冷酷無慈悲に職務を全うし、『二十の楔のライト』『魔術師狩りのライト』の称号を得た。
無限の魔女を埋葬し、奇跡の魔女と死闘を繰り広げた英霊。


……という、前述の幻想は理解しない方がいい。頭痛になる。


ミステリーの戒律が一つ『ヴァン・ダインの二十則』の概念が英霊化し、召喚された。
彼の性格は粗っぽい上に口が悪く、誰に対してもタメ口で礼儀を知らない。
軽々しい発言を口にする事が多いが『動機』を重視する為、人情を大切にする性格である。



【マスター】桂木弥子@魔人探偵脳噛ネウロ
【性別】女性

【マスターとしての願い】
聖杯戦争の『謎』を解く

【weapon】
超人的な大食い。
数多の犯罪者と接した為、彼らの深層心理を理解する力がある。

【人物背景】
ごく普通の女子高校生だった。
父親の死を切っ掛けに魔人と共に『謎』を解く宿命を持つ探偵の道へ。
彼女の活躍によりHALの事件が解決した、その後の参加となる。

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最終更新:2014年12月25日 20:17