黒崎一護&バーサーカー ◆3SNKkWKBjc
彼が来た時には、すでに少年の姿は消えてしまっていた。
人の目どころか幽霊が見える彼の目にも見えない。
果たして、少年はどうなってしまったのだろう。
誰も知らない。
幽霊が見えるだけの高校生の手には、少年に渡すはずだった飛行機のおもちゃだけ残される。
◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆
黒崎一護。
幽霊が見える高校生。
兼、聖杯戦争に参戦したマスター。
全くもって妙な異名が一つ増えたところで、一護が頭をかかえるのは――
「カエレ!」
「帰る家もねぇよ! 今は!!」
彼のサーヴァント・バーサーカーの存在であった。
狂戦士の文字通り、意思の疎通を図るのは困難だと一護も分かってはいるものの。
一護が一番に動揺したのは、バーサーカーは『少女』だという点なのだ。
彼にも小学生の妹が二人いるが、彼女らよりも幼い。
死人のように血の気のない肌と白髪と白の衣装を纏った姿。
この『少女』が本当に英霊だというのか?
一護には俄かに信じがたい話だった。
「クルナ……!」
「もう俺は隣にいるし、言うのが遅すぎるだろ!」
しかも話す言葉はこんなものばかり。毛嫌いされているのだろうか。
やれやれと溜息をつく一護は、手元に残っていた飛行機のおもちゃに気づく。
「コレも渡せなかったしな……」
「……オイテケ」
「ん?」
「オイテケ……オイテケ……」
「なんだよ、欲しいのか? ホラよ」
バーサーカーはすでに抱え込んでいる飛行機(?)らしきものを脇にかかえ
一護から貰ったおもちゃで遊び始めた。
思わず「変わってんなぁ」と一護は呟く。
サッカーをする男勝りな妹の例があるし、珍しい事ではないのだろうが
それでも女の子が飛行機好きなのは世間体では変わった部類に違いない。
「……なぁ、名前くらい教えてくれたっていいだろ?」
バーサーカーは水底に響く呻き声のような言葉を発するが、肝心な真名を一護には伝えていない。
否、バーサーカーだからこそ伝える事が困難であるはず。
かと言って、一護は『少女』の正体に心当たりもなかった。
「願い事は……あるのか?」
バーサーカーはピタリと遊ぶのを止め、呟く。
「イツカ……イツカ、タノシイウミデ……」
「うみ? 海のことか?」
それ以上の事は続かなかった。
やはり一護には理解できない。
ただ、一つ。
彼女はそこへ至ることを望んでいる。聖杯に願うは『海』へ至る事。
一方の一護は漠然としていた。
紅い月を見上げ、何かを望んだはず。
一瞬のことで彼の記憶も曖昧で――少年のことか、昔死んだ母親のことか、もっと他の事か。
願う事がありすぎて、よく分からないままで済ませようとしていた。
しかし、彼女には確固たる願いがある。
自分とは――違う。
「よし、わかった。海に連れて行ってやる」
少女の願いだけは叶えてやりたい。一護は決心した。
「それまで俺がお前を護るから」
別に聖杯に願わずとも、少女が望む海へ連れてゆく手段はある。
そう信じて。
「俺は黒崎一護だ。よろしくな、バーサーカー」
かくしてマスター・黒崎一護の聖杯戦争が
「チョウシニ……ノルナ!」
「うお!? まともに喋った!? ってか、さっきから毒舌酷くねぇか!?」
始まるのかもしれない?
【クラス】バーサーカー
【真名】北方棲姫@艦隊これくしょん(『アリューシャン・ダッチハーバー』)
【属性】混沌・狂
【ステータス】
筋力:E 耐久:B 敏捷:C 魔力:A 幸運:C 宝具:E
【クラス別スキル】
狂化:D-
耐久が上昇するが、言語機能がある程度制限される。
複雑な思考を長時間続けることが困難になる。
【保有スキル】
使い魔(戦闘機):A
不気味な使い魔を作り出すスキル。
生きているが元は戦闘機であり、宙を浮き、爆撃など戦闘機らしい攻撃手段を取る。
開幕爆撃:C
戦闘開始時に使い魔たちによる先制攻撃が可能。
このスキルのランク以上の俊敏を持つサーヴァントには効果が得られない。
索敵:A
敵を発見するスキル。
このランクならば索敵用の使い魔でレンジ1~30の範囲を把握可能。
同ランクの気配遮断を無効化できる。
【宝具】
『ダッチハーバーの失態』
ランク:E 種別:対人 レンジ:- 最大補足:-
バーサーカーとの戦闘で戦線離脱したサーヴァントの宝具の詳細を自動的に入手できる。
無論、情報はバーサーカーではなくバーサーカーのマスターへ与えられる。
バーサーカーのマスターは入手した情報をいつでも確認する事が可能。
宝具を複数所持する場合は、ランダムに選択される。
再度対峙し、情報入手する場合は別の宝具の情報が入手できる。
『零式艦上戦闘機「アクタン・ゼロ」』
ランク:E 種別:自身 レンジ:- 最大補足:-
バーサーカーが大切に(?)抱きかかえている戦闘機。
神性・魔術に精通する英霊にはバーサーカーの正体を看破する事は不可能となる。
この宝具はバーサーカーの象徴故、手離すことはできない。破壊することもできない。
【weapon】
5inch単装高射砲
中距離からの射撃が可能。
飛行機のおもちゃ
マスターから貰ったもの。とくに意味はない。
【真名について】
ある世界において『北方棲姫』と呼ばれ、人類を脅かす脅威と称されているが
それはバーサーカーの真名ではなく、バーサーカーの正体でもない。
彼女はある時代で起きた戦争の情景そのもの。。
彼女に真の名をつけるとすれば、かつての戦争に敬意を表して、こう名付けるべきだろう。
『アリューシャン・ダッチハーバー』――と。
【サーヴァントとしての願い】
イツカ……タノシイウミデ……
【基本戦術】
マスターが膨大な魔力を持っているので存分にバーサーカーの性能を引き出せるだろう。
使い魔の作成は意外にも低燃費。余裕があればストックを作成しても問題ない。
相手を逃しても、宝具の情報が入手できる。
【マスター】黒崎一護@BLEACH
【性別】男性
【マスターとしての願い】
バーサーカーの願いを叶えてやりたい。
【weapon】
霊感が強い。
生まれついて霊力が膨大にあり、聖杯戦争においては魔力として変換される。
【人物背景】
幽霊が見える高校生。まだ、死神代行になる前の彼である。
最終更新:2014年12月25日 20:40