志筑仁美&キャスター ◆3SNKkWKBjc
「私は――『魔女』だと思うのです……」
志筑仁美が言う。
「私は、ただ……美樹さんと対等になりたかっただけでしたのに……」
彼女を追い詰めてしまった。
「それは……優位に立ちたかった訳ではなかったのに……
けれども、私はきっと心のどこかで望んでしまったのかもしれません……
酷い女です……」
美樹さやかがいなければ、上条恭介と結ばれるのだ。
彼女が消えてしまえばいいんだ、と。
無論、仁美はそう思った事はない。ないのだが、一瞬でもその悪意を抱かなかった訳でもない。
何にせよ。
彼女が追い詰めたことにより美樹さやかは死亡した事実には変わりない。
仁美は少なくともそう確証していた。
「だから、私は美樹さんを生き返らせたいのです。
他の、見知らぬ人たちを犠牲にしても、大切な友人でした彼女を生き返らせる。
私の責任で、私が背負うべき罪なのだと思っています……」
「あなたは――こんな私の為に聖杯を授けてくれますか……?」
すると、彼女のサーヴァントは「ハハン」と彼女の懺悔を鼻で笑った。
「あなたが『魔女』ですか。『魔女』を名乗るのがおこがましいですよ、マスター。
ならば私が崇拝したあのお方は『悪魔』でなくて、何だとおっしゃるのでしょうか?」
悪魔?
それは比喩的な表現なのか、それとも正真正銘の悪魔なのか。
半信半疑に仁美は問う。
「失礼でなければ、一体どのようなお方なのでしょうか?」
「そうですね。この聖杯で再現された『東京』――再現された時期から10年後先の未来……
『東京』愚か、世界全土を滅亡させてしまう……そういうお方でした」
「未来……」
「えぇ、故に私は未来の英霊です」
未来の英霊。
異常な存在であるが、何より――未来の世界を滅亡させる。
そんな『悪魔』に仕えたと云うこのサーヴァントの証言が確かならば。
仁美の表情は青くなる。
「あぁ」と忘れ物を取りに来たかのように、サーヴァントが応えた。
「恐らく、マスターのいる世界ではありません。パラレルワールドの原理はご存じでしょうか」
「は、はい……えっと、つまり。あなたがいらっしゃる世界と……私のいる世界は別、だと……」
「そうです。ですから安心して下さい」
本当に? 本当なのだろうか。
近い将来、サーヴァントが仕えた『悪魔』が仁美のいる世界を滅ぼさない保証は
どこにも存在していないのだから。
不安な仁美を差し置いて、サーヴァントが言う。
「彼に比べれば、なんのこともありません。必ずやあなたに聖杯を授けましょう。マスター」
彼がいつの間にか手にしている花を差し向ける。
それは青を帯びた美しい紫色に染まっていた。
「これは……」
「これが私の真名です」
図鑑で見た事がある。
『桔梗』だ。
それが花の名前で、彼の、サーヴァントの真名。
「以後はキャスターとお呼び下さい」
「わかりました。よろしくお願いします、キャスター」
魔法少女にもなれずして『魔女』となった志筑仁美の物語が始まる。
【マスター】志筑仁美@魔法少女まどか☆マギカ
【マスターとしての願い】
美樹さやかを生き返らせる
【能力・技能】
魔法の才能がないことが保障されている
【人物背景】
見滝原中学に通う中学二年生。
魔法少女を勧誘する存在から無視されている為、魔術の才能は全くないだろう。
さやかの死を償おうとして『紅い月』に願った。
【クラス】キャスター
【真名】桔梗@家庭教師ヒットマンREBORN!
【属性】秩序・悪
【ステータス】
筋力:D 耐久:D 敏捷:A 魔力:A 幸運:E- 宝具:A
【クラス別スキル】
道具作成:A
魔力を帯びた植物を作成する。
トラップや飛び道具としても活用可能。
陣地作成:A
魔術師に有利な陣地を作り上げる。
魔力を帯びた植物を配置させ、宝具のカモフラージュにも利用できる。
【保有スキル】
直感:B
感じ取る能力。視覚・聴覚に干渉する妨害を半減させる。
魔力放出(雲):A
武器ないし自身の肉体に魔力を帯びさせ、瞬間的に放出する事によって能力を向上させる。
キャスターの場合、防御や空中浮遊に使用するほど器用に扱える。
使い魔(恐竜):C
恐竜の使い魔を時空を超え召喚させる。
ある程度、数を制限されている。
【宝具】
『無限群衆』(スピノサウロ・ヌーヴォラ)
ランク:A 種別:対軍宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:100人
近未来の最先端科学による兵器。太古に実在した恐竜の能力をオリジナルとしている。
キャスターの肉体から恐竜の頭部が出現、幾多も分裂を繰り返す。
あらゆる原型を留めていないおぞましい風貌に見る者は恐怖する。
【weapon】
雲のマーレリング
匣兵器
キャスターの肉体そのものに埋め込まれている。
これを破壊してしまうと、キャスターの命が危うくなる。
【人物背景】
未来の英霊。世界を滅亡へ導くとしても数百人殺した彼は英霊に成った。
ただし、彼自身が報われたかは定かではない。
最終更新:2014年12月31日 17:04