収録方法のノウハウ
収録に適した季節
- 夏はクーラが入っているため、吹き出し音によって録りたい音が阻害されます。
- クーラの音が邪魔な場合は、クーラの入っていない、夏以外の季節に収録すると良いでしょう。
- 厄介なのは10月後半~11月前半と4月頃。当日涼しくても前日がカンカン照りだと車内に熱気が残り、
始発でも送風が入っていることがあるので収録前日の天気もチェック。
- E233系など年中空調が入っている車両は11月後半~12月前半の早朝がオススメ(意外と空調が切れている)。
収録時のマナー
- 他の乗客が出す音がうるさくても、決してイライラせず、暴言を吐くなどは問題外です。
上手く録れなかったときは、もう一度出直しましょう。
こちらが周りに迷惑をかけている、と思ったほうが良いです。
- デッキなどでの機材の放置は考え物。不審物扱いされた事例もあるので目の届くところに置いておきましょう。
- 混雑しているような状況では、ブームやブームスタンドなどは使わないようにしましょう。
- 最終的には個人のモラルの問題です。上記以外の場合でも周りの状況に配慮して行動しましょう。
録音レベル(ゲイン)の設定
- マニュアルでゲインを設定することは難しく、また、ある程度、高額な機種でないと、リアルタイムにゲインを調整することは難しいものです。
- エンジン音やモータ音は時々驚くほど大きな音を出すので、録音レベルは小さ目にするといい。
- まずはAGC(オート・ゲイン・コントロール)から始めてみましょう。
マイクの扱い方
- 一般的な収録に使われやすいコンデンサ・マイクロホンは、ダイナミック・マイクロホンに比べてクリアな音質を得られますが、反面、非常にデリケートなものです。
- 廉価なコンデンサ・マイクロホンでは放っておいても大した違いはないですが、高価なマイクほどデリケートになります。
- また、マイクを叩く、落とすなども禁物です。なるべく衝撃を与えないようにしましょう。損するのはご自分です。
マイクポジション
- 走行音はモーター車内での録音が基本。
- 車内からのモーター音や変調音ならM車の台車真上。
- 2種類のインバータを混載する車両で両方録りたいならその車両の間の連結器付近。
ただし京急新1000と2100併結は二人で協力して録らないと無理。
- 機関車の音は機関車に向ける。
- 車内からのVVVFのスイッチング音はインバータのある場所に床置き。
- 気動車ならエンジン真上で手持ちor床置きがいいかも。ジョイント音も程よく入る。
- 最近の気動車はエンジン音が大きいのでジョイント音がかき消される場合があります…
- SL列車は基本的にカマの次位の客車で窓開け収録、ただしトンネルでは閉めるように。
- ただし汽笛で音が割れそうなら2両目もアリ、SLによっては案外ドラフト音が聞こえますよ(C11など)。
- 車内全体の音を録りたいなら胸元なり耳元。
- 網棚置きは収録が楽だが車内の会話を拾いやすいのと網棚の軋みに注意
- 荷物を上から載せられてはたまったものではないので何らかの方法でここに荷物(マイク)があるということを示すこと
- 車外で走行音を録るときは自分の勘だけが頼り。
- 風防は必須、結構高いけどユザワヤで安く売ってるフェイクファーである程度代用可能ですよ。
最終更新:2019年10月19日 10:27