【世界経済を回せ!―復興祈念? 台湾の旅】
第5話)空飛ぶランタンを眺めつつ

||台湾|台北|蘇澳|平溪|十分|九份|の旅行記||

十分(スーフェン)を始め、ここ平溪(ピンシー)線沿線の街には、天燈という伝統工芸品がある。それは熱気球の原理で空に浮かぶランタンで、願いごとを書いて飛ばすのだ。

天燈
平溪(ピンシー)線沿線の名物、天燈が空を漂う。
天燈 天燈

今ではあちこちの土産物屋で売っており、ふわふわと観光客の買った天燈が発射され、空を漂う。時折浮力が足りなくなり、ゆっくり落ちてくるものがあるのが笑えるが、、、

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再び平溪(ピンシー)線の電車に乗り、終点の菁桐(チントン)を目指す。菁桐(チントン)駅の山側には廃坑施設を改装したカフェがある。「碳場咖啡(炭場珈琲)」と名づけられたレンガ造りのその店は、もともと石炭を選別する選炭工場で、百大歴史建築の一つを改装したものだ。こうした歴史的建築物をカフェとして再生利用し、後世に残すアイデアは素晴らしい。バチバチ。

碳場咖啡のテラスから、のんびりと空飛ぶ天燈を眺める

メニューが渡され、もしや本物の石炭で焙煎した「"炭"焼きコーヒー」でもないかと探してみるが、さすがにそれは無いようだった。

それより、アイスコーヒー1杯120元(約360円)もする値段の高さに僕は怖気づいてしまった。ここ数日、食事は60~80元程度の屋台のちょい食べグルメでほぼ済ませてきた。そうこうしている内、いつの間にか金銭感覚が一回で100元(約300円)を超える買い物に異様な抵抗感を感じる体質に生まれ変わっていた。

一瞬店を出ようかとも思ったが、今回の旅のテーマ「世界経済を回せ!」を思い出し、オーダーを通す。高台のテラスから、打ち上げられた天燈を眺めつつ、のんびりと帰りの電車を待つ。時はゆったり流れてゆく。

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瑞芳(ルイファン)の駅に戻ったのは夕方5時過ぎであった。ここで今日の宿をここ瑞芳(ルイファン)にするか九份(チョウフェン)まで行ってしまうか思案する。

九份(チョウフェン)に行けば観光地なので宿はいくらでもある。だが、最低でも一泊1200元(約3600円)はする。一方ここ瑞芳(ルイファン)は観光地への通過点なので、宿があるのかすら不明だ。そこで駅の観光案内に聞いてみると、1軒だけ宿があるというので行ってみる。

駅前から徒歩5分の「悅賓大旅社」はまさに旅社という風情の安宿であった。でも少々黴くさいことを除けば、ホットシャワー&バスタブ付きで1泊700元(約2100円)は僕的には合格。

悅賓大旅社-瑞芳
悅賓大旅社-瑞芳(ルイファン)

ということは、1200元(九份の宿)-700元(瑞芳の宿)=500元

嗚呼、これでまた宿代差額の500元(約1500円)分、世界経済を逆回転させてしまったぁ。

(続く)


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