【世界経済を回せ!―復興祈念? 台湾の旅】
第7話)B級グルメパラダイス

||台湾|台北|蘇澳|平溪|十分|九份|の旅行記||

台湾、この国はあらためてB級グルメのパラダイスだと実感する。どの街に行っても安くて美味しい料理に溢れている。ほとんど毎日60~80元(約180~240円)程度の屋台グルメちょい食べで過ごしていたが、中には日本ではお目にかかりにくいものもあるのでちょっと紹介しよう。


臭豆腐(チョウトウフー)
文字通り臭い豆腐である。台湾の飲食街では必ずどこかから漂ってくる国の匂い、ナショナルスメルだ。あまりに強烈な匂いのせいか、日本の台湾料理店でこれを出すところがあるという話を聞いたことがない。現地でしか食べられない味なので、思い切って食べてみることにした。

臭豆腐 臭豆腐
臭豆腐(チョウトウフー)に挑戦!!

とはいえ、素のままの臭豆腐だと臭過ぎてギブアップしかねない。そこで、ピリ辛スープの辛味に紛れて食べられる麻辣臭豆腐(マーラーチョウトウフ)を注文したのだが、どんぶりにドバッと臭豆腐が山盛りで、しかも一緒に入っているのがこれまた曲者の豚の地を固めたトーフみたいなシロモノ。

それでも僕は意を決して料理を口にする。うわっ、クサッ。台湾人はよくこんなもの食べてるなぁ。

でも、一口齧るとどうにかなるものである。匂いのエグさもいつしか慣れ、量の多さに閉口しつつなんとか完食。とはいえ僕の舌にとっては、もう一度食べたいと思わせる品ではなかった。


■アイスクリームの生春巻(花生捲)
おやっ、何を削っているのだろう?

とある屋台で、兄ちゃんが見慣れぬものをカンナで削っていた。よく見るとそれは落花生飴の塊であった。そして削った飴の粉を、丸い春巻の皮のような物の上にふりかける。更にその上に乗せたものとは、なんとアイスクリーム! 端をくるくると巻くとアイスの生春巻の出来き上がり。

花生捲 花生捲
アイスクリームの生春巻(花生捲)
花生捲 花生捲

これは面白いと早速注文する。すると

 「香草(シャンサイ)入れるか?」

と屋台の兄ちゃん。

アイスに香草(シャンサイ)はないだろうと思いつつ、好奇心に負けてついOKしてしまった。果たしてそのお味は、、、、

これがミントだったら原宿でも大人気なのにという惜しい味。それでも台湾人は並んで買っているのだから、日台の味覚の違いは深い。


■フライド"鴨の頭"
台北で泊まった STAR HOSTEL は、食べ物屋台が集まることで有名な寧夏(ニンシア)夜市にもほど近い。その夜市を歩いていると様々な食べ物が僕に誘いをかけてくる。牛肉麺、牡蠣の卵とじ、種類豊富な餃子やシュウマイ、南国フルーツの生ジュース、、、どれもこれも美味しそう。

おっ、いい匂いがするゾ。から揚げ屋さんだ。何を揚げているのだろう。ナニナニ、「東山鴨頭」と書いてある。なんだ"鴨頭"って、と思いつつその屋台のテーブルの上をのぞいてみる。うわっ、鴨の首がずらっと並んでいる。この飴色に揚がった首をそのまましゃぶりつけと言うのか!

東山鴨頭 東山鴨頭
鴨頭はフライドチキン感覚で!

ともかく僕は恐る恐る「鴨頭40元」の札を指さすと、親父は鴨の首をサッと二度揚げし、アツアツのそれを出刃包丁で豪快に一口大にぶつ切りし、紙袋に流し込む。ハイッお待ち!

さすがの鴨の首もぶつ切り状態になると、そのグロな原型は消え去り心理的な抵抗感はなくなる。また鴨の首回りは予想以上に肉付きがよく、少々骨は多いものの、もうこれはただのから揚げ。

香辛料が香ばしい鴨肉にマッチして、最初の見かけからは想像できない美味しさに大満足の一品であった。

寧夏夜市-台北
寧夏(ニンシア)夜市のにぎわい-台北

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さてさて、そんなこんなでやり過ごした4泊5日の台湾B級旅。初日にATMで引き落とした7500元は2000元に減っていた。つまり今回オイラが4泊で回した世界経済は〆て5500元(約16500円)ということになる。

このうち2600元(約7800円)は宿代なので、一般民衆に回った金額は2900元(約8700円)。

いったい僕は台湾経済にどれだけ貢献したのだろうか?

少し経済の回しかたが足りない気もする。これはまた近いうち経済貢献隊としてこの国を再訪せよと仏様が告げているのに違いない、と勝手に解釈して、今回の旅を締めくくろう。

(劇終)


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