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**レンジャー連邦の戦争準備状況3:軍事準備編 レンジャー連邦における戦争準備状況:軍事準備編 (国が潰れちゃう。しっかりしなくちゃー、しっかりしなくちゃー!) 目をぐるぐるにさせながら、藩王である蝶子は軍事拠点である東の都へと馬を走らせていた。 共和国に提出する資金の調達は一旦国民のみんなにまかせ、自分はとりあえず自国の軍事準備をしておかなければ、と考えたのである。 無事に資金を調達できるかどうかはわからないが、問題を解決した時に準備を始めたのでは遅すぎる。 そりゃあ完全なる準備は無理だろう。でもあらかじめ指示を出しておくだけでも、やらないよりはマシである。うん、マシ。マシなはず。 大丈夫、時間はある、と何度も自分に言い聞かせて、手綱を持つ手に力を込める。 私はこの国を愛している。国民を愛している。 そして国民もこの国を愛してくれている。 私は自分の愛するものと、愛するものの愛するものを守る。愛ゆえに。それがこの国と、私の誇り。 レンジャー連邦は、それほど広い国ではない。国一番の駿馬を走らせれば、10分もかからぬうちに都から都への移動が可能である。 蝶子はアイドレス工場、飛行場などが密集する地帯の中央に馬をつけると、持ってきた拡声器を使って声の限りに叫んだ。 「はい、アッテンショーーーーンンン!!!!!!」 声の後にきーん、という耳障りな音が響いて2秒後、軍事施設の窓という窓が、開いた。開閉のできない窓を持つ飛行場では、大きな特殊ガラスの前にずらりとパイロットと整備士達が並んでいる。 なんだなんだ、とざわつく人たちを尻目に、蝶子は深呼吸して口を開いた。 「皆さんこんにちわ。藩王の蝶子です。 突然ですが、にゃんにゃん共和国尚書省より戦時動員要請の令が下りました。 現在の要請は資金と燃料の提出ですが、いつ人員とアイドレスの派遣を要請されるかわかりません。 よってそれに備え、各自愛機と武器のチェックと戦時状態への移行を行って下さい。 細かい指示は追って文章で通達しますので、それを待って下さい。」 辺りを見渡せば、みんなが引き締まった顔でこちらを見ていた。 一人一人の目に星が宿っているような気がして、思わず笑みがこぼれる。 拡声器を下ろして、蝶子は声を張り上げた。 「共に和して自由の旗の下に栄光を!!愛ゆえに!!」 「「「「「愛ゆえに!!」」」」」 蝶子は敬礼して、馬に飛び乗った。 心構えと覚悟さえできていれば、いつどんな指令が来ても彼らは対応してくれるだろう。 心の準備、それこそはどんな準備にも勝るものであると蝶子は考えていた。 サイボーグ歩兵達の詰所である機械化工場を覗くと、早速彼らは武器在庫のチェックと自らの体のメンテナンスを始めていた。 (みんな頼もしいなあ。) えへへ、と思わず笑う自分を、不謹慎とは思わない。 ただ、国民を誇らしいと思うから笑みがこぼれる。なんて自然な、幸せなこと。 (絶対、絶対、潰れない。諦めないんだから!) 心の中で呟きながら、蝶子は藩都へと馬を走らせた。 目のぐるぐるは、止まっていた。 [[>http://www23.atwiki.jp/ty0k0?cmd=upload&act=open&pageid=7&file=0000030.jpg]] (挿絵:マグノリア サイボーグ歩兵達の武器在庫チェックと体のメンテナンスの様子) (文責:蝶子)
**レンジャー連邦の戦争準備状況3:軍事準備編 レンジャー連邦における戦争準備状況:軍事準備編 (国が潰れちゃう。しっかりしなくちゃー、しっかりしなくちゃー!) 目をぐるぐるにさせながら、藩王である蝶子は軍事拠点である東の都へと馬を走らせていた。 共和国に提出する資金の調達は一旦国民のみんなにまかせ、自分はとりあえず自国の軍事準備をしておかなければ、と考えたのである。 無事に資金を調達できるかどうかはわからないが、問題を解決した時に準備を始めたのでは遅すぎる。 そりゃあ完全なる準備は無理だろう。でもあらかじめ指示を出しておくだけでも、やらないよりはマシである。うん、マシ。マシなはず。 大丈夫、時間はある、と何度も自分に言い聞かせて、手綱を持つ手に力を込める。 私はこの国を愛している。国民を愛している。 そして国民もこの国を愛してくれている。 私は自分の愛するものと、愛するものの愛するものを守る。愛ゆえに。それがこの国と、私の誇り。 レンジャー連邦は、それほど広い国ではない。国一番の駿馬を走らせれば、10分もかからぬうちに都から都への移動が可能である。 蝶子はアイドレス工場、飛行場などが密集する地帯の中央に馬をつけると、持ってきた拡声器を使って声の限りに叫んだ。 「はい、アッテンショーーーーンンン!!!!!!」 声の後にきーん、という耳障りな音が響いて2秒後、軍事施設の窓という窓が、開いた。開閉のできない窓を持つ飛行場では、大きな特殊ガラスの前にずらりとパイロットと整備士達が並んでいる。 なんだなんだ、とざわつく人たちを尻目に、蝶子は深呼吸して口を開いた。 「皆さんこんにちわ。藩王の蝶子です。 突然ですが、にゃんにゃん共和国尚書省より戦時動員要請の令が下りました。 現在の要請は資金と燃料の提出ですが、いつ人員とアイドレスの派遣を要請されるかわかりません。 よってそれに備え、各自愛機と武器のチェックと戦時状態への移行を行って下さい。 細かい指示は追って文章で通達しますので、それを待って下さい。」 辺りを見渡せば、みんなが引き締まった顔でこちらを見ていた。 一人一人の目に星が宿っているような気がして、思わず笑みがこぼれる。 拡声器を下ろして、蝶子は声を張り上げた。 「共に和して自由の旗の下に栄光を!!愛ゆえに!!」 「「「「「愛ゆえに!!」」」」」 蝶子は敬礼して、馬に飛び乗った。 心構えと覚悟さえできていれば、いつどんな指令が来ても彼らは対応してくれるだろう。 心の準備、それこそはどんな準備にも勝るものであると蝶子は考えていた。 サイボーグ歩兵達の詰所である機械化工場を覗くと、早速彼らは武器在庫のチェックと自らの体のメンテナンスを始めていた。 #ref(http://www25.atwiki.jp/tosyoshitsu?cmd=upload&act=open&pageid=18&file=0000030.jpg) (挿絵:マグノリア サイボーグ歩兵達の武器在庫チェックと体のメンテナンスの様子) (みんな頼もしいなあ。) えへへ、と思わず笑う自分を、不謹慎とは思わない。 ただ、国民を誇らしいと思うから笑みがこぼれる。なんて自然な、幸せなこと。 (絶対、絶対、潰れない。諦めないんだから!) 心の中で呟きながら、蝶子は藩都へと馬を走らせた。 目のぐるぐるは、止まっていた。 (文責:蝶子)

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