【-知 アイジョウ 識-】

アイドレスは当然だが無名世界観のゲームである。そこにおいて知識を求められるということは、一般的な知識はもちろんのこと、それに基づいた無名世界観のまなざしを持たなければならない。

アイドレスは情報の宇宙であり、網である。

プレイヤーは思い出す。プレイヤーはPCに託す。これまでどれだけの歳月をそこに賭けてきた。人、それぞれに違うだろう。見ているものも違えば、把握している量も違う。それでも、

「それでも、好きだから、ファンだからここにいるんだろうがよ」

にぃや、と、へばりつくような強烈な笑みを浮かべながら彼は、PCとしては、それぞれの国立図書館で仕入れた情報を、プレイヤーとしては、ゲーム・アニメ・小説の無名世界観、あるいはブログ・Wiki・HPで仕入れた知識を、いざこの時!と使う場面を待ちに待ち焦がれながら、わざわざこの冒険のために洗いなおした。

「まーかせろって、好きなことは無敵ですっ!!」

好きなものは知りたいこと、好きなものは知ってること。

だから、わかる。だから、わかろうとする。そのために普通の時よりずっと粘れる。

この現象、この対象、わからなくちゃあまずいっていうんなら、是非にも記憶の網を広げて捕らえてみせようじゃないの!

情報の流れを監視・統御する吏族としてのアイドレスの袖をまくりあげ、自分の記憶そのものを、今度は一人吏族チェックの対象にかける。

これは、正しいかどうかあやしい。これは、明らかに正しい。裁量でもって、時々は確かな資料をあたりながら、わかることから判別を重ねていく。そうすれば、わからないことが最後に残るはず。

わからないことだけ見えたなら、あとはもう、それをひたすらにらんでわかるだけ。大丈夫みんながいる、推測は、カバーする枝葉が多ければ、それだけ外しはしないはず!

さーあ、後はなんでも来い!

―The undersigned:Joker as a Liar:城 華一郎

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最終更新:2007年04月14日 00:01