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特産ぬいぐるみ「にゃんにゃん」と付属絵本


レンジャー連邦【愛】の特産品
「にゃんにゃん(レンジャー連邦地域限定ヴァージョン)」
にゃんにゃん共和国の国旗をもとに造られた猫のぬいぐるみ。
レンジャー連邦地域限定ヴァージョンでは西国人特有の服とマントを着ています。
正義を助ける愛がみなぎります。

(特産品「にゃんにゃん」の挿絵です)

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レンジャー連邦特産品『にゃんにゃん』には絵本がセットになっています。
そこには『にゃんにゃん』というぬいぐるみにまつわ)
るおはなしが綴られており、大人と子どもがぬいぐるみを抱きしめつつ、一緒に本を読む時間を持つ事ができるのです。

これは、そのうちの1つの物語。

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『にゃんにゃん物語 その17』


いつもと同じ平凡だったはずなのに。

にゃんにゃんが来てから平凡ではなくなってしまったと長崎熊は考えている。
「ちぃちゃんは新しい物好きだ。にゃんにゃんになびいてしまうに違いない」

それは嫌だったので、隣の座椅子に座っている面々に声をかけた。
だいこんはお茶をすすりつつ「飽きればもどってくるよ」
ラクダさんは「これ以上ふえると僕のすぺーす減るからやだなぁ」
マンマル卵君は「どーでもいいよ、僕の好きな野球チームが勝つなら」と興味がない。

カイロを内蔵できる優れもの機能もちの象さんは「いまから暑くなるからねぇ、飽きられるのはしょうがないかもね」と妙にペシミスト。
「でも、からだ温めたいな」とは一回り小さい同タイプのぶたさん。
「だめよー私がますます小さくなるじゃない」とは饅頭のまんじゅっこさん。
「ふええええ」と慌てふためいているのはイカくん。

あまり参考にはならなかった。

我らぬいぐるみにも秩序がある。

長崎熊は新参者ではあったが、買われた過程がちぃちゃんにとって重要な意味を持っていたため、随分と位は上だった。
女は量より質よの典型例であった。

ここ暫く最長老の「くまさん」と穏やかに人気を二分していたと思っていたが、なんてことだろう。ここで新手だとは。

しかも猫のぬいぐるみである。これはまずい。
ちぃちゃんちには猫のぬいぐるみはいないのである。
猫のぬいぐるみは大人気で手に入りにくい。
それ故にちぃちゃんは猫のぬいぐるみを欲しがっていた。

そのぬいぐるみ『にゃんにゃん』がやってきた。

僕らの危機じゃないか。
ちぃちゃんの横で寝顔を見守るのは僕だ。
ちぃちゃんに抱かれて守るのは「くまさん」だ。
皆で見守るんだ。これは絶対。

ゆずれない、ゆずりたくない。
長崎熊、どこまでも盛り上がった。

でも、にゃんにゃんに意地悪したら、ちぃちゃんは悲しむだろうなぁ。
どうやったらいいのかな。

長崎熊は迷ったあげく柴ヒョウの柴茶に話しかけた。彼もまた新参者ではあるが、買ってもらった過程が特別なために、高い地位にいるのだ。
柴茶は実にのんびりと答えた。
「みんなでーにゃんにゃんにーなっちゃえばー?にゃんにゃんになるのー」
「どうやって?」
首をかしげる長崎熊。
「にゃんにゃんとーぜぇんぶ、おんなじになっちゃうのーー」
長崎熊はなるほど、と思ったが、そうすると長崎熊の、長崎熊だけの“長崎の想い出”も変わってしまうことに気づいてしまった。
「ごめんねー柴茶。折角だけども、できそうにないよ。」
「いいえ、気が向いたらいつでもどうぞ」

「最近みんながにゃんにゃんになれないかって相談が多いんだ。自分で気づいた君はいいほうですよ」
白衣を脱ぎながら柴茶はのんびりと答えた。
「君が急ににゃんにゃんのように小さくなったら誰がちぃちゃんのぎゅーをうけるんですか。もっと自信を持つ事ですよ」
「はーい」


柴茶のお説教が身に染みたのか、これ以降、にゃんにゃんになろうとする子たちはいなくなり、にゃんにゃんと仲良くしようパーティを開く事になりました。
少しづづではありますが、みんなげんきにやっています。
(挿絵&文責:浅葱空)
添付ファイル