はじめに
この文章はアイドレスの所感とその改善案で出来ています。
所感
1.ペースの問題
数による力押しが基本だったので、必要な人手を計算し、知恵を絞る、スマートで面白い遊び方ができていなかったように思われます。(プレイングの問題)
つまりスマートなシステムの研究・開発が進んでいれば、どんどん改善してどんどん作業は楽になるはずだったのに、実際には流用できるかどうかわからない支援アイテム(イラストやSS)を作ることに必死になり、やっつけ仕事や大慌てで仕上げて、作ってて純粋に面白くない状態だった、という感じです。
また、『みんなで勝ち取る勝利』という快感に酔いしれて、人海戦術に頼む傾向が後半になるにつれて強くなり、スマートな解決法を好むというアイドレスの攻略研究がほとんど進んでいなかった、あるいは研究成果が共有される場、研究しようという場もなかったと思います。より難しいイベントが次々に来るという焦燥感に急き立てられ、実際に可能だったかどうかは別として、攻略に気を回す位ならとにかく人海戦術のために準備をしようという風潮が強かったためのように思われます。
総動員を永遠に続けられるわけもなく、人を適度に休ませないと、どんどん脱落していくだけなので長期的に見ると逆に遥かに非効率的であることに気付かなかった(プレイングミス)、もしくはその場しのぎをするので精一杯だった(難易度設定ミス)のかなと思いました。
2.情報量が多かった
情報が分散しすぎていて、把握する必要はなかったとしても、「どこに何があるのか」さえわからないと、自分が参加しているゲームのことを本当にわかっているのかどうか不安になりました。情報の整理を行う機能を強化して、さらにそういった整理結果を束ねる、情報の発着場みたいな公的な中央整理機構が欲しかったです。
3.期間が長すぎる
攻略不足ないし能力のばらつきのせいもあるとは思いますが、先の見通しがつかないままペースの緩急もつかめずに半年もゲームを続けていると、気ばかり焦って疲れが取れないまま続いている感じがありました。せっかく休みが間に挟まれても、気が休まらない、一時的な息抜き程度に感じられていました。
改善案
A.国民総資格者時代の到来
資格作業に対する意識の垣根、「天戸」「地戸」という響きで資格者そのものが通常とは異なる扱いにされているという格差感、これらを改善するために「天戸地戸」制度を廃止、出仕期間中は藩国が滅亡しても保護されるというシステムのみを残し、資格の管理は純粋に「資格管理室」を作ることで処理します。
資格管理室は小国のための管理事業であり、その存在目的は「各国別資格者の存在状況/級数状態の把握」を簡単にすることで天領からの細かい面倒を見やすくするためになります。出仕に対しては俸禄査定用にリストが作られるため、滅亡時はそれに論拠を求めて保護を与えればよいと思われます。
また、出仕についても「~~(資格名)作業」という呼称ではなく「公共作業」と一律で公式に制定することで、各部署に所属しているのだという意識より、アイドレス全体のための作業なのだという認識を一般化します。
作業自体も部署ごとのチームワークと藩国ごとのチームワークを共存させるために、効率改善を兼ねて国内からの関連作業を公式な出仕作業の一つと認定します。これにより藩国内作業にも時間報告・キャップ制度を導入、稼動人数と疲弊状況を視認しやすくします。
関連して「藩王資格」を廃止、新たに「華族資格」を設けます。華族資格の詳細については後述しますが、全体的に旧来の作業区分を改めることで効率改善も同時に実現しようと設計しています。
資格級数の認定については、一度でもそのカテゴリーに含まれる作業に携われば5級認定され、それ以上の級数は藩国外出仕での作業状況によって獲得していくものとします。その際の組織構造・栄達判断は既存の仕組みのままとします。
これは、誰もが気軽に国内での作業で資格を得られるようになれば、出仕作業についても敷居を低く感じられるようになると考え、それはアイドレスへの参加しやすさを生む上で役に立つとの考えに立脚した案になります。
旧来との変更点:職業4アイドレス制度は国内での出仕作業にはあてはまらないものとし、「国内での作業」と「国外での作業」のキャップ目安時間も別カウントとします。その時間数は国内は4時間、国外は8時間とします。これは国内作業は国民全員でより融通しやすく、作業量も国外作業と比べて少ないと判断したための数字です。(プレイングシステムのスマート化によりこの数字は充分に下げられるものと考えています)
ポイント:「藩国内」と「藩国外」に作業を仕分けることで、必要な分野の把握能力は自ら行ったものと同じ作業を自らミス確認することでのばせる一方、自国の最終確認に携わらせないことによってミスの直接的な隠蔽をなくします。また、作成された作業時間と藩国の状況を併せて見ることで、実働状況や疲弊度が誰にでも把握しやすくなります。
A-1.華族級の新設
実態のなかった藩王級に代わる資格として華族級を設定します。この資格は藩国の運営権に直結するため、級数ごとの人数制限を設定します。藩王は自動的に1級とし1名のみ、2名までの摂政・執政に2級を、さらに以下の作業をこなした国民に、「国家への功労あり」として3級を4名まで指定可能とします。
- 1.藩王委任状ないし緊急決議証を携えた上での各種公式代理提出
- 2.「イラスト・SS・RP、その他戦時の提出用評価物」の集積
- 3.国内作業時間の集計/時給計算/リスト化
また、2級が交代した場合、隠居者にのみ与えられる名誉4級へと自動的に級数を変更します。これに関する人数制限はなく、藩国での運営義務は級数に比例するものとします。上記の作業をしたからといって3級を必ず与える必要はありませんが、この新制度により上記の作業は時給計算の対象となり、代価を得られるようになります。また隠居者に3級を与えることで実権を持ったまま控えてもらうことも出来ます。(爵位は地位の表われですので当然重複せず最高位のものが肩書きとして固定されます)
この資格を持つ国民には爵位が与えられ、その序列は藩王を筆頭に定められます。さらに各爵位ごとに授与根源力を設定、一定ターン更新ごとにこの数値を改めます。(名誉4級については2級と同様の爵位とします。摂政・執政をどんどん入れ換えることによる根源力底上げについては2名から先の指名にかかる費用の存在から、推薦はしませんが攻略法の一つとして認めます)
旧来との変更点:戦時の評価変換対象のとりまとめも「国家への功労」と位置付け、華族の作業と定めました。
新語解説:「藩王委任状」は藩王の署名による「この人に任せます」あるいは「その場で動ける人に任せます」という委任状です。華族がおらず、かつ、この委任状もない状態で藩王に連絡がつかないまま緊急に動く必要がある場合、その場の有志の署名を集めて緊急決議証として公式の行動を認めるものとします。この際に代表となった人物に華族級数を与えることで以後同様のケースが起こらないよう処理することが可能になります。
A-2.吏族系の公式流れ作業改定
EXは非藩国内作業、つまり旧来の出仕作業です。藩国滅亡時の保護対象となるのはこの作業に従事している場合のみです。
- 1.ターンごとの「藩国or個人収入」リスト作成
- 1-2.同じく支出リスト作成
- 2.「根拠URL」集積
- 2-2.URL集の提出(公的チェック用)
- 3.公共所での数値変更(公的チェック用)
- 4.国民検算印の設定(ミス防止システム)
- EX.全国一斉公共チェック
- EX-1.「根拠URL」正誤確認
- EX-2.数値正誤確認
- EX-3.リザルトリスト正誤確認
- EX-4.新規アイドレス要点確認
- EX-5.1~4におけるミスないし不足の指摘報告書作成
旧来との変更点:部署名を「公共所」と命名します。これにより、アイドレス全体、つまりみんなに関係した場所だという認識を受けやすくし、なおかつ足を気軽に運びやすくします。また、「リザルト」という言葉を廃止し、すべて「収入」と定義することで根源力・財産を問わない一元管理を実施します。(設定的に根源力は収入ではないし、聯合による財産の移動も厳密には異なりますが、数値の「プラス」と「マイナス」に選り分け、それを直感的にわかりやすい語彙に変換することで難しく考えずに作業に着手できるようにし、能率UPを目指しました)
関連ルール改定: リザルトリストの認可を毎回イベント終了後に求める形ではなく、藩国ごとの定期提出に改めます。遅延には罰則が課せられ、リザルトそのものの反映タイミングはリスト提出前、それもイベント終了後即時でよいとします。これについても「数値ミスエントリーイベント数×~億」と新たに罰則を設け、認定が不可を受けた場合、藩国の責任でこれを引き受けるものとします。
新語解説:「国民検算印」は、公共所(現在でいう「文殊」)への追加機能とし、データ変更のたびにリセットされ、誰が検算したか簡単にサイン出来るプログラムです。その開発は特別公共事業として募集をかけます。
A-3.参謀系の公式流れ作業
EXは非藩国内作業、つまり旧来の出仕作業です。藩国滅亡時の保護対象となるのはこの作業に従事している場合のみです。
【事務参謀】
- 1.着用アイドレスリストの管理
- 2.「作戦」集積
- 2-2.大本営への作戦随時追加
- 3.戦時編成
- 4.基本評価値計算
- 4-2.追加消費による評価値上昇が可能な場合の計算
- 5.基本消費計算
- 5-2.追加消費限界計算
- EX.戦時状況の最終確定
- EX-1.消費正誤確認
- EX-2.評価値正誤確認
【作戦参謀】
- EX.戦時中のリアルタイム作戦行動
- EX-1.最終編成の統括
- EX-2.戦闘行動の検討
旧来との変更点:従来の参謀を二系統に分割、さらにリザルトリストは吏族の管理下とし、負荷を分散・軽減。一方着用アイドレスの管理は数値・特殊能力ともに把握する上で役立つため、新たに担当作業として追加しました。
新語解説:部署名を「大本営」と命名します。非参謀資格者による協力をしやすくし、一体感を強めました。戦前に使用されていた語であるため人によっては不快感を抱く可能性が強く、ふさわしい言葉があればそれに改めることでより快適に参加できるものと思われます。
案:法官系の公式流れ作業
EXは非藩国内作業、つまり旧来の出仕作業です。藩国滅亡時の保護対象となるのはこの作業に従事している場合のみです。
- 1.「ルール質問」集積
- 2.「ルール解釈」
- 2-2.「ルール解釈」の集積
- 3.「質問・解釈」の律令所への集積
- 4.自首申告
- 5.ルール改善用レポート
- EX.裁定
- EX-1.チェック結果への裁定
- Ex-2.自首申告への裁定
- EX-3.特別事件の協議
旧来との変更点:部署名を「律令所」と命名します。事務部署であることを明快にしました。また、問題の原因そのものを研究、ルール上から原因の発生する仕組みを駆逐することは誰にでも出来るものとし、改善案レポートを新たに国内作業として定めます。
関連ルール改定:法官に期待されていたプレイヤー間の折衝・緩和役は、「その場に居合わせること」で「問題そのものを起こさせないこと」でしか実行できないため、公式・非公式を問わず交流しあうプレイヤーの動向すべてを事前に把握・介入することが不可能であると判断しました。
案:護民官系の公式流れ作業
EXは非藩国内作業、つまり旧来の出仕作業です。藩国滅亡時の保護対象となるのはこの作業に従事している場合のみです。
- 1.「相談受付」
- 1-2.「相談」の相談所への集積
- EX.罰則の見直し
- EX-1.罰則異議受付
- EX-1-2.罰則異議の妥当性検討
- EX-1-3.罰則見直しの要請
旧来との変更点:部署名を「相談所」と命名します。より直感的に、なおかつ利用しやすくしました。通常の相談には「罰則への異議」以外のすべてを含めるものとします。
B.アイドレス研究所の設立
スマートなプレイングのためのアイデアを集積・協議するための、交流所としての側面が強い場所を設立します。研究所では名称が硬すぎ利用者が見込まれない可能性が強いため、より適切な言葉があればそれに改めるものとします。
以下の作業をメインに取り扱います。
- 1.システム解析/フォーマット・プログラム・サイト開発
- 2.ルール解析/バージョンアップ研究
- 3.アイデア集積/企画実行
C.アイドレス統一実行機構の設立
「BBS」「チャット」「各種部署」を包括した、「そこにいけばアイドレスのすべてがある」アイドレスの基本サイトを設立します。これにより一体感を促し、情報の統御も容易にします。イベントないしその結果公示はこれまで通りリブログ上から最初に行います。
以下のようなコンテンツをその中に持っています。
- 1.ヘッドライン
- 2.俸禄・起家栄達発表用ページ/作業時間報告用BBS(各部署ごとにスレッド作成)
- 3.公共出仕募集ページ
- 4.各種連絡所(自首申告所/罰則支払い所/資産移動報告所/職業4購入所/士族申請所/告知申請所/公共事業結果報告所/質疑応答報告所)
- 5.終了イベント結果一覧(定期的に各種申請も格納するいわば情報倉庫)
- 6.各種部署(デザイン統一)
- 7.公共企画の人員募集ページ
最終更新:2007年09月24日 12:29