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そは西方に落ちる心薙ぎ、
夜を子宮の中に掬い取る、
空と、海。

そは灼熱、
そは荒涼、
そは一滴、
そは言葉、
そして、
大地。

そは、
望むところすべてに現れ、
いかなる時も孤独ならず、
しかし貴き壱と壱。

陽の西へ沈むよう、
心の夜へ沈むよう、
訪れる闇を、
薙ぐ。

悪夢は来ないと示し、
遍く満ちて包みこみ、
眠る心を抱きしめる。

身を焼くほどにも激しく、
心砕くほどにも寂しくて、
それでも確かにあり、
伝わり、
つなぐ。

今こそ名乗ろう。
我ら遊撃の民にして心の夜と西方の守護者、
我ら遊楽の民にして夜明けと平穏の渇望者、
そを掲げし者、誰一人拒むことなき友邦、
そを掲げし者、何一つ否むことなき連環、
我ら、レンジャー連邦なり。

愛は風を伝い空渡る。
愛は波を纏い海造る。
ここにいるよと囁いて、夜の永きを共にして、
一緒だからと抱き締めて、遂には夜を明かし、
愛は心の夜を守り抜く。夜の眠りを守り抜く。

大地に漠たる砂塵、
天上に炎たる陽光、
我らの道に落ちるとも、
その熱こそが命を与う。

大地に漠たる砂塵、
天上に炎たる陽光、
我らの道を惑わすとも、
その幻こそが心、導く。

奥底より湧き出たる、
蜃気楼の彼方の愛、
ただそれだけでも我らは生き抜いてみせよう。

唇に乗せれば短く、
瞳に乗せれば小さい、
たったそれだけのために我らは死に抗おう。

それは我らが依って立つ、誰にも奪えないもの。

愛。

心焼き、
心苦しめ、
心に湧き、
心より放たれる、
すべての源を。

我と我らは遊撃し、いついかなるところにでも守りにゆこう。
我と我らは遊撃し、いついかなるところにでも会いにゆこう。

我と我らの愛は、どれ一つとして同じものはないのだから、
我と我らを束ねしは、その一つずつをつないで結び紡ぐ絆。

我らがレンジャー(遊撃者)たるはそのためなり。
我らが連邦たるは、それゆえなり。

愛を奉じ愛に生きる、
愛を抱いて愛を謳う、
我らこそがレンジャー連邦なり。

さあ、
愛を妨げ、
愛に躊躇う者たちよ。

覚悟するといい。

レンジャー連邦が、征くぞ。

海と砂漠とオアシスと、灼熱と波涛と愛に満ちた、
天地で育った者らが征くぞ。

我らは何一つ飾らぬ。

愛ある者は腹に抱いた愛を包んで、
愛待つ者は愛を抱くべき腹を晒して、
吹きつける一切の雑粒砂塵ノイズを払う、衣翻し、
焼き尽くす一切の熱耐う灰と浅黒に焼けた髪肌で、
我らはここにいるぞ。

そして見ろ。笑え。しかし目をきさげ。
我らのいる、その大地に。

古きは心宿るとされし臓腑を象った、その形に相違あるまい。
今にも心伝うとされし意味を綴った、その語に相違あるまい。

四方を結ぶは心の道。
四都を結ぶは愛の証。

もはや我らあやまたぬ。
かつて愛を死なせた咎ゆえに。
もはや我らためらわぬ。
かつて愛を生きた二人ゆえに。

この国の歴史は伝える。
かつて争う戦史の中で、
ただ二人、愛に生きて散った者達がいたことを。

それゆえ我らはためらわぬ。
愛を守るそのことを。
それゆえ我らはあやまたぬ。
愛の異なるその意味を。

守るべきものを死なせる愛など、
誰か一人としかつながぬ手など、
愛にあらずということを、
我らは決して忘れない。

愛は連なる輪の如きもの。
我らの武器はただこの輪。
四季の巡りあるように、
四方の志しあるように、
四都は互いの異なるを認め、四都は互いの支えあうを求む。

地に愛を、実りある夢を西方に臨む西農業都。
知に愛を、心の夜明けを東方に臨む東工軍都。
智に愛を、営みの栄えを北方に臨む北商港都。
治に愛を、学芸の未来を南方に臨む南藩王都。

四季の巡りあるように、
四方の志しあるように、
四の中央に貫いてある泉の湧きたるが愛なるぞ。

さあ、

愛に生き、

愛で征く、

我らが征くぞ。

西方を薙ぐは愛。愛は時喰らい心燃やす力。時経るごとに、身を削り、心を燃やす愛が征くぞ。

夜よ、我らを畏れよ。
夜よ、我らを求めよ。
我ら悪夢の狩人にして良き夢の守護者、
我ら揺り籠の番人にして孤独の破壊者、
我らの征く先に差し伸べられぬ手などなく、
我らの征く先などどこにでもある。

抱擁を以て孤独を砕こう。
握手を以て友邦を築こう。
我ら心の夜明けと平穏の渇望者、
我ら心の夜と沈む西方の守護者、

されど、

我らが真に望むはただ、

愛する者の涙を砕くこと、
愛する者の唇を盗むこと、
愛する者の心を守ること、

それだけ。

友愛か、
情愛か、
親愛か。

いずれであろうとも、
それを掲げる者の共にあることを、
レンジャー連邦は否みません。

ここに、レンジャー連邦宣言を樹立します。

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※ 著者は藩王ではなく、藩国を代表して宣言する権利を持っていません。
※ されど著者は愛の信奉者であり、藩国の一人であることを今また再びここに望みます。
※ ゆえにもう一度、あなた方をともがらと呼ばせていただけるなら、これが私の宣言です。
※ アイドレスとレンジャー連邦に、愛ある栄え、共にあれ、と。

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The undersigned:Joker as a clown:城 華一郎(じょう かいちろう)

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最終更新:2008年01月29日 00:12