お姫様と秘め始め

冥界にだって四季という物は勿論ある。
四季があれば、季節の行事も勿論ある。
そして今は正月・・・・・毎日をのほほんと過ごす冥界の姫も、
この時ばかりは少し気合を入れて本格的にのほほんと過ごすのだ。


「妖夢~、おかわり~」
「・・・・・幽々子様、おせち料理が何のためにあるかご存知ですか?」

三角巾に割烹着姿の妖夢がため息を一つ。
楼観剣と白楼剣の代わりに箸とおたまを持ち、卓に向かう幽々子を呆れた顔で見下ろしている。

「おせちってアレでしょ、縁起担ぎのご馳走」
「それもそうですが、保存のきく物をたくさん用意して三が日の間は水仕事をしないように、という意味もあるんですよ。
 つまりおせち料理は一日で食べ尽くすための物じゃないんです。なのに幽々子様・・・・・・」
「金団おいしかったわ、妖夢。これって蓄財に通じてるんですってね」
「・・・一食で食べ尽くさないで下さいと言ってるんです!それに、おかわりと言われてもすぐには用意できません!」
「お正月からカリカリしすぎよ、妖夢。五万米を食べれば少しは落ち着くでしょう」
「っ・・・・・・・・・・・・・・・はぁ」

噛み合わない会話。こういう時は必ず妖夢が一歩退いて我慢する。
そしてそこに幽々子が一歩踏み込み、結局二人の距離は変わらない。
全くタイプの違う二人だが、それなりに均衡は保てていた。



「そういえばお腹一杯になっちゃったわねぇ・・・」
「そりゃそうですよ、一体何人分召し上がったと思ってるんですか?」
「さぁ?十人分くらい?」
「いい線です・・・・・これでも多く見積もったつもりなのに」
「食後の運動が必要かしら・・・妖夢、付き合いなさい」
「食べた後でいきなり激しく動くと体に悪いですよ、幽々子様?」
「たくさん食べられない方が私の体には悪いの。食べた後はきっちり腹ごなしをしておかないとね」
「はぁ・・・・・では、用意しますので」

「ん~・・・・・・・その必要はないわ」

三角巾と割烹着を脱ぎ、愛用の刀を取りに部屋へ足を向ける妖夢。
だが、幽々子がその小さな肩を引き止めた。
足音もしない不意の動作を妖夢は見抜けず、居間の真ん中で引き留められる。

「きゃッ!?」
「刀なんか要らないわ、物騒じゃない」
「で、でも幽々子様、私は楼観剣がないと幽々子様に対抗できるような弾幕が・・・・・」
「・・・・弾幕?弾幕ごっこをするなんて誰も言ってないわよ?」
「え・・・あ、ちょ、ちょっ、幽々子さ・・・・・!?」


目と目が偶然合い、その時初めて妖夢は幽々子の瞳を見て、そして彼女の異変に愕然とした。
多少の酒が入っている所為もあるだろうがその頬にはうっすらと紅が差し、瞳は潤み、幽々子はいわゆる『ほろ酔い』の状態だ。
そこから少しを視点を下げると、着崩れた着物から雪のような肌が覗いており、妖夢には到底作りえない谷間やら艶かしい脚まで見える始末。
表情と身体で濃密な色気を発している幽々子を見て、妖夢は自分の主が何をしようとしているのか一瞬で理解した。

「だ、だ、駄目ですってば!こんな昼間ッから・・・・・」
「何よぉ、お正月なんだからいいじゃない。妖夢はちょっと固すぎるわ」
「幽々子様がはしたなさ過ぎるんですッ!とにかく駄目ですからね!」
「本当に固い子ねぇ・・・・いいわ、私がたっぷり解してあげる♪」
「や、本当にダメ・・・・・・・ん、ん~~~~ッ!?」

お猪口の酒をぐっと呷る幽々子。その姿はきっと、妖夢の目には口直し程度にしか映っていなかったのだろう。
だが、その時生まれた一瞬の隙を幽々子は見逃さなかった。
ほんの一瞬、それこそ刹那にも満たない時間だが妖夢の注意が幽々子からお猪口に向いたのだ。
そこを狙って妖夢に飛びつき、唇に覆いかぶさる。

「ん・・んぅ、んぐぅ・・・・・・」
「んんッ!?んっ、んぷぅ・・・・・・・・・・・んぐっ」

不意討ちに乗じて舌で唇のガードをこじ開け、含んだ酒を流し込む。
口をふさがれた妖夢にはそれを吐き出す事が許されず、息苦しさを覚えて遂には飲まざるを得なくなる。
そしてゴクリと一口に・・・・・熱いものが流れていくのを感じ、自分がされてしまった事の意味を知る。

「うぐぅ・・・・・・・の、飲んじゃ・・・った・・・・・・・・」
「うふふ・・・・・このお酒、妖夢にはちょっと強いかも知れないわねぇ」
「ゃ・・・あぁ・・・・・・・・フラ、フラフラぁ・・・・・・」

一口分にも満たない量だったが、幽々子が飲ませた酒は妖夢の自我を弱めるにはあまりにも強烈すぎた。
幽々子の拘束から解かれた妖夢は早くも千鳥足、前後左右共におぼつかず、数歩もしないうちに転んでしまう。
そして身を起こすのもやっとという妖夢に、淫夢のごとく幽々子が絡みつく。


「ねぇ、妖夢・・・・あなたも我慢できないんでしょう?」
「ぇ・・・ぁ、ゆゆ・・・・・」
「そんなに意地を張らなくてもいいじゃない。本当はしたいくせに・・・」
「ひぁっ・・・ぁぅ・・・・・・・」
「ほら。こんなに大きくしちゃって・・・妖夢ったらはしたない子」

スカートの上から妖夢の身体をまさぐる。
腰の中央では妖夢の『半分』たる象徴が小さな膨らみを作り、彼女のささやかな抵抗を台無しにしていた。

「お正月なんだから無礼講よ・・・・・ね?」
「ふぁっ、ふぁぁ・・・・・・・」
「さあ、一緒に気持ちよくなりましょ・・・・・・」

スカート越しに突起を擦るだけで妖夢の小さな身体はビクビクと震え、小さな口からは吐息が漏れる。
まるで今の幽々子と同じ状態になり、潤んだ瞳はぼんやりと幽々子を見つめる。
ほんのわずかな酒で、ものの一分にも満たない時間でここまで変わってしまうとは幽々子にとっても想定の範囲外だっただろう。
だが、幽々子の誘いを頑なに断り続けてきた妖夢はもはやそこにはいなかった・・・・・










ちゅぴ・・・ちゅぷ・・・くちゅっ・・・


着物の上をはだけさせ、幼さの残る顔に似合わない程度の胸と舌で妖夢の『半分』を扱きたてる。
幽々子と同じく、妖夢の『半分』は自身の外見に不釣合いな程度のサイズを持つ。
それを器用に胸で挟み込み、敏感な亀頭に舌を這わせ、また吸い上げる幽々子。
妖夢は服を殆ど脱がされてしまい、幽々子の責めを甘んじて受ける。

「ん・・・・あ、はぅ・・・・く・・いぃっ・・・ゆ、幽々子様ぁ・・・・・・っ」
「ぺろ・・・んぅ・・く、ちゅぅっ・・・・ぅんっ、妖夢の・・・・・・逞しいっ・・・♪」
「幽々子・・・・様ぁっ!私、もう、ダメ・・ぇぇ・・・・・出ちゃうっ・・・・・・!」
「んはぁ・・・・・・駄目よ・・・・こんな所で・・・・れろ・・・出しちゃ駄目・・・・・・」
「ぃぎっ・・・!・・・・・で、でもぉ・・・・・・・」

幽々子の責めは、まだ経験の少ない妖夢には相当の刺激だったらしい。我慢強いとか弱いとかそういう次元ではなく、
あっという間に快感が押し寄せてきて『半分』ははちきれんばかりの大きさになっていたのだ。
その根元を握り締めて妖夢の絶頂を遮り、一方で亀頭を舌で撫でながら幽々子が言う。

「どうせ出すなら、私の膣内になさい・・・・・全部受け止めてあげる」
「ひぁっ!ちょ、ゃぁ・・・あ、ゆゆ・・・さまぁ・・・・・っ!?」

妖夢の腰を跨ぎ、着物の裾を捲って自らの秘部を見せ付ける。
下は腰布の一枚も付けておらず、幽々子の腰周りは既に蜜壷を中心にネットリと糸が絡み付いていた。
そしてヒクヒクと蠢く花弁を妖夢に擦り付け、焦らし、お互いの秘所を徐々に慣らしていく。
だが、入りそうでなかなか入らない・・・・・・焦燥感にも似た感情が妖夢の中で芽生え、いつしかそれは
『幽々子と一つになりたい』という強烈な欲求に昇華されていく。



「いやぁ・・・・・ゆっ、幽々子さまぁぁ・・・早く、早くぅぅぅ・・・・・・・・」
「うふふ・・・早く何をしてほしいのかしら?」
「う、ぅぅっ・・・幽々子様の・・・中に・・・・・入れさせてぇ・・・・・・下さいぃぃ・・・!」
「あらあら、私の中に何を入れちゃうの?」
「わっ!私のっ、私のぉ・・・おちん・・・・ちん・・・・・・・・あっ、あぁぁんっ・・・・!」

涙を流し、歯を食いしばり、息も絶え絶え。妖夢は早くも我慢の限界に来ていた。
だがあまり焦らすと変な所で暴発してしまいそうだし、心が壊れてしまうかも知れない・・・
ゆえに、幽々子は早々に見切りをつけてゆっくり腰を落としていった。


「・・・うぁっ!?あ、あっ、あぁぁぁあぁぁぁぁぁああぁっ・・・・・・・・!」
「ほら、妖夢と一つになった・・・・・あはぁ・・・妖夢の、大きいわぁ」

肉茎は幽々子の胎内に根元まで埋まり、中の淫蜜が溢れ返ってきた。
そして深く腰を落としたところで幽々子は『の』の字を描き始め、膣一杯に埋まった肉茎で胎内を掻き回す。
更には上下の動きも交え、じゅぷっ、じゅぷっ、と淫らな音を立て、妖夢に容赦なく刺激を叩き込んでいく。

「んぅぅぅっ!!ぁ、はぁん・・・すっ・・凄いッ・・・・幽々子様のっ・・・絡み付いて・・・・・うふぁぅっ!?」
「いいっ、いいわ、妖夢のぉ・・・熱くてぇ・・・・大きくてぇ・・・・・・あっ、くぅぅぅっ!」
「あはぁんッ!?あ、あは、あぁぁん・・・・だ、だめぇ・・・出ちゃう・・よぉぉっ・・・・・・!」
「う、んんっ・・・!・・・・・さぁ、妖夢・・・・・全部出してぇ・・・いいのよ・・・・・・・・」



仰向けの妖夢を上から抱きしめ、腰を打ちつけながら妖夢の顔にキスを落とす。
舌と舌が絡まり合い、二人の間で糸を引き、潤んだ瞳で見詰め合う。
ほのかに漂う酒の匂いも気になる物ではなく、むしろお互いの吐息を感じて興奮が高まるのみ。
併せて幽々子の動きもだんだん速くなり、妖夢もゆっくりと腰を突き上げ始めていた。





ド ク ン





「!!・・・あぐっ!?あぁ、ゃ、出るぅぅぅ・・・・!」
「く・・・・・・!・・・・・ん、くぅぅぅぅっ・・・・!」
「いやっ、あ・・ぅぁ・・ゅ、幽々子さまっ・・・!・・・・ゆゆこさまぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」


幽々子が深々と腰を下ろした瞬間、妖夢の中で何かが切れた。
限界まで溜め込まれた精が一気に放出され、幽々子の膣内で肉茎がどくん、どくん、と脈を打つ。
蜜壷の口からは白い粘液が零れ落ち、二人の腰を汚していく。それを指で掬い取り、
腰も上げず幽々子は恍惚の笑みで舐め取ってしまった。



「うふふ・・・・・・たくさん出してくれたわね、妖夢」
「・・・ふぁぁ・・・・・・・ゆ、幽々子さまぁ・・・・・・・・・」
「・・・今年も色々、よろしくね?」
「ぁ・・・・・・・・・」

もう一度、柔らかい唇が頬に触れた。
絶頂を越え、二人はだんだん正気に戻り、妖夢は幽々子の唇の感触を忘れまいと頬に手を当てる。
そして見上げた先には幽々子の満面の笑み。

――この笑顔に応える為、もっと精進しなくては・・・・・・・・・

妖夢の顔にも満面の笑みが宿る。


「は・・・・はい、幽々子様!まだまだ至らぬ私ですがよろしくお願いします!」
「頼りにしてるわ、妖夢・・・・・」

三度目のキス、そして抱擁。
おせちの事やお互いの身体が汚れる事も忘れ、二人は『繋がったまま』いつまでも抱き合っていた―――

(完)























あとがき

私的ゆゆ様。

・妖夢との身長差は15-20cm程度(永夜抄にほぼ準拠?)。
・巨乳というよりは美乳。すべすべで柔らかい。通称「ゆゆちち」(ぉ
・スレンダーではなく、ほんの少しムチムチ。レティほどじゃないw
・着物の特性により、下もはだける。太腿もかなりエロい。
・騎上位好き。
・ふたなりになる事は殆どない(むしろ妖夢がふたなりに・・・)。


姫始めという言葉が一番似合うのはやっぱりゆゆ様しかいない!と思ってサックリ書きました。
そんなに長くないし趣向を凝らしたわけではないですが(ノ∀`)

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最終更新:2008年12月29日 20:46
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